【発表】このミステリーがすごい !2022ランキング《国内編》

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 このミステリーがすごい を書きます。

全国のミステリーファンのガイドブックとして親しまれるのが「このミステリーがすごい!」

一年間に発行されたミステリーの国内編ランキングをご紹介します。

【速報】このミステリーがすごい!2022国内編ベスト10

1黒牢城
2テスカトリポカ
3機龍警察 白骨街道
4兇人邸の殺人 屍人荘の殺人シリーズ
5蒼海館の殺人
6invert城塚翡翠倒叙集
7忌名の如き贄るもの
8六人の嘘つきな大学生
9硝子の塔の殺人
10雷神

海外編はこちらからご覧こください。

【発表】このミステリーがすごい !2022作品リスト《海外編》2021年10月~ | 気持ちのスイッチ

早川ミステリマガジン1月号「ミステリが読みたい2022版国内ベスト20」はこちらです。

【順位】 ミステリが読みたい !2022年版 国内ベスト20 | 気持ちのスイッチ

週刊文春の2022ミステリーベスト10はこちらです。

【速報】週刊文春2022ミステリーベスト10決定・国内編 一位は黒牢城

【速報】週刊文春2022ミステリーベスト10決定・海外編 一位はヨルガオ殺人事件

2021年以前のランキングはこちらにまとめました。

【順位】このミステリーがすごい!2021ランキング決定《国内編》 | 気持ちのスイッチ

お待たせしました。ランキングです。

1.黒牢城

黒牢城
ミステリ作家が挑んだ時代小説「黒牢城」 | 気持ちのスイッチ

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の到達点。『満願』『王とサーカス』の著者が挑む戦国×ミステリの新王道。

  • 逸話を基にその人物を安楽椅子探偵にしてしまうアイデアに脱帽。ついでにミステリー風にいうなら、真相解明の場面に於ける真犯人?の胸中告白が白眉。
  • まるで講談師の”軍記読み”を聞いているようだった。最初の1ページから、心地よい文章のリズムに はまってしまった。
  • 史実を基にした戦国ミステリー。うまく融合されていてすごく面白かった。
  • 米澤さん歴史小説も書けるなんてずるいなーと書き手でもないのに嫉妬が湧いてしまう。この小説を機に普段歴史小説を読んでる人も読むようになったら今後の作品のレンジも広がりそうだ。

2.テスカトリポカ

「テスカトリポカ」 | 気持ちのスイッチ

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。

  • 「悪い人が一人も登場しない小説」とはよく聞くが、逆に本作は一般的な「善人」がほとんど登場しない。ある意味純粋な人間ばかりだったともいえる。
  • 圧倒的な暴力と暗黒の暴走。次から次へと展開する悪夢のような場面展開に目眩がする。麻薬、臓器売買、等々、裏社会が、アステカの神話と呼応して、新たな神話を作り上げたようだ。
  • 麻薬の密売、臓器売買に関してもよく調べてあるなと感心する。経験者ですか??と聴きたくなる。
  • 読みながら、早くこの小説が終わってほしいと心から願った。こんな経験は初めてだ。アステカ文明、麻薬カルテル、半グレ、ヤクザ、臓器売買、ヤク中、意図せず犯罪に手を染めざるをえなくなった人々、そして子どもたち。この小説はフィクションだが、作者も言っているようにノンフィクションの方がもっと酷い。

3.機龍警察 白骨街道

機龍警察 白骨街道
ミャンマーを予感?エンタメ×ミステリー「機龍警察 白骨街道」 | 気持ちのスイッチ

国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった……傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念の第6弾。

  • 特捜の3人が、ミャンマーに派遣される。酷い裏のある派遣での戦いは壮絶で、「インパール作戦」の日本兵のようだった。
  • 全シリーズの中で、最もアクションシーンが多いのではないでしょうか。しかも、主役の3人が一緒に戦うのも久しぶり。ラストでは新しい要素も加わり、はやくも次作が待ち遠しいです!
  • まさに今を織り混ぜた話で震えた。連載当初はなんでミャンマー?と首を傾げていたけど、今となってはミャンマーしかない。
  • この作品は読者サービス満点。極限の状況に追い込まれた龍機兵搭乗員たちの戦いを描くシーンと、日本での捜査シーンが同時並行で進行する。そのバランスがとてもよく、あっという間に読み終えてしまった。

