2023年7月の 国内ミステリー ベスト5

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 国内ミステリー を書きます。

書店は本との出会いの場。しかし、新刊や旧作、ベストセラーと並んだ中からどんな作品を選んだらよいか悩む人も多いのではないでしょうか。

おすすめ国内ミステリーを月別にご紹介します。

2022年7月発行の国内ミステリー

2022年7月に発売された国内ミステリー小説をご紹介します。

  • 「可燃物」米澤穂信
  • 「未明の砦」太田愛
  • 「ノウイットオール あなただけが知っている」森バジル
  • 「アミュレット・ホテル」方丈貴恵
  • 「梅雨物語」貴志祐介

さてこの五冊は年間ベストに入るでしょうか。

「紙鑑定士の事件ファイル 紙とクイズと密室と」

紙業界誌に掲載された〝紙人32面相の推理クイズ〟と、 現実に起きたという密室殺人事件との関係とは――? どんな紙でも見分けられる紙鑑定士・渡部は、懸賞目当てにクイズを解きながら様々な事件に巻き込まれる。 学習塾で起きたカンニング事件の真相とは? 「さわるときけん けがするで」物騒な怪文書を作った犯人は、どうやって密室の建物に忍び込んだ? 事件とクイズを解明していった渡部は、〝紙人32面相〟から協力を請われ、とある怪死事件の謎も解くことに……。

「未明の砦」

共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。 その日、共謀罪による初めての容疑者が逮捕されようとしていた。動いたのは警視庁組織犯罪対策部。標的は、大手自動車メーカー〈ユシマ〉の若い非正規工員・矢上達也、脇隼人、秋山宏典、泉原順平。四人は完璧な監視下にあり、身柄確保は確実と思われた。ところが突如発生した火災の混乱に乗じて四人は逃亡する。誰かが彼らに警察の動きを伝えたのだ。所轄の刑事・薮下は、この逮捕劇には裏があると読んで独自に捜査を開始。一方、散り散りに逃亡した四人は、ひとつの場所を目指していた。千葉県の笛ヶ浜にある〈夏の家〉だ。そこで過ごした夏期休暇こそが、すべての発端だった――。 自分の生きる社会はもちろん、自分の人生も自分で思うようにはできない。見知らぬ多くの人々の行為や思惑が作用し合って現実が動いていく。だからこそ、それぞれが最善を尽くすほかないのだ。共謀罪始動の真相を追う薮下。この国をもはや沈みゆく船と考え、超法規的な手段で一変させようと試みるキャリア官僚。心を病んだ小学生時代の友人を見舞っては、噛み合わない会話を続ける日夏康章。怒りと欲望、信頼と打算、野心と矜持。それぞれの思いが交錯する。逃亡のさなか、四人が決意した最後の実力行使の手段とは――。 最注目作家・太田愛が描く、瑞々しくも切実な希望と成長の社会派青春群像劇。

「黄金蝶を追って」

もしも日曜の次の日が“自分だけの一日”だったら? 買ったマンションに前の持ち主が“同居”していたら? “魔法の色鉛筆”を手に入れたら? 明日、あなたはこの世界に迷い込むことになるかもしれない――。あたたかな筆致で描かれる不思議な短篇集。

「救い難き人」

怪物が、生まれる――。 巨大産業「パチンコ」。 金に魅せられ、男たちは狂乱する。 路上生活から62歳で作家デビューした 最後の無頼派作家・赤松利市の到達点。 母が殺された。父の手によって――。 王マンスは、父・ヨンスクによって母が殺された14歳の夜を忘れない。 父は事故だと言い張るが、マンスは信じない。 心に誓った。父を許さない、と。 決意したマンスは、先輩・井尻の「助言」に従い、父が経営するパチンコ店に見習いとして就職する。 父は、姫路市内でチェーンを展開するパチンコ長者になっていた。 周囲に社長の息子であることを隠しながら下働きをするマンスには、ある計画があった。 父を地獄に叩き落とす、凄烈な計画が――。 パチンコ店を舞台に、金に魅せられた怪物たちの騙しあいが始まった。

「夏の約束、水の聲」

美しい海に囲まれた離島・玖輪島(くわじま)。客の出迎えに波止場で待つ民宿の息子・辰水(たつみ)の前に現れたのは、十五歳の少女・沙織だった。悩みを抱え、ひとりで島を訪れた沙織との淡い青春の日々は、夜の入江で「人魚」と出遭い、一変する。沙織の美しい身体を蝕む死の呪いを解くために、辰水は嵐の中を奔走する。迫る刻限、彼女の命を救えるか――。ひと夏の 恋と冒険を描いた青春サスペンス。

「金春屋ゴメス 因果の刀」

江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。団長は大御所議員の印西茂樹。江戸城で評定が開かれる中、印西は秘密裡にゴメスに接触し、江戸国の開国と明け渡しを迫る。印西の目的は江戸国深くに眠る白緑石で、この資源を元にロケット燃料を開発し暴利を貪る算段だ。拒絶すれば江戸国は消滅――。開国以来の危機に襲われる江戸国をゴメスは守り切れるか。書き下ろし長編。

「藍色時刻の君たちは」

2010年10月。宮城県の港町に暮らす高校2年生の小羽は、統合失調症を患う母を介護し、家事や看病に忙殺されていた。彼女の鬱屈した感情は、同級生である、双極性障害の祖母を介護する航平と、アルコール依存症の母と幼い弟の面倒を看る凛子にしか理解されない。3人は周囲の介護についての無理解に苦しめられ、誰にも助けを求められない孤立した日常を送っていた。しかし、町に引っ越ししてきた青葉という女性が、小羽たちの孤独に理解を示す。優しく寄り添い続ける青葉との交流で、3人は前向きな日常を過ごせるようになっていくが、2011年3月の震災によって全てが一変してしまう。2022年7月。看護師になった小羽は、震災時の後悔と癒えない傷に苦しんでいた。そんなある日、彼女は旧友たちと再会し、それを機に過去と向き合うことになる。ヤングケアラーたちの青春と成長を通し、人間の救済と再生を描く渾身の傑作長編!

