【順位】週刊文春 文春図書館 2021年国内編ミステリーベスト10

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 文春図書館 を書きます。

週刊文春の「文春図書館」が毎年この時期に発表する「ミステリーベスト10」。

今年で45回を迎えた2021年のナンバーワンは戦国ミステリーでした。

2022年12月1日発売の「文春図書館2022ミステリーベスト10」は以下の別記事にまとめました。

ミステリーベスト10
ミステリーベスト10

週刊文春 ミステリーベスト10 (国内編)

国産ミステリーは下馬評で話題となっていた「黒牢城」と「テスカトリポカ」が接戦というほぼ予想通りの展開になりました。わずか一票差で三位となった「兇人邸の殺人」をはじめ、今年はシリーズものの最新作が何冊もお目見えしたのが特徴です。

1.黒牢城

黒牢城
ミステリ作家が挑んだ時代小説「黒牢城」 | 気持ちのスイッチ

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の到達点。『満願』『王とサーカス』の著者が挑む戦国×ミステリの新王道。

2.テスカトリポカ

「テスカトリポカ」 | 気持ちのスイッチ

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。

3.兇人邸の殺人 屍人荘の殺人シリーズ

“廃墟テーマパーク”にそびえる「兇人邸」。班目機関の研究資料を探し求めるグループとともに、深夜その奇怪な屋敷に侵入した葉村譲と剣崎比留子を待ち構えていたのは、無慈悲な首斬り殺人鬼だった。逃げ惑う狂乱の一夜が明け、同行者が次々と首のない死体となって発見されるなか、比留子が行方不明に。さまざまな思惑を抱えた生存者たちは、この迷路のような屋敷から脱出の道を選べない。さらに、別の殺人者がいる可能性が浮上し……。葉村は比留子を見つけ出し、ともに謎を解いて生き延びることができるのか?! 『屍人荘の殺人』の衝撃を凌駕するシリーズ第3弾。

4.硝子の塔の殺人

硝子の塔の殺人
ミステリ好きのためのミステリ「硝子の塔の殺人」 | 気持ちのスイッチ

ミステリを愛するすべての人へ当作の完成度は、一斉を風靡したわが「新本格」時代のクライマックスであり、フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、これを超える作が現れることはないだろう。 島田荘司ああびっくりした、としか云いようがない。これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、そのぶん戸惑いも禁じえないのだが――。 ..

5.白鳥とコウモリ

東野圭吾版『罪と罰』「白鳥とコウモリ」 | 気持ちのスイッチ

遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の”告白”、その絶望――そして希望。「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。

6.六人の嘘つきな大学生

六人の嘘つきな大学生
「六人の嘘つきな大学生」 | 気持ちのスイッチ

成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考。最終に残った六人が内定に相応しい者を議論する中、六通の封筒が発見される。そこには六人それぞれの「罪」が告発されていた。犯人は誰か、究極の心理戦スタート。

7.機龍警察 白骨街道

機龍警察 白骨街道
ミャンマーを予感?エンタメ×ミステリー「機龍警察 白骨街道」 | 気持ちのスイッチ

国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった……傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念の第6弾。

8.蒼海館の殺人

蒼海館の殺人
今度は水攻めだ「蒼海館の殺人」 | 気持ちのスイッチ

学校に来なくなった「名探偵」の葛城に会うため、僕はY村の青海館を訪れた。政治家の父と学者の母、弁護士にモデル。名士ばかりの葛城の家族に明るく歓待され夜を迎えるが、激しい雨が降り続くなか、連続殺人の幕が上がる。刻々とせまる洪水、増える死体、過去に囚われたままの名探偵、それでも――夜は明ける。新鋭の最高到達地点はここに、精美にして極上の本格ミステリ。

9.琥珀の夏

かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。もし、あの子が死んでいたのだとしたら……。

30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。

10.おれたちの歌をうたえ

「あんた、ゴミサトシって知ってるか?」

元刑事の河辺のもとに、ある日かかってきた電話。その瞬間、封印していた記憶があふれ出す。真っ白な雪と、死体――。あの日、本当は何があったのか?

友が遺した暗号に導かれ、40年前の事件を洗いはじめた河辺とチンピラの茂田はやがて、隠されてきた真実へとたどり着く。

10.忌名の如き贄るもの

忌名は、いわば生贄だと?「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。

12位~19位

12invert城塚翡翠倒叙集
13雷神
14透明な螺旋
15神の悪手
16幻月と探偵
17リボルバー
18元彼の遺言状
19闇に用いる力学
19二十面相 暁に死す