4.兇人邸の殺人 屍人荘の殺人シリーズ

兇人邸の殺人
特殊設定ミステリ「兇人邸の殺人」 | 気持ちのスイッチ

“廃墟テーマパーク”にそびえる「兇人邸」。班目機関の研究資料を探し求めるグループとともに、深夜その奇怪な屋敷に侵入した葉村譲と剣崎比留子を待ち構えていたのは、無慈悲な首斬り殺人鬼だった。逃げ惑う狂乱の一夜が明け、同行者が次々と首のない死体となって発見されるなか、比留子が行方不明に。さまざまな思惑を抱えた生存者たちは、この迷路のような屋敷から脱出の道を選べない。さらに、別の殺人者がいる可能性が浮上し……。葉村は比留子を見つけ出し、ともに謎を解いて生き延びることができるのか?! 『屍人荘の殺人』の衝撃を凌駕するシリーズ第3弾。

  • よくもこんな摩訶不思議な状況下のミステリーを作れるなと思う。今回も楽しく読ませて頂きました。いつもと違う展開で次回作も楽しみです!!
  • 今作ではミステリと言うよりはもはやパニック映画さながらのジェットコースター的展開で度肝を抜いてくれる。
  • 自由に動けない状況に陥っても、比留子さんの推理が冴え渡る。犯人の思惑、別館に潜む”あの子”の謎、全てが解き明かされたとき、物語の印象はガラッと変わる。徐々に見えてきた斑目機関の秘密、葉村君と比留子さんの関係の変化、次作を楽しみに待ちたい。
  • それにしても、こんな事件に巻き込まれてばかりで、大学生活は大丈夫なのか?と思ってしまう(笑)

5.蒼海館の殺人

蒼海館の殺人
今度は水攻めだ「蒼海館の殺人」 | 気持ちのスイッチ

学校に来なくなった「名探偵」の葛城に会うため、僕はY村の青海館を訪れた。政治家の父と学者の母、弁護士にモデル。名士ばかりの葛城の家族に明るく歓待され夜を迎えるが、激しい雨が降り続くなか、連続殺人の幕が上がる。刻々とせまる洪水、増える死体、過去に囚われたままの名探偵、それでも――夜は明ける。新鋭の最高到達地点はここに、精美にして極上の本格ミステリ。

6.invert城塚翡翠倒叙集 

相手のウソを見抜け「invert[インヴァート]城塚翡翠倒叙集」 | 気持ちのスイッチ

綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はずだった。
だが、犯人たちのもとに、死者の声を聴く美女、城塚翡翠が現れる。大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるはずなんてない。ところが……。
ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。すべてを見通す翡翠の目から、彼らは逃れることができるのか?

  • 連作としてもバランスが良く、読み進めて行くうちに最終話は謎解きに夢中になってしまった。ホームズ的な探偵小説を現代の日本に成立させている工夫の数々、凄い。
  • 前作で翡翠流を知っていたので、その「あざとさ」を違う意味で楽しめました。そして、ところどころ「古畑任三郎」っぽくなるところが好き
  • 副題のとおりの倒叙ミステリ。精密なロジックはもちろんだが、倒叙ものらしく犯人と探偵の攻防戦もしっかりありと、前作とは趣向が異なった仕掛けを施された内容となっていた。
  • 読了後に、最初からの意識付と表紙の内容と題名の意味に気付かされました。

7.忌名の如き贄るもの

忌名の如き贄るもの
ホラーとミステリーの境界線 「忌名の如き贄るもの」 | 気持ちのスイッチ

忌名は、いわば生贄だと?「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。

8.六人の嘘つきな大学生

六人の嘘つきな大学生
「六人の嘘つきな大学生」 | 気持ちのスイッチ

成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考。最終に残った六人が内定に相応しい者を議論する中、六通の封筒が発見される。そこには六人それぞれの「罪」が告発されていた。犯人は誰か、究極の心理戦スタート。