「三人書房」

大正8年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに「三人書房」という古本屋を開く。一年余という、わずかな期間の営業にもかかわらず、松井須磨子の死の真相をはじめ、奇妙な謎が持ち込まれる――。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎などとの交流と不可解な事件の数々を、若き日の江戸川乱歩の姿を通じて描く。乱歩デビュー作の「二銭銅貨」発表から100年の今年に贈る、第18回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、連作集。

「天災ものがたり」

地震、津波、火事、飢饉、豪雪、火山の噴火、河川の氾濫……。日本史上に起こった大災害を直木賞作が克明に記した圧巻の連作短篇小説集。    (以下、収録作品)   江戸時代初期「囚人」・・・時は明暦。小火に始まる火事はからっ風のあおりを受けて、江戸を焼き尽くす。その時、小石川の牢屋に入っていた男を救った奇跡とは?   明治時代「漁師」・・・百二十七年前に東北を襲った三陸沖地震。その復興に至る道のりは、現代社会の防災上の大きな教訓と学びとなった。   昭和「小学校教師」・・・昭和三十八年。新潟から上京する列車に乗った女性教諭を襲ったのは、記録的な豪雪だった。これは、天災だけでなく、発達した交通網による人災の記録でもある。

「鷹の惑い」

世の中は変わる。変わる世の中に対応するのが、警察の仕事だ。 21世紀に湧く平成日本。海外逃亡していたはずの極左の最高幹部が突然仙台に現れ、公安に衝撃が走った。 身柄の護送を担当した公安一課の海老沢は、警察官人生最大の痛恨の失敗を犯す。 一方、捜査一課の高峰は目黒の空き家で殺害された元代議士秘書の身辺を探る。被害者の経歴には6年間の不自然な空白があった。 新聞記者からの思わぬ情報。死の床にある元刑事の父の言葉。そして海老沢に下った極秘の特命捜査ーー事件の様相は一変する。 公安一課と捜査一課。父の系譜をたどる息子たち。警察小説の騎手による大河シリーズ「日本の警察」平成ミレニアム編!

「プレデター」

「あなたはなぜ、この取材を始めたのです?」 明海和(あけみ・かず)はストリートチルドレンの取材を続けるうち、謎の集団・プレデターに襲撃される――。 都市再開発計画の名のもとに首都が七つのゾーンに区切られ、格差社会化が進む2032年の日本。 web情報誌“スツール”の記者・明海和は、独自に子ども狩と人身売買の取材を続けていたところ、カササギと名乗る人物に突き当たる。和が待ち合わせ場所に行くと、そこに現れたのはまだ十代の男性だった。彼は、これ以上取材を続けると「殺されますよ」と警告する。 なぜ、子どもたちの取材をすることが危険なのか? なぜ、国際的なモデル都市でストリートチルドレンが生まれるのか? 和は、自身の父親も“闇の子どもたち”の取材をしていたことを明かすが……。 ジュブナイル小説の名手による新たな代表作誕生!! 格差社会の闇に切り込む、ディストピア長編。

「ウェルテルタウンでやすらかに」

推理作家「私」のもとへ現れた、不審な自称「町おこしコンサルタント」の男。彼は「私」に、町おこしのために小説を書いてほしいと依頼する。小説の力を利用して、寂れゆく町・安楽市を自殺の名所にしたいと嘯くのだ。承諾した「私」だが、密かにその計画を阻止することを決意する。なぜなら安楽市は、「私」の故郷なのだから――。

「サクラサク、サクラチル」

「絶対に東大合格しなきゃ許さない」――両親の熱烈な期待に応えるため、高校三年生の高志は勉強漬けの日々を送っていた。 そんなある日、クラスメートの星という少女から、自身をとりまく異常な教育環境を「虐待」だと指摘される。 そんな星もまた、自身が親からネグレクトを受けていることを打ち明ける。心を共鳴させあう二人はやがて、自分達を追い詰めた親への〈復讐計画〉を始動させることに――。 教室で浮いていた彼女と、埋もれていた僕の運命が、大学受験を前に交差する。驚愕の結末と切なさが待ち受ける極上の青春ミステリー。

化け者手本

ときは文政、ところは江戸。
心優しき鳥屋の藤九郎と、稀代の女形だった元役者の魚之助のもとに、中村座の座元から事件の話が持ち込まれた。
舞台の幕が下りたとき、首の骨がぽっきり折られ、両耳から棒が突き出た死体が、客席に転がっていたという。これは何かの見立て殺しか。
演目は「仮名手本忠臣蔵」。死人が出るのはこれで二人目。
真相解明に乗り出したふたりだったが、芸に、恋に、義に、忠に生きる人の姿が、彼らの心を揺さぶって――。

鬼人幻燈抄 平成編 終の巫女

号泣必至と絶賛の嵐だったWEB小説シリーズ第十三弾。江戸から平成まで、途方もない時間を旅する鬼人の物語。

「魍魎探偵今宵も騙らず 」

魑魅魍魎にまつわる事件――此処に人の騙りはあるか? 常世とこの世が完全に繋がって十年――。 幽霊も妖怪も幻獣も精霊も、あらゆる怪異は人間の隣人と化した。 人の世は姿をがらりと変え、魑魅魍魎がそこかしこにあらわれて混沌と化していた。 無論、妖怪絡みの犯罪は後を絶たず、その解決を生業とする者が出てくることは必然で。 『魍魎探偵』 そう呼ばれる男は、今宵も助手の美少女とともに妖に関する事件に向かう。 依頼人からの手紙にはこうあった。 「自分は人魚です。このままでは喰われる。助けてください」と。 しかし向かった先の旧家では、人魚はもう一年も前に食べてしまったらしく……。 魍魎探偵が騙る、事件の真相とは――?

