池上冬樹 さんとは
1955年山形市生まれ。立教大学日本文学科卒。文芸評論家。週刊文春、朝日新聞、小説すばる等で活躍中。著書に『ヒーローたちの荒野』、編著に『ミステリ・ベスト201 日本篇』など。
「破砕」ク・ビョンモ
「この車に乗ったら最後、お前の身体は、一から十まで作り変えられる」。師に見出され殺しの道を歩みはじめた彼女は、死と隣り合わせの最終訓練に臨む。人を破壊する術を身につけることは、人として、女としての「普通」の一生を粉々にすること──。伝説の殺し屋誕生を濃密に描き出す、戦慄と陶酔ほとばしる『破果』外伝。
「邪悪なる大蛇」ピエール・ルメートル
ルメートルが1985年に最初に書いた小説が文庫化 凄腕と恐れられた63歳の殺し屋マティルド 認知症になった彼女の殺しが 必要以上に過激になっていく 事件を追う真面目な刑事ヴァシリエフは 彼女を止められるのか? 黒い笑いに満ちたミステリー。
- 全体的に容赦ない作りで主人公補正も一切通用しない凶悪さ 犯罪小説として一級品でルメートルの最後のミステリーを最後まで楽しんだ。
- 63歳の女殺し屋マティルド、物忘れが激しい中容赦のなく次々殺していくのだが関係ない人まで!
- 本作はルメートルが1985年に最初に書いた小説で、出版社にも出していなかった文字通り、最初で最後のミステリ。
- ルメートル先生の意地悪と邪悪と悪い笑いがラストまで爆走します!
「死者は噓をつかない」 スティーヴン・キング
死者と会話できる能力を持つ少年ジェイミーが、自身の特殊な能力を目当てにする大人たちの企みに巻き込まれる青春ホラー小説。
「鼓動: P分署捜査班」マウリツィオ・デ・ジョバンニ
四月初めの朝。ロマーノ刑事がP分署近くのゴミ集積所で見つけたのは生後間もない赤ん坊だった。赤ん坊は急いで病院へ運ばれ、捜査班の面々は親探しに奔走するが、ある情報が事態を思わぬ方向へ導いていく。いっぽう、アラゴーナ刑事は初対面の少年に懇願され仔犬を探す羽目に。実は管内で犬猫の失踪事件が多発していて──小さな命のため奮闘する刑事たちを描く、人気警察小説!
「恐怖を失った男」M・W・クレイヴン
頭の怪我によって恐怖を感じなくなり 連邦保安官を退任した男が主人公 かつての上司から 行方不明の娘を捜索するよう依頼された主人公は 危険な現場に突っ込んでいくが。
- 恐怖心がないから、絶体絶命のピンチも隅々まで一人称で描写できるんだ、という発見に興奮しました。新感覚の読み心地でした。
- 語り手に一切の躊躇がなく、どんなピンチでも淡々と対処するので、読んでいて気持ちよかった!
- 約700ページで文庫本の重みは半端ないのに読み心地は軽やか。シリアスとユーモアの加減がとても好ましいです。
「ゴーイング・ゼロ」アンソニー・ マクカーテン
CIAと巨大IT企業〈ワールド・シェア〉社は、共同事業として最先端技術を駆使した犯罪者追跡システム〈フュージョン・イニシアティブ〉の実用化に向けて準備を進めていた。1か月間見つからずに逃げ切れば300万ドルが手に入るという条件で10名の参加者を集め、実証実験〈ゴーイング・ゼロ〉βテストを開始する。だが、ある女性の存在が大きな誤算となり、事態は思いもよらない方向へ……。
「DV8 台北プライベートアイ2」紀 蔚然
台湾が舞台の私立探偵呉誠の活躍を描く2作目。 「DV8」はバーの名称。前の事件で名を知られた呉誠(ウー・チェン)のもとに新人女性弁護士が訪れ人探しを依頼する。
- 前作と違うのは犯人の犯行心理に重点を置いた点か わざとらしく感覚的に理解しがたい箇所もあるが新しい作風に挑戦しようという気概は頼もしい。
- 前作と同様に序盤のひとり語り&蘊蓄に慣れるのに少し時間がかかったものの、事件の捜査に入ってからは約400頁2段組みの長さも気にならないほど一気読みでした。
- 癖のある仲間たちが増えていき、平坦に描かれているのに面白くて、難しいオチに向かうけど気持ちよく読めた一冊だった。
「終わりなき夜に少女は」クリス・ウィタカー
1995年、少女誘拐事件が頻発するアラバマ州の田舎町が舞台。消えた双子の姉を探すレインとレインに協力する少年が主人公。妹は姉の失踪に疑念を抱く。姉が私を置いていくはずがない。だが、妹が姉の足取りを追うにつれ見えてきたのは彼女の知らない姉の姿だった。鬱屈や憤懣を抱えながら暮らす住人たち。次第に自分の知らない姉の姿が浮かび上がってくるサスペンス小説。
「すべての罪は血を流す」S・A コスビー
過去に傷を持つ黒人の保安官が主人公 ハイスクールの教師が射殺され 人種対立の残る町に衝撃が走るなか 銃を捨てるよう説得する主人公に容疑者は 「先生の携帯を見て」という奇妙な言葉を残していた 被害者の携帯電話には残忍な殺人が記録されていた
「ある晴れたXデイに: カシュニッツ短編傑作選」マリー・ルイーゼ・カシュニッツ
日常に忍びこむ幻想。
歪で純粋な人間心理。
みな、あとから気づく。
あの奇妙な一撃がすべてを変えた、と。
『その昔、N市では』に続く
全15作の日本オリジナル短編集!
「身代りの女」 シャロン・ボルトン
「両京十五日」馬伯庸
「あの夏が教えてくれた」 アレン・エスケンス
ボーディは田舎町で暮らす15歳の少年。父を亡くし母親と寂しい日々を送っている。高校に馴染めず、友達は一人もいない。静かすぎるその町で最近大事件が起きた。町最大の企業に勤める黒人女性が不審な失踪を遂げたのだ。捜査中の保安官が、ボーディが慕っている隣人のホークを訪ねてきた。女性はかつてホークの部下で、ふたりのあいだには噂があったという。思いがけない事件が、ボーディの日常に不穏な影を落とす――。現実に悩みながらも、少年は鮮やかに成長する。『償いの雪が降る』の著者による心震える青春ミステリ!
「ビリー・サマーズ」スティーヴン・キング
優等生の若者達が若気の至りで事故を起こし母娘3人を死なせてしまう。 一人で罪を被り服役したメーガンが20年後約束を果たさせる為に皆の前に姿を現す。彼女への限りない助力を約束した5人のその後を描くサスペンス。自己保身がぶつかり合い、疑心暗鬼となる後半が見もの。
- すべてのボタンがかけ違えられどんどんとヒビが深くなる。これぞサスペンスと言う感じ。
- 読んでいて気分が悪くなりそうだが、読み進めてしまう。想像よりはシンプルな筋立て。登場人物たちの人物像とその行動には納得感がある。
- 人生には数知れない分岐点があって、ささいな咄嗟の判断が人生を狂わせる。ほんとにその通り。この作品はその恐ろしさを見せつけているかのよう。
まとめ
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こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 池上冬樹 さんを書きます。※本ページにはPRが含まれます