  • 自分が就活終わっていてよかった。就活する側も人間だからさもありなん。多少のなんとなくはあるし、優秀な人を一瞬で見抜ける程優秀な人も少ないよね。
  • なんというか、人の心はエグい。将来性のある仕事を勝ち取るために、自分の心を、人生を歪めていく描写が印象的だった。人間の表面と裏側、どちらが真実なのか分からなくなってくる。
  • 殺人は起きないけれど、これはミステリー小説。 最終面接に残った6人の就活生の話。 数回、数分・数時間の面談・グルディスで何がわかる? 学生も企業にとっても”出会い”と”運”だよね。
  • 中盤嫌な気持ちになるが、後半の伏線回収がよかった。みんなの良いところを見つける波多野くんが素晴らしい。

9.硝子の塔の殺人

硝子の塔の殺人
ミステリ好きのためのミステリ「硝子の塔の殺人」 | 気持ちのスイッチ

ミステリを愛するすべての人へ当作の完成度は、一斉を風靡したわが「新本格」時代のクライマックスであり、フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、これを超える作が現れることはないだろう。 島田荘司ああびっくりした、としか云いようがない。これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、そのぶん戸惑いも禁じえないのだが――。 ..

  • 帯に引かれて購入。島田荘司、綾辻行人が帯書いてたら読みないわけにはいかない。話は面白く、アッと驚く展開もあり、登場人物・建物も相まって楽しく読めた。
  • 本格ミステリのためのミステリ。冗談でなく本格ミステリを成立させるためのみ本作は機能している。
  •  新本格への愛が如何ほどのものか、そのバロメーター、読者にとって言わばリトマス試験紙のようなミステリだ。
  • 緻密な構成、ユーモアもあり、複雑怪奇な謎解きも素晴らしい。ミステリー好きには最高の小説だった。知念さんに乾杯!

10.雷神

雷神
読みやすさと重厚感を兼ね備えたミステリー「雷神」 | 気持ちのスイッチ

ある一本の電話が引き金となり、故郷へ赴くこととなった幸人。
しかし、それは新たな悲劇の幕開けに過ぎなかった――。
村の祭が行われたあの日。
一筋の雷撃がもたらした、惨劇の真相と手紙の謎。
父が遺した写真。
そして、再び殺意の渦中へ身を置く幸人たちを待ち受ける未来とは、一体。

  • 超緻密に作られてる。これ一文一文紡ぐのにすごい時間かかってるんだろうな。 どんでん返しの後にくる哀しみ。イヤミスとまではいかないけど、「あぁ…」とため息が出ちゃいます。
  • 小さな善意が引き起こす大いなる悲劇。怒濤の伏線回収とどんでん返し後の言葉にもできない哀しみ。道尾秀介久しぶりに読んだけど凄かったわ~。最後の最後まで読まされました。
  • 怒りや憎しみは、本人が忘れてしまっても、何処かで誰かが背負って生きることになる。生まれた負のエネルギーは連鎖して消えないものなのかもしれない。たとえ雷として落ちたとしても。娘のために隠し通した事実が明るみに出たときの悲劇。道尾さんの書く暗い話、好きじゃないけれど読んでしまう親子の情を感じるからかもしれない。

20位まで

11 闇に用いる力学 竹本健治
12 あと十五秒で死ぬ 榊林銘
13 孤島の来訪者 方丈貴恵
14 白鳥とコウモリ 東野圭吾
14 パラダイス・ガーデンの喪失 若竹七海
16 神よ憐みたまえ 小池真理子
17 アンデッドガール・マーダーファルス3 青崎有吾
18 幻月と探偵 伊吹亜門
18 インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー 皆川博子
20 メルカトル悪人狩り 麻耶雄嵩
20 アクティベイター 冲方了

2020年9月から2021年9月に発行された新刊ミステリーはこちら。

【新刊】このミステリーがすごい!2022選考対象作品リスト《国内編》2022年3月~9月 | 気持ちのスイッチ