「可燃物」

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。 群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。 群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の回りの雪は踏み荒らされていず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って〝刺殺〟したのか?(「崖の下」) 榛名山麓の〈きすげ回廊〉で右上腕が発見されたことを皮切りに明らかになったばらばら遺体遺棄事件。単に遺体を隠すためなら、遊歩道から見える位置に右上腕を捨てるはずはない。なぜ、犯人は死体を切り刻んだのか? (「命の恩」) 太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……(「可燃物」) 連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。

「MILGRAM2 正当な善なる殺人」

きみの殺人を肯定する。圧倒的衝撃『ミルグラム』 小説シリーズ第2弾!! これは監獄への宣戦布告。あなたの正義を試す物語。 かつて囚人だった氷森統知が、看守エスとして送りこまれたのは、一人の少女に支配された監獄ミルグラムだった。 五人のヒトゴロシたちが口々に発する、ある共通の思想「正当な善なる殺人」。 犯した罪の記憶を持ちながらも、それを頑なに肯定する囚人たちの有罪/無罪を裁定すべく、エスは「正義」とは何かを追い求めていくが……。 楽曲プロジェクト「ミルグラム」から生まれた物語が暴き出す監獄の恐るべき秘密。ラスト、すべてを知ったあなたはもう元には戻れない――。

「後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす」

この食医に、解けない毒はない――。毒香る中華後宮ファンタジー、開幕! 暴虐な先帝の死後、帝国・剋の後宮は毒疫に覆われた。毒疫を唯一治療できるのは、特別な食医・慧玲。あらゆる毒を解す白澤一族最後の末裔であり、先帝の廃姫だった。 処刑を免れる代わりに、慧玲は後宮食医として、貴妃達の治療を命じられる。鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪……先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していき――。 だが、謎めいた美貌の風水師・鴆との出会いから、慧玲は不審な最期を遂げた父の死の真相に迫ることに。

「虎と十字架 南部藩虎騒動」

家康から贈られた虎が城から逃げ、死体が消えた! 国を揺るがす虎騒動の意外な真実とは? 会心の歴史時代ミステリー長編! 徳川家康から南部藩に拝領され、盛岡城内で飼われていた虎二頭、 乱菊丸と牡丹丸が檻から飛び出した。 徒目付の米内平四郎は城下町に逃げた乱菊丸を見事に生け捕りするが、 牡丹丸は傍若無人の若殿・南部利直に鉄砲で撃ち殺されてしまう。 平四郎が城に駆け付けると檻の見張りをしていた番人は絶命していた。 責任を取って腹を斬ったと思われたが、その死因には不審な点が。 さらに檻の中にいるはずの囚人の死体が消えていた! 若殿の乱心か、領内のキリシタンの仕業か、それとも―― 密命を受けた平四郎が藩を揺るがす大騒動の謎に挑む!

「私たちの世代は」

「明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日からだよ」 今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。 不自由で息苦しかった毎日。 家で過ごすことが最善だとされていたあの期間。 多くの人から当たり前にあるはずのものを奪っていったであろう時代。 それでも、あの日々が連れてきてくれたもの、与えてくれたものが確かにあった――。

「吸血鬼と愉快な仲間たち」

間は蝙蝠、夜だけ人間。牙がないから血も吸えない。そんな中途半端な吸血鬼アルは、アメリカで孤独に暮らしていた。が、お腹を空かせて迷い込んだ食肉倉庫で、うっかり冷凍蝙蝠にされてしまう。目が覚めるとそこは…日本!?真っ裸で警察に捕まったアルは、謎の男・暁に(散々文句を言われつつも)助けられ、一緒に暮らすことになるけれどー。事件に恋に大忙し!半人前吸血鬼アルの奮闘記。

「ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる」

オカ研メンバーの八神森司が迎えた今年のバレンタインデイ。長年の想い人こと、意中の乙女・灘こよみから、「二月十四日は頑張ります。八神先輩、覚悟してください」と言われたのだ! 灘こよみの今年のバレンタイン計画。それは県内でもっとも有名なショコラトリー&カフェ『KUKKA』にて、森司と二人きりで夜を過ごすことであった。ところが、『KUKKA』は無期限の休業を発表。その背景には怪現象が絡んでいた。ことの発端はエレベーターの防犯カメラ映像に映る「ぼんやりと人のかたちをした、薄黒い影」から始まった――。果たしてこよみのバレンタインの行方はいかに?(「第一話 ショコラな恋人たち」)。ほか、元銀行員の老人が黒い影の怪異に取り憑かれる「第二話 あなたのマグネット」、神隠し伝説が多い地元で約50年前、恋人と山に入り、記憶を失い一人帰ってきた伯父の事件の真相を追う「第三話 かどわかしの山」を収録。黒い影ーーそれは執着。恋愛、お金、妊娠、出産などで苦しめられた浮かばれない者たちの思いが黒い影と化し……。エスカレートする霊障に立ち向かう、オカ研メンバーの推理が冴える青春オカルトミステリー

