【予想】 このミステリーがすごい! 2025年版 海外編 注目作品はこれだ

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 このミステリーがすごい ! を書きます。※本ページにはPRが含まれます

海外ミステリーは、謎解きやサスペンスを楽しむ小説です。探偵や主人公が、事件や謎に挑み、驚きの結末にたどり着くまでの過程が読者を引き込みます。海外の文化や異なる視点から描かれる物語も魅力です。

このミステリーがすごい!2025年版の海外編にノミネートされそうな注目作品をまとめました。

8月

7月

「邪悪なる大蛇」ピエール・ルメートル

ルメートルが1985年に最初に書いた小説が文庫化 凄腕と恐れられた63歳の殺し屋マティルド 認知症になった彼女の殺しが 必要以上に過激になっていく 事件を追う真面目な刑事ヴァシリエフは 彼女を止められるのか? 黒い笑いに満ちたミステリー。

  • 全体的に容赦ない作りで主人公補正も一切通用しない凶悪さ 犯罪小説として一級品でルメートルの最後のミステリーを最後まで楽しんだ。
  • 63歳の女殺し屋マティルド、物忘れが激しい中容赦のなく次々殺していくのだが関係ない人まで!
  • 本作はルメートルが1985年に最初に書いた小説で、出版社にも出していなかった文字通り、最初で最後のミステリ。
  • ルメートル先生の意地悪と邪悪と悪い笑いがラストまで爆走します!

モルグ館の客人」マーティン・エドワーズ

謎めいた女性探偵とちょっと危うい新聞記者が主人公。完全犯罪を成し遂げ、法の裁きを免れた3人の男。女性犯罪学者レオノーラは男たちを岬のモートメイン館に呼び寄せパーティーを開くことを企てる。『処刑台広場の女』に続くミステリー

  • 真相、真犯人は少々唐突だが、伏線の上手さ、先の読めないページターナーっぷり、探偵役と記者の微妙な関係など読みどころは多い。

「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」ベンジャミン・スティーヴンソン

ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺人が起こり……。

  • 厚みがあるけど1人称で軽めの語りだから読みやすい。最初わかりにくかったんだけど、家族の抱える事情がわかってくると語り手に感情移入。
  • 語り手が信頼出来ない語り手ではなく裏表ないどこまでも信頼できる人物なのがポイント 貼りに貼った伏線を鮮やかに回収していくのが超気持ちいい ナイブズアウトとか好きな人におすすめ。

6月

「終の市」ドン・ウィンズロウ

東海岸マフィアの血塗れの抗争に巻き込まれ、わずかな仲間たちと西へ逃げ延びダニー・ライアンは、いまやラスヴェガスに王国を築き、カジノホテル業界の陰の大物にのし上がっていた。FBIとマフィアにつけ狙われ、仲間を惨殺されたダニーは、再び血の抗争に身を投じていくが――。ドン・ウインズロウの最後の執筆作。

  • まるで良質なエンタメ映画を観ているような興奮の引退絶筆作品。

「恐怖を失った男」M・W・クレイヴン

頭の怪我によって恐怖を感じなくなり 連邦保安官を退任した男が主人公 かつての上司から 行方不明の娘を捜索するよう依頼された主人公は 危険な現場に突っ込んでいくが。

  • 恐怖心がないから、絶体絶命のピンチも隅々まで一人称で描写できるんだ、という発見に興奮しました。新感覚の読み心地でした。
  • 語り手に一切の躊躇がなく、どんなピンチでも淡々と対処するので、読んでいて気持ちよかった!
  • 約700ページで文庫本の重みは半端ないのに読み心地は軽やか。シリアスとユーモアの加減がとても好ましいです。

「魂に秩序を」マット・ラフ

新潮文庫史上最厚1,088頁

  • 『百年の孤独』が話題をかっさらう中、この物凄い物語がひっそりと20年の時を経て本邦初訳となりました。
  • 『魂に秩序を』読んでたら自分が分裂症なんじゃないかと不安になった思春期の妄想を思い出した。あらゆるジャンルを包み込む、メタおもしろい、物語の万華鏡!
  • 間違いなくミステリ・ファンにはオススメなのだが、何せ前半で小出しに開示される情報がなければ何がどうミステリなのか言いづらいので、ここは「私を含めた既読者を信じてほしい」と書くしかない。書評七福神の七月度ベスト! – 翻訳ミステリー大賞シンジケート

