千街晶之 さんとは
ミステリ評論家。北海道生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。一九九五年、「終わらない伝言ゲーム――ゴシック・ミステリの系譜」で第二回創元推理評論賞を受賞。著書に『ニューウェイヴ・ミステリ読本』(共著、原書房)等がある。笠井潔・編『本格ミステリの現在』(国書刊行会)には「竹本健治論」と「有栖川有栖論」を執筆。文庫本の解説や新聞・文芸誌・週刊誌の書評も手がける。
2004年『水面の星座 水底の宝石』にて第四回本格ミステリ大賞評論研究部門、第五十七回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞。
「アンエンド 確定死刑囚捜査班」木崎 ちあき
警視庁で発足した「確定死刑囚捜査班」の任務は、死刑が確定した事件の再捜査。集められたのは、定年間近の刑事・小津、唯一志願した大手企業の令嬢・碓氷、ネットで副業していた元サイバー犯罪捜査課の西、先輩を病院送りにした元SATの狂犬こと横田、暴力団幹部と恋人関係にあったと噂される柏木の5人。シリーズ累計40万部突破『博多豚骨ラーメンズ』の著者が描く、曲者たちが奮闘する警察小説。
「猟奇の贄 県警特殊情報管理室・桜庭有彩」牧野 修
とある反社会的組織に対抗するために設立された特殊情報管理室。そこに配属された桜庭有彩には、人と人のつながりを糸という形で可視化できる特殊能力があった。
有彩は同僚である柿崎と共に、ある失踪事件を洗いなおすことになったのだが、それは大きな事件の一端で――。
少年たちを狙った生首事件、宗教団体の信者による人肉食事件、そして謎の団体による拷問ショー。一見バラバラに起こっているように見えた数々の猟奇的な事件は、ある一人の女性につながっていく。
「難問の多い料理店」結城 真一郎
怪しげなレストラン。オーナーシェフからバイトを頼まれた主人公。噓みたいな儲け話に主人公はこの店は「ある手法」で、探偵業も担っているらしいことに気づく。「もし口外したら、命はない」オーナーの正体とは。
- 謎解きモノかと思いきや最後にはゾクっとさせられるダークな展開に驚く『真相はあなた次第』の新感覚のミステリ。
- 連載開始時からここまで計算していならすごいよな、と感心。なかなかおもしろかったです。
- 真相の究明というよりも謎解きがキモになっていてその解釈を楽しむという新感覚なミステリ。
「了巷説百物語」京極 夏彦
狐獲りの名人で、裏の渡世として人の嘘を見抜く洞観屋も行う藤兵衛のもとに依頼がかかる。老中・水野忠邦の改革の邪魔をしようとする一派を見抜くことが、藤兵衛に与えられた仕事だった。藤兵衛は源助とお玉の三人で、化け物が関わる事件の現場に出かけていくが…。巷説百物語シリーズ堂堂の完結。
- これまでとは違い短編連作形式ではない。オールスターキャストで楽しい。
- 過去の巷説シリーズだけではなく、江戸怪談シリーズも出てくるなんて、再読したい本が増えちゃうじゃないですか。
- 四半世紀にわたって1作目から欠かさず追って来たシリーズが遂に。千代田のお城に巣食う鼠…その全貌がようやくなのは嬉しいはずなんだけど寂しさが勝るなあ。
「歌人探偵定家: 百人一首推理抄」羽生 飛鳥
一一八六年。平家一門の生き残りである、亡き平頼盛の長男、保盛はある日、都の松木立で女のバラバラ死体が発見された現場に遭遇する。生首には紫式部の和歌「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半(よは)の月かな」が書かれた札が針で留められ、野次馬達はその惨状から鬼の仕業だと恐れていた。そこに現れた、保盛の友人で和歌を愛してやまない青年歌人・藤原定家は「屍に添えて和歌を汚す者は許せん」と憤慨。死体を検分する能力のある保盛を巻きこみ、事件解決に乗り出す! 後に『小倉百人一首』に選出された和歌の絡む五つの謎を、異色のバディが解く連作ミステリ。