「雨宮兄弟の骨董事件簿 2」

横浜の片隅に佇むチョコレート色の小さな店、雨宮骨董店。若きディーラー・雨宮陽人と弟の海星、陽人の旧友で刑事の本木匡士は、アンティークが関わる数々の事件を解決してきた。 そんな中、仕事で長らく海外にいた雨宮兄弟の父親が帰国する。けれど、再会前にその父親がとある事件の容疑者となってしまって……!? 三人は事件に関わる「呪いの椅子」と呼ばれる骨董品を調べ始めるが……。

「高校事変 16 」

衝撃のJKハードボイルド、新章スタートで3ヶ月連続刊行! 夏休み明けの初日。全国の小中高の学校で大規模な爆発が発生。瑠那と凜香が通う日暮里高校にも事前に爆破予告があり、校内を調べるとプラスチック爆薬が見つかった。2人の機転により最悪の事態は回避されたが、爆発騒動は新たな戦いの序章に過ぎなかった……。行方が分からなくなっていたあの女生徒も登場で、瑠那たちとの対立は激化。危機に次ぐ危機――果たして彼女たちの向かう先は!? JK無双の人気シリーズ、新展開!

「ばけもの厭ふ中将 戦慄の紫式部」

「今源氏」と噂される色好みの貴公子・雅平。恋の数だけ、紫式部の祟りが襲う!? 「源氏物語」にまつわる平安あやかしコメディ いきなり文庫! 時は平安。「今源氏」と噂される色好みの貴公子・雅平は、数々の女性と浮き名を流していた。恋文一つ返せないほど奥手な上総宮の姫君、廃屋での逢瀬を約束した昼顔の君など……今夜も恋人と甘い時を過ごすはずの雅平を、紫式部の祟りが襲う!? 『源氏物語』を思わせる怪事に次々と見舞われ、怪異好きの友人・宣能に、たまらず泣きつくが──。恋を追いかけ、あやかしに追われるドタバタ平安怪異譚。

「四号警備 新人ボディガード久遠航太と隠れ鬼」

護るのは、歌姫の「声」。覆面カリスマ歌手に迫る危機と、淡い恋のゆくえは──アクションサスペンス! イケメンだらけの身辺警護チームが大活躍! いきなり文庫! 身辺警護専門の警備会社『ユナイテッド4』で働く久遠航太。美形だがくせ者揃いの先輩ボディガードたちに囲まれ、業務に邁進する日々だ。そんな中、素顔を隠すカリスマ歌手・香の「声」を護る、という風変わりな依頼を担当することになった航太たち。宣伝用の話題作りがメインの目的かと思われたが、香にはある秘密が……。命を懸けて、依頼人を護り抜け。スリリングなサスペンス・アクション!

「神剣 人斬り彦斎」

幕末、尊攘派の志士として、「人斬り彦斎」の名で恐れられた漢・河上彦斎の苛烈な人生と志を描き切る、待望の歴史長篇。

「あしたの華姫」

政略結婚から少女を救うのは、姫様人形! 両国の見世物小屋で真実を見抜くと評判の姫様人形・お華と、人形遣いの月草。一帯を仕切る親分・山越も、娘のお夏と仲良くしてくれている二人に一目置いている。しかし山越が病に臥せり、跡取り問題が持ち上がった。自分こそ山越の息子だと言い張る怪しげな人物が現れたり、お夏の婿取り問題も持ち上がって、両国の人々の生活がかかった大騒動に――。仲良しのお夏を守るため、二人で一人、月草とお華の新たな冒険劇が始まる!

「極悪児童文学 犬義なき闘い」

ユーモアと感動が詰まった史上初、犬の任侠小説 腹を抱えて笑いたい、あなたに! コワかわいいイラスト満載! いきなり文庫! 時は2035年。6年前に新型殺人ウイルスが全世界を襲い、人口が激減。日本では、感染源の新宿がゴーストタウンと化し、大量の飼い犬が野良犬となる。人間の代わりに街を支配するようになった彼らは、犬種の垣根を越えて群れで活動するように。しかし、次第にファミリー同士の覇権争いへと発展し――。暗黒の街で血で血を洗う抗争の火蓋が切られる。史上初、犬が主人公の任侠小説。爆笑と感動の一冊!

「火車の残花 浮雲心霊奇譚」

「地獄の業火で焼かれるがいい」女の口から漏れた赤い炎が、男の全身を包んだ――。川崎の宿場町で妖怪・火車が次々と人を焼き殺すという怪異が発生。憑きもの落とし・浮雲と薬の行商・土方歳三は、道中で知り合った才谷梅太郎(実は坂本龍馬)とともに調べを進めると、そこには若く美しい女の悲しい物語が秘められていた。圧倒的な読み心地と猛スピードの展開、驚くべき結末が快感の時代小説。

「流警 傘見警部交番事件ファイル」

2023年07月21日 流警 傘見警部交番事件ファイル (集英社文庫)

警察の隠蔽体質のリアリティー。そこが私には一番面白かった。黒川博行氏絶賛! 元白バイ隊員の著者が書き下ろす、迫真の警察小説。いきなり文庫! 元捜査一課の南優月は、被疑者の護送中に起こした事故が理由で「流刑」に。警察署が不要となり格下げされた、過疎地の警部交番で、禊の日々を過ごしていた。そんな辺境の地に突然、キャリア警視正が赴任する。時を同じくして、地元の名士の妻が殺害され、ともに犯人を追うことに。謎が謎を呼ぶ捜査の行方は。矜持を見失った警察官の行く末は。元白バイ隊員の著者が書き下ろす、迫真の警察小説。

