【海外ミステリー】2023年 マカヴィティ賞 受賞作

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 マカヴィティ賞 を書きます。

ミステリー・リーダーズ・インターナショナルは、「2023 Macavity Award Winners Announced(マカヴィティ賞)」の受賞者を発表しました。

マカヴィティ賞とは

国際ミステリ愛好家クラブが主催する推理小説の賞です。

作品賞、新人(処女作)賞、短編賞、ノンフィクション賞の4部門があり、2006年に新たにスー・フェダー歴史ミステリ賞が新設されました。

賞の名はイギリスの詩人T・S・エリオットの著作『キャッツ – ポッサムおじさんの猫とつき合う法』に登場する猫にちなむものです。

最優秀ミステリー小説作品賞

「好奇心の世界」ルイーズ・ペニー (ミノタウロス)

カナダ・ケベック州の寒村で母親が殺害され二人の子供が保護された。それから月日がたち事件に新たな展開が見られた。事件のカギを握る石工が書いた手紙が発見されたのだ。捜査に当たるのはシリーズの主人公ガマーシュ主任警部。その中には隠されたメッセージ、パズルの中のパズルが仕組まれていた。痛ましくもあり心温まるミステリー。

最優秀新人(処女作)賞

「THE MAID」ニタ・プローズ (「メイドの秘密とホテルの死体」)

5つ星ホテル客室の謎の死。掃除メイドは何を見た?事件にはもう一つの真相が…
社会性に乏しく、他人の意図を読みとることができないモーリー。
彼女は9カ月前に亡くなった祖母の教えを頼りに、地元の高級ホテルで客室メイドとして働いていた。
ところがある日、清掃に入った客室で悪名高い大富豪ブラックの死体を発見。
警察の捜査が始まると、人づきあいが苦手で誤解を招きやすい性格が災いし、人々から疑惑の目を向けられる。
さいわい、ずっと見守ってくれていた老ドアマンをはじめ、頼れる仲間が現われ、危機一髪を脱する作戦にでるが…予想もしない展開の奇妙な味のミステリー

最優秀ミステリー短編小説賞

「美女とビヨッチ」バーブ・ゴフマン (シャーロック・ホームズ・ミステリー・マガジン、2022年1月)

短い休止期間を経て、シャーロック ホームズ ミステリー マガジンが新しい号と新しい編集者とともに戻ってきました。ここでは、古典的な方法でミステリーと探偵の物語を紹介します。

最優秀ノンフィクション賞

「犯罪の生涯」マーティン・エドワーズ (コリンズ犯罪クラブ)

2023年エドガー賞の最優秀批評/伝記本、およびHRFキーティング賞の犯罪小説関連の最優秀伝記または批評書を受賞。そして今、ノンフィクション部門のゴールドダガーにノミネートされています。

スー・フェダー歴史ミステリ賞

「 LAVENDER HOUSE」Lev AC Rosen (Forge) 著

1950年代のサンフランシスコで働くゲイの警官アンディ・ミルズ。ある理由から警察をクビになった彼は、街の北にある豪邸にに雇われることになる。豪邸の主は最近不審死を遂げた高級石鹸王アイリーン・ラモンテーヌ。外からは見えないが、プライバシーの壁に守られた邸宅内の人間関係は驚くほど多様なゲイの人々の集まりだった。家のほぼ全員が同性愛者であることを考えると、明らかに警察に捜査をさせるわけにはいかない。アイリーンの未亡人は彼女の謎の死の背後にある真実を明らかにするためにゲイの警官アンディを雇ったのだ。欲望や嫉妬に満ちた家族の中でゲームの駒であることに気づくアンディは事件の謎が解けるのか。

最新海外ミステリーニュース20231024(執筆者・木村二郎) – 翻訳ミステリー大賞シンジケート