「万両役者の扇」蝉谷 めぐ実
江戸森田座気鋭の役者・今村扇五郎にお熱のお春が、女房の座を狙って近づいたのは……。芸を追求してやまない扇五郎に魅せられた面々の、狂ってゆく人生の歯車。ある日、若手役者の他殺体があがり、ついには扇五郎本人も――「芸のため」ならどこまでの所業が許されるのか。芝居の虚実を濃密に描き切ったエンタメ時代小説。
「天狗屋敷の殺人」 大神 晃
ヤンデレな恋人・翠に、婚約者として無理やり連れていかれた彼女の実家は、山奥に立つ霊是(りょうぜ)一族の“天狗屋敷”だった。失踪した当主の遺言状開封、莫大な山林を巡る遺産争い、棺から忽然と消えた遺体。奇怪な難事件を次々と解き明かすのは、あやしい「何でも屋」さん⁉ 「いつかまた会えたらいいね」ーー夏が来るたび思い出す、あの陰惨な事件と、彼女の涙を。横溝正史へのオマージュに満ちた、ミステリの怪作。
「六色の蛹」櫻田 智也
昆虫を求めてさすらう青年が主人公。6色の色をテーマに虫大好き人間の主人公が解く事件の鍵。人間の奥に潜む善意と本性。温かな余韻に包まれる連作短編集。
「ルーマーズ 俗」堂場 瞬一
人気俳優の不可解な死。マスコミのスクープ合戦、SNSに溢れる噂話(ルーマーズ)……無法地帯のメディアを舞台に贈る最新長編!
「詐欺師と詐欺師」川瀬 七緒
海外で荒稼ぎして帰国した詐欺師の藍は、ある政治家のパーティーで知り合ったみちるに興味を抱く。みちるは親の仇を捜しており、そのために金がいるという。仇とは、世界的企業に成長した戸賀崎グループ筆頭株主の戸賀崎喜和子。隙だらけの復讐計画を聞いた藍は、みちるに協力することになるが……。
「贋品」浅沢英
亡き父の友人だという山井からの提案が、地獄の日々の始まりだった――。東大阪の施設に本物の「ピカソ」がある。それを一時的に持ち出しすべてデータ化して、本物そっくりの贋作をつくり、売る! にわかには信じがたい話だ。しかし、元学芸員の下調べで真作認定済み、絵を持ち出す段取りも終えているという。狙うは中国人メガコレクター。騙し通せれば40億円以上での売却も夢ではない。チーム4人で割れば、一人頭10億円。だが、バレたら死が待っている。多額の借金を抱えていた佐村は、この危険な賭けに乗ると決意する!
「二人目の私が夜歩く」 辻堂 ゆめ
昼と夜で、一つの身体を共有する茜と咲子。
しかし「昼」が終わりを告げたとき、予想だにしなかった「夜」の真相が明かされる――。
「切断島の殺戮理論」 森 晶麿
帝旺大学人文学部文化人類学科の最強頭脳集団・桐村研が現地調査に赴いたのは、国家に隠匿された地図にない島ーー鳥喰島。
江戸時代に囚人の流刑地とされたその孤島には、身体を切断する成人儀礼を始めとする奇習を存続させた〈鷲族〉と〈鴉族〉が存在していた。
“欠落を美と見做す”彼らの閉鎖世界で発生する連続殺人……これは無計画の連鎖か、計画された虐殺か?
惨劇を追認する推理の果て、異形の真実が剥き出しにされるーー!
「佐渡絢爛」赤神諒
時は元禄。金銀産出の激減に苦しむ佐渡で、立て続けに怪事件が起こった。
御金蔵(おかねぐら)から消えた千両箱、三六名が命を落とした落盤事故、
能舞台で磔(はりつけ)にされた斬死体、割戸から吊り下げられた遺体…。
いずれの事件現場にも血まみれの能面「大癋見(おおべしみ)」が残されていた。
振矩師(ふりがねし)の静野与右衛門は、奉行から広間役(ひろまやく)の間瀬吉太夫の助手として、
事件の真相解明を命ぜられる。
吉太夫に反発しながら、調べを進めるうち、その才覚と人物、謎めいた過去に強く惹かれてゆくがーー。
佐渡金銀山に隠された恐るべき秘密とは?!
まとめ
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こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 千街晶之 さんを書きます。※本ページにはPRが含まれます