「強行捜査 特命捜査対策室・椎名真帆」

上司を失墜させた不可解な誘拐事件。封印された真相に挑む! 警視庁特命捜査対策室の椎名真帆は、上司の重丸が指揮をして犯人を取り逃がした事件に、不可解な点を見つけ出した。キャリアの有沢の強力を得ながら、単独捜査を強行する真帆だが……。書き下ろし警察小説。

「脳科学捜査官 真田夏希 エキセントリック・ヴァーミリオン」

サイバー特捜隊隊長・織田が殺人容疑で逮捕! 衝撃の書き下ろし! 警視庁サイバー特別捜査隊の真田夏希は、つかの間の休日に隊長である織田信和と鎌倉を訪れていた。だが、そんなデート気分も突如現れた六人の捜査員の言葉に遮られてしまう。殺人容疑で織田に逮捕状が出ているというのだ。夏希の目の前で逮捕され、連行される織田。彼は、本当に殺人を犯したのか。彼の無実を信じる夏希は、江の島署の加藤に協力を求めるが──。織田を救うため、夏希と加藤は異色の合同捜査を開始する!

「江戸の探偵」

江戸に名探偵、参上! 石見国で藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまった永見功兵衛。城主を救うため、功兵衛は江戸へ奔る! 「口入屋用心棒」の著者が贈る、新シリーズ開幕!

「妖奇庵夜話 千の波 万の波」

伊織と青目の「あの日々」と、妖奇庵のみんながここに。待望の完結巻! 東京下町にひっそり建つ妖奇庵。 そこは妖人茶道家・洗足伊織の茶室だ。 《管狐》の夷、《小豆とぎ》のマメとともに、穏やかな日々を過ごす伊織のもとへ、 久しぶりに刑事の脇坂がやってきた。 元水泳選手であり、トラブルを抱えた妖人《河童》を連れて……。 ほか、青目と二人きりで密やかに過ごした時間が、 伊織視点、青目視点それぞれで綴られた物語も収録。 中村明日美子のコミックも収録した、真の完結巻! *妖奇庵夜話の「き」は王扁に奇です。

「先輩と僕 総務部社内公安課 FILE 2」

社内の悪は見逃さない! 商社バディの痛快&爽快なお仕事×謎解き物語! 憧れの先輩の後を追うようにして、 総合商社・藤菱商事に入社した宗正義人。 配属は希望通り、海外インフラ関連事業部…… ではなく、薄暗い地下にある総務部第三課。 しかしそこには「裏の顔」があった。 雑用をこなしつつ情報を集め、 社内に蔓延る「悪」を見つけ出し撲滅する、 隠密部署だったのだ! 推しの舞台のための経費横領、 社内で起こる盗難事件、 そして会社を揺るがす大事件が……!? 商社バディのお仕事×謎解き物語!

「心斎橋幻想-関西サスペンス集」

三重の田舎町の郵便局に勤める二十歳の女性が、都会への憧れを胸に、大阪・心斎橋の高級喫茶店のウェイトレスとなる。金と欲望が渦巻く都会の夜に、彼女を待ち受けるものは……。表題作ほか全七編。野心・嫉妬・愛憎……人間の情念と闇を鋭く描く、黒岩重吾の真骨頂! 文庫オリジナル。 *収録作 「賭博の街」「赤い肉は固い」「ぜいたくなホテル」「朝を待つ女」「人形の足跡」「心斎橋幻想」「仙見川の夜」

「残奏」

人気ロックバンドのメンバーが、何者かに殺害された。警察は捜査本部を設置。捜査一課刑事の音喜多弦も、特別招集された音楽隊採用の変わり者刑事・鳴海桜子とともに捜査に加わる。北海道苫小牧へ飛び、被害者の母校の吹奏楽部を訪れたふたり。そこで彼らは、事件の背後に隠されていた驚愕の事実を知る……。慟哭のミステリ。文庫書き下ろし

「最恐の幽霊屋敷」

「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家がある――。 幽霊を信じない探偵・獏田夢久は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。婚約者との新生活を始めた女性、オカルト雑誌の取材で訪れたライターと霊能者、心霊番組のロケをおこなうディレクターと元アイドル、新作のアイデアを求める映画監督とホラー作家。これまでに滞在した者は皆、想像を絶する恐怖に直面していた。屋敷における怪異の歴史を綴ったルポや関係者の証言を手掛かりに謎を追う獏田が目にしたものとは――。 幾多の怪異と死の果てで待ち受ける、幽霊屋敷の真の恐怖とは?

「ルミネッセンス」

低層の団地群を抱くその町は寂れていた。商店街にはシャッターが目立ち、若者は都会に去り、昔からある池には幽霊が出るという。その土地で人びとが交わすどこか歪な睦み。終着点は見えている。だから、輝きに焦がれた。燃え尽きてもいいから。直木賞作家のダークサイドで染め上げられた連作短編集。

「絶対聖域 刑事花房京子」

刑務所で起こった元受刑者の首吊り死。 花房京子は自殺の推定を疑い、完全犯罪の高い壁に挑む! 名手の技が光る! 傑作倒叙ミステリーの精華がここに。

「ホテル・カイザリン」

他人のものばかり欲しがるあの子。いるはずのない住人の気配。甘やかに秘密を分かち合う二人の女。宿命的な死に蝕まれた村。妻と別れた男に訪れた非日常……。 隠された真実に気づかせてくれる珠玉の作品集。

「トウキョウマンション」

老朽化により修繕不能となったタワマン、通称・トウキョウマンション。いわくつきの人間が住みつき、暴力団や中国マフィア、警察をも巻き込んだ不可解な事件が連続する。そんな中、秩序を守ろうとする管理人たちの真の目的とは?

「アミュレット・ホテル」

警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。そこでは守るべき2つのルールが存在する。①ホテルに損害を与えない。②ホテルの敷地内で障害・殺人事件を起こさない。そんな絶対的なルールが破られる時、ホテル探偵が独自の捜査で犯人を追い詰める。

「約束した街」

私の罪を裁いて欲しかったーー。警察でも、裁判所でもなく、あなたの手で。                                                   「ある罪」によって繋がった仲間たちを描いた慟哭の長編ミステリー。世の中のはみだし者の幼馴染み3人は、十五年後の再会を約束する。かつてやり残した「宿題」を終わらせるために。
商社に勤める結城隼は、ロンドンへの勤務を命じられる。
東京での最後の出社日、送別会もなくまっすぐ家に帰ると玄関でひとりの少女が待っていた。
中学卒業以来一度も会っていない、幼馴染の娘だった。彼女の頼みは、行方不明になった母親を探すこと。タイムリミットは、ロンドンへ旅立つまでの五日間。少女と共に、故郷である神戸に向かうがーー。

「白鳥城の吸血鬼」

ドイツでの仕事ついでに、ロマンチック街道を観光中のクロロック一行。〈白鳥の城〉として名高くも未完成の美しい城・ノイシュバンシュタイン城を訪れたところ、日本からの修学旅行生3人に出会い、引率の教師の頼みで彼女たちと同行することに。しかし少女たちは、絢爛豪華な城内で忽然と姿を消し……? 城内に「普通でない空気」を感じたクロロックとエリカが、調査に乗り出す! 表題作ほか、ダム湖に沈むのを免れたはずの村人が集団失踪!? 「吸血鬼と家出娘のランチタイム」、時代劇の撮影現場で模造刀が真剣にすり替えられ……「吸血鬼と仇討志願」の2編を収録。吸血鬼はお年ごろシリーズ、待望の最新作!

「カモナマイハウス」

不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。両親の介護を終えた妻・美沙は、瀟洒な洋館で謎の婦人が執り行う「お茶会」に参加し、介護ロスを乗り越えつつあった。しかし、空き家になっている美沙の実家が、気鋭の空間リノベーターによって遺体安置所に改装されようとしていることを知り……。元戦隊ヒーローの息子・ケンゾー、ケンゾーを推す70代の3人娘「追っかけセブン」など、個性豊かな面々が空き家を舞台に繰り広げる涙と笑いのドラマ、ここに開幕!

「戯場國の怪人」

桟敷席を予約し続ける謎の人物の噂が立つ江戸市村座。女形瀬川菊之丞、戯作者平賀源内、二代目市川團十郎、講釈師深井志道軒、広島藩士稲生武太夫、大奥御年寄江島、さる公卿とその妹らを巻き込み、芝居小屋の地下で蠢く時を超えた怨讐、恋着、役者の業火等々、虚実のあわいを壮大に描き切る伝奇エンタメの極地!

「いつまで」

若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。 最大の窮地を乗り越えられるの!? 長崎屋から妖が消えた! 最初は噺家の場久、次は火幻医師。彼らを探すため、影内に紛れ込んだ病弱若だんなは、すべて西から来た妖・以津真天の仕業だと知る。大事な友を救うため、果敢に悪夢に飛び込んだ若だんなだが、目覚めた先はなんと五年後の江戸。鍵を握るのは、以津真天なのか、それとももっと大きな力なのか……

「鳥啼き魚の目は泪」

駆け出しの造園設計士・高桑は大学の卒論で作庭師・溝延兵衛と、彼の代表作となったある庭を取り上げて以来、長年にわたり取り憑かれ続けていた。 武家候爵・吉田房興が兵衛に依頼したもので、定石を覆す枯山水を作るために、大きな池が埋められていた。その池からは、白骨死体が見つかっていた――。 昭和初期。限られた時代を生きたある華族の哀しみと、異能の作庭師の熱情が静かに呼応する「美しい庭」の誰も知らない物語。

「星合う夜の失せもの探し: 秋葉図書館の四季」

ススキ野原のまんなかに立つ秋葉図書館。ごく普通の市立図書館に見えるけれど、実はちょっとした伝説がある。それは、ここの司書さんは探偵で、図書館の本で謎を解決してくれるということ。帰郷の折にふらりと訪れた人から、地元の小学生や恋する大人まで、悩みを抱えた人たちにそっと本を差しだすと……。図書館開館準備の舞台裏を描いた「人日」や、書き下ろし「春嵐」など、全6編を収録。本好きにはたまらない、ほんわか図書館ミステリのちょっぴり番外編。

「あたしとひぐっちゃんの探偵日記 みずき、さらわれる?」

ひぐっちゃんシリーズ第2弾! 「ボクと車をここに置き去りにしてほしい。 そして、そのことを誰にもいわないでほしい」 みずきは小学五年生。ある日、亡くなった父の兄で、 自称・探偵のひぐっちゃんに誘われてドライブに行くことに。 そこに見知らぬ男の子が乗ってくるが、ひぐっちゃんは何事も なかったように運転を始めてしまう。気付いたときには、車内に ひぐっちゃんの姿はなく、なぜか男の子が運転をしていて―――!? 見知らぬ少年との長距離ドライブ。 ひぐっちゃんは一体どこに行ったのか? そして男の子が危険を冒してまで成し遂げたかった旅の目的とは?

「アンデッドガール・マーダーファルス 4」

輪堂鴉夜が、生首でも、不死でもなかった時代。 偉大なる師と共に過ごした黄金の日々。 今や彼女の他にそれを知るものは天の星のみ。

「海神の娘」

世界の南の端にある「花勒」「花陀」「雨果」「沙文」の四つの島は海神のものだという。 島々は、海神たる蛇神の抜け殻からできた、という。 各島はそれぞれの領主によって治められていたが、 領主を決めるのは海神に仕える巫女王の託宣だった。 巫女王のもとには「海神の娘」が集う。 娘らは託宣によって領主のもとへ嫁いでいく。 彼女たちを娶ることで、島は海神の加護を得て、繁栄するのだという。 今宵もまた、ひとりの巫女が舟に乗せられ、月明かりの下、島影へ近づいてゆく。

「梅雨物語」

貴志祐介が描くホラーミステリの極北 。あなたの罪が、あなたを殺す。 ・命を絶った青年が残したという一冊の句集。元教師の俳人・作田慮男は教え子の依頼で一つ一つの句を解釈していくのだが、やがて、そこに隠された恐るべき秘密が浮かび上がっていく。(「皐月闇」) ・巨大な遊廓で、奇妙な花魁たちと遊ぶ夢を見る男、木下美武。高名な修験者によれば、その夢に隠された謎を解かなければ命が危ないという。そして、夢の中の遊廓の様子もだんだんとおどろおどろしくなっていき……。(「ぼくとう奇譚」) ・朝、起床した杉平進也が目にしたのは、広い庭を埋め尽くす色とりどりの見知らぬキノコだった。輪を描き群生するキノコは、刈り取っても次の日には再生し、杉平家を埋め尽くしていく。キノコの生え方にある規則性を見いだした杉平は、この事態に何者かの意図を感じ取るのだが……。(「くさびら」) 想像を絶する恐怖と緻密な謎解きが読者を圧倒する三編を収録した、貴志祐介真骨頂の中編集。

「猫弁と幽霊屋敷」

人も猫も助ける天才弁護士・百瀬太郎は、婚約者の大福亜子ととうとう同居スタート。ところが、“幽霊屋敷”を相続した依頼人の代理を引き受け、家にも帰れない忙しさ。そんな時、ペットホテルで宿泊客を「獣質」にとったたてこもり事件が発生!百瀬の機転が意外な展開をみせる、ハートフル・ミステリ最新作!

「サイレント 黙認」

長野駅前のコーヒーショップで働く砥石華は、忘れ物を届けた縁で、建設会社に勤める矢羽田勝人と知り合う。勝人の穏やかな性格に次第に惹かれていく華。一方、華の弟の星也は、華の好みのタイプとは真逆で、どこか不穏な勝人に疑念を持ち、素性を調べ始めるが…。驚愕の真実に戦慄するサイコ・ミステリー。

「馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow」

探偵事務所への匿名の依頼は、あるホームレス青年の調査だった。 彼は穏やかで理知的な人物だが、社会に絶望していた。 調査の目的に疑問を感じながら、探偵が尾行を続けるうちに、 青年の知人の老ホームレスが急死し、遺品から彼の写真が見つかる。 それは依頼人から送られたのと同じものだった。 新シリーズ開幕。

「私が彼を殺した 新装版」

男の庭先で、裏切られた女性が自殺した。すでに別の女性と婚約していた男は死の事実を隠して結婚式へ向かい、最中に殺害される。動機のある容疑者は三人ー婚約相手の兄、恋人を盗られた男、元交際相手の女。推理の鍵は、死因の毒入りカプセルが何処から現れたか。あなたは加賀刑事が導く真実に迫れるか。

「心変わり 風烈廻り与力・青柳剣一郎」

火付盗賊改を翻弄するかのような押込みがこの二年間、続いていた。決して人は殺めず、狐の神楽面をかぶっているという。盗んだ金はしめて七千両余。業を煮やした老中が、青柳剣一郎に密かに探索を命じる。すると剣一郎は火盗改の動きに不審を抱く。盗賊に手の内が洩れているのでは?やがて一味とおぼしき男に目を付けた矢先、刺殺体となって川に浮かんだ!

「モノマネ芸人、死体を埋める」

関野浩樹は、往年の名投手竹下竜司のモノマネ一本で生計を立てている。竜司本人にも気に入られ、晩酌のお供をして多額の小遣いまで稼ぐ順風満帆な芸人生活……のはずだった。ある夜、竜司が行きずりの女性を殺してしまうまでは!現場に呼び出された浩樹は愕然とする。竜司が捕まれば、モノマネ芸人は廃業必至!? 咄嗟の機転で完全犯罪を目論む浩樹だったが……。

「魔界都市ブルース 媚獣妃」

〈魔界都市“新宿”〉にトランクひとつで100億のヤクが流入。受渡し、持逃げ、横盗りの応酬の末、現場はことごとくバラバラ死体に埋まる殺戮の海と化した。白い医師メフィストはこの惨状を、超古代のイタリアで小国をあげて使われた、『王妃マーゼンの唾』なる媚薬の副作用と断じる。その背徳の都もまた、悦楽を求めて侵入した隣国と共に滅亡、歴史から消えていた。太古に由来し、獣のごとき血の嵐を呼ぶ媚薬を誰が、なぜ〈新宿〉に? 美貌の人捜し屋・秋せつらはメフィストと共に謎を追うが――。

「前の家族」

猪瀬藍・37歳・女性・独身。「借金をして家を買おう」そう思いついたのは六年前のことだった。果たして、その物件に手をだしてはいけなかったのか…。予想外の展開に背筋が凍るー異色のマイホームミステリー。