「クラーク・アンド・ディヴィジョン」

1944年、シカゴ。父母とともにカリフォルニア州の強制収容所を出てシカゴに着いた日系二世のアキ・イトウは、一足先に収容所を出てシカゴで新生活を始めていた姉ローズが前日にクラーク・アンド・ディヴィジョン駅で列車に轢かれて死んだと知らされる。警察の自殺説に疑問を感じたアキは、真相を求めて自ら調査を始めるが……。

5月

「すべての罪は血を流す」S・A コスビー

過去に傷を持つ黒人の保安官が主人公 ハイスクールの教師が射殺され 人種対立の残る町に衝撃が走るなか 銃を捨てるよう説得する主人公に容疑者は 「先生の携帯を見て」という奇妙な言葉を残していた 被害者の携帯電話には残忍な殺人が記録されていた

「DV8 台北プライベートアイ2」紀 蔚然

台湾が舞台の私立探偵呉誠の活躍を描く2作目。 「DV8」はバーの名称。前の事件で名を知られた呉誠(ウー・チェン)のもとに新人女性弁護士が訪れ人探しを依頼する。

  • 前作と違うのは犯人の犯行心理に重点を置いた点か わざとらしく感覚的に理解しがたい箇所もあるが新しい作風に挑戦しようという気概は頼もしい。
  • 前作と同様に序盤のひとり語り&蘊蓄に慣れるのに少し時間がかかったものの、事件の捜査に入ってからは約400頁2段組みの長さも気にならないほど一気読みでした。
  • 癖のある仲間たちが増えていき、平坦に描かれているのに面白くて、難しいオチに向かうけど気持ちよく読めた一冊だった。

「終わりなき夜に少女は」クリス・ウィタカー

1995年、少女誘拐事件が頻発するアラバマ州の田舎町が舞台。消えた双子の姉を探すレインとレインに協力する少年が主人公。妹は姉の失踪に疑念を抱く。姉が私を置いていくはずがない。だが、妹が姉の足取りを追うにつれ見えてきたのは彼女の知らない姉の姿だった。鬱屈や憤懣を抱えながら暮らす住人たち。次第に自分の知らない姉の姿が浮かび上がってくるサスペンス小説。

「車椅子探偵の幸運な日々」ウィル・リーチ

SMAという進行性の難病に侵され不自由な生活を余儀なくされた青年が主人公 ある日、女性が誘拐される場面を目撃したことから 誘拐犯を追うことになる 徐々に弱って行く身体と向き合い 前向きに生きる主人公と周りの人々との絆を描く 人間ドラマ

4月

ビリー・サマーズ」スティーヴン・キング

「身代りの女」シャロン・ボルトン

優等生の若者達が若気の至りで事故を起こし母娘3人を死なせてしまう。 一人で罪を被り服役したメーガンが20年後約束を果たさせる為に皆の前に姿を現す。彼女への限りない助力を約束した5人のその後を描くサスペンス。自己保身がぶつかり合い、疑心暗鬼となる後半が見もの。

  • すべてのボタンがかけ違えられどんどんとヒビが深くなる。これぞサスペンスと言う感じ。
  • 読んでいて気分が悪くなりそうだが、読み進めてしまう。想像よりはシンプルな筋立て。登場人物たちの人物像とその行動には納得感がある。
  • 人生には数知れない分岐点があって、ささいな咄嗟の判断が人生を狂わせる。ほんとにその通り。この作品はその恐ろしさを見せつけているかのよう。

3月

ウナギの罠」ヤーン・エクストレム

嫌われ者の地主がウナギの仕掛け罠の中で殺された。地主を殺す動機を持つものは多い中、主人公の警部は地道な聞き取り調査で人間関係を探っていく。ウナギを捕る仕掛け罠の中で起きた密室殺人の謎とは。

「あの夏が教えてくれた」アレン・エスケンス

「ボストン図書館の推理作家」サラーリ・ジェンティル

オーストラリア在住の推理作家ハンナは、ボストン在住の作家志望者レオにメールで助言を仰ぎ、ボストン公共図書館を舞台にした新作に取り組んでいた。レオのメールに刺激を受けるが、その内容は次第に不穏さを増していき……。

2月

「両京十五日」馬伯庸

1425年北京から南京に遣わされた皇太子が主人公。宮廷の権力争いに巻き込まれ命を狙われる。北京の皇帝も命を狙われていると知った主人公は、役人や女医など一癖ある四人の力を借りて北京への帰還を目指す。タイムサスペンス。

「友情よここで終われ」ネレ・ノイハウス

1月

「検察官の遺言」紫金陳

「受験生は謎解きに向かない」ホリー・ジャクソン

主人公のビップは友人宅で開催された架空の殺人の犯人当てゲームに招かれる。参加者は同級生とその兄の7人。開始早々館の主の刺殺死体が発見される。『自由研究には向かない殺人』3部作前日譚。

12月

「ナッシング・マン」キャサリン・R・ハワード

本が、殺人鬼を狩る――! 作中作に仕掛けられた秘密とは?  巧緻に長けた異形の報復サスペンス! 12歳のイヴは、連続殺人犯〈ナッシング・マン〉に家族を惨殺された。唯一の生存者となった彼女は成人し、幸福だった人生をぶち壊しにした殺人鬼の正体をつきとめようと心に誓い、その経緯をまとめたノンフィクション小説『ナッシング・マン』を出版する。一方、偶然この本を読んだショッピング・モールの警備員ジム・ドイルは、作者が思った以上に真相に近づいていることを知り、焦燥感にかられていた。いてもたってもいられず、イヴが姿を見せるはずのサイン会へ向かうジム。一触即発の空気のなか、思いもよらぬ展開が待ち受けていた――。犯人解明への執念で綴られた一冊の本が凶悪な犯罪者をあぶり出す。巧緻に長けた圧巻の報復サスペンス小説、登場。

11月

「黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル」パスカル・エングマン

ストックホルムで女性の刺殺体が発見された。交際相手の男は服役中だったが、事件当夜は仮釈放されていた。警察は男が犯人と確信するが、ヴァネッサ警部の元に「彼は殺していない」と訴える女性が現れる。ネットで蠢く「インセル」が現実社会に牙を剝く暗黒ミステリ。

「古書の来歴」ジェラルディン・ブルックス

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。ハガダーはユダヤ教の祈りや詩篇が書かれた書で、今回発見されたのは実在する最古のものと言われ、ハガダーとしてはめずらしく、美しく彩色された細密画が多数描かれていた。鑑定を行なったハンナは、羊皮紙のあいだに蝶の羽の欠片が挟まっていることに気づく。それを皮切りに、ハガダーは封印してきた歴史をひも解きはじめる…。翻訳ミステリー大賞受賞作。

「死刑執行のノート」ダニヤ・クカフカ

ある男の死刑執行12時間前から物語は始まる。彼には密かに温めた逃亡計画があった。善も悪もない、誰しも等しく生きる権利があると訴え別の世界で生きる自分を夢想する男。一方三人の女性の視点で浮き彫りになる男の実像とは。

  • 犯人身勝手さに震えるほど憤り、痛いほど緻密に描かれた女性たち複雑な思いにやるせなさを感じる。
  • 連続殺人犯アンセルの物語として読み始め、途中から、これは女性たちの物語なのだと気がついた。彼女たちの中にも昏いものはあり、過ちも犯すけれど、後悔や自己嫌悪とともに生きていく。最終章には胸をうたれた。

10月

「悪なき殺人」コラン・ニエル

吹雪の夜、フランスの山間の町でエヴリーヌという女性が殺害された。事件に関係していたのは、人嫌いの農夫ジョゼフ、彼と不倫関係にあったアリス、そしてネット上で知った女に恋い焦がれるアリスの夫ミシェル、デザイナー志望の若い娘マリベという、それぞれに秘密を抱えた4人の男女。各人の視点から描かれる報われない愛への執着の物語は、遠く西アフリカに住む詐欺師の青年の物語と結びつき、不可解な殺人事件の真相を明らかにしていく――。映画化作品が東京国際映画祭で高評を得た、圧巻のフランス産最先端サスペンス。

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