「中野ブロードウェイ怪談」

1966年竣工。地下1階から最上階まで全11階層。 全長140m、幅45m、高さ31m。 迷路のような商店街とハイソな住居スペースを抱える 東京屈指の魔窟・中野ブロードウェイ。 新しさと懐かしさが混在するこの不思議空間は、 怪奇現象の体験談や都市伝説が数多く噂される “怪談の聖地”だった……! 本書では、中野ブロードウェイの某所にある 〈開かずのカフェ〉の店主・渡辺浩弐がその真相を究明。 知る人ぞ知る怪談の背後に蠢(うごめ)く、驚愕の真相(ホラー)とは……。 怪しい老婆が押すベビーカーに座る毛むくじゃらの赤ん坊……「赤ん坊じじい」 絡み合う壁の配線に紛れる謎のパイプ……「壁から謎の液体が」 見知らぬ男に案内された先に広がる異様な空間……「行ってはいけない店」 屋上に突如現れたホッピングばばあ……「高速道路でできている?」 全身にトイレットペーパーを巻いて歩き回る男の正体……「トイレットマミー」 etc. 不思議で不気味でゾゾゾな怪談26篇が集結!

「記憶書店 殺人者を待つ空間」

残忍な男によって、目の前で妻と娘の命を奪われたユ・ミョンウ。犯人は捕まらず、未解決のまま15年を迎えた。犯人が古書に異常な執着を持っていることを見抜いたユ・ミョンウは、犯人をおびき出すために古書だけを扱う〈記憶書店〉を開店した。そこに現れた4人の怪しい客。「この中に犯人がいる」と確信し、調査をはじめるが……。 家族を失った怒れる男のかつてない復讐劇が、いま始まる。

「無限の月」

中国のある町で起こった奇妙な出来事。真夜中、パソコンのディスプレイに「誰かたすけて」の文字が、いくつも表示された。しかも、1軒だけではない。次から次に、異変は連鎖する。何者かによるハッキングが原因かと思われたが、犯人はわからない。日本では、脳科学をテクノロジーに昇華させ「時代」を作ったやり手のIT経営者の妻が、階段からころげ落ち、大怪我を負った。相手の不倫が原因で別居をしていた夫と、妻は久しぶりに会う。そして、気づく。この人は、私が愛したあの人じゃない。別人だ……。メフィスト賞満場一致の受賞作『ゴリラ裁判の日』で注目を集めた著者がおくる待望の第2作。中国と日本を舞台に、予想を裏切る角度と速度で展開するノンストップエンターテインメント!

「ボクハ・ココニ・イマス 消失刑」

実刑判決を受けた浅見克則は「懲役刑」と「消失刑」のどちらかを選べ、と言われる。消失刑だったら、ある程度の自由が与えられ、刑期をどのように過ごしてもかまわないらしい。いったい、どんな刑罰なのか?究極の孤独。僕は、いないも同然だった。それでも、彼女を救いたかった。

「人を呑む家: 鮎川哲也「三番館」全集 第3巻」

本格推理の巨匠がライフワークとして書き続けた 安楽椅子探偵の傑作シリーズ そのすべての短編を発表年代順に収録 大好評の鮎川哲也「三番館」全集、第3集!

「後宮女官の事件簿」

凱国の後宮で不正を取り締まる宮正の魏蛍雪は、刑部令の祖父から皇帝の傍仕えを命じられた。大好きな捕り物のために女性武官に扮して後宮に入ってくるというのだ。渋々引き受けた蛍雪だったが、皇帝と対面したその日、早速事件が持ち込まれて……。ワケありコンビが不可解な事件の謎を追う! 数々の事件の裏には、後宮の闇が!? 中華後宮ミステリー堂々開幕!!

「十津川警部捜査行 悪女」

人材派遣会社社長の山際卓郎は、クラブママの結城あやから人脈と資金面の協力があり事業が成功した。だが、次第にそれを恩に着せたような傲慢なあやの言動が目立ち始め、彼女の殺人計画を練る。それは、あやの自宅に青酸カリ入りのワインを置き、自身はアリバイのため東京を離れるというものだった。あやの死亡の報せを待つ山際だが、入った連絡は、あやが若い愛人を毒殺したというものだった。意外な展開をみせた事件の結末は……!?

「人狼サバイバル 奇想天外! 雨の日の人狼ゲーム」

外で雨の音がする。空は暗雲がたれこめ、夜のように暗い。ロウソクが灯る館では、特殊ルールが加わった人狼サバイバルが、始まろうとしている。ゲーム好きの伯爵を舞台に引きずり出すために、おれが考えた新規ルールだ。残念ながら、伯爵は不参加になったが、ゲームに出た以上、おれに残された道は、勝利することのみ……! ウサギもいっしょなら、きっと……!

「心眼」

『ガラパゴス』『震える牛』著者が放つ 警察小説の新たな金字塔!! 「目で見る物語。 心の眼で捉える想い。 焦点が合うその刻を、見逃すな」 杉田智和 声優 あなたの顔が危ない―― すべてが監視されている! 心眼で人を観察しろ。本質だけが浮かび上がる。 街頭に立ち、顔を見続け、 指名手配犯を炙り出す〈見当たり捜査班〉。 新米刑事・片桐は、犯人を見つけられない。 一方、ベテラン刑事・稲本は、圧倒的な結果を残す。 新たに就任した捜査一課長は、ハイテク捜査を実施、 「見当たり捜査班不要論」をぶち上げた。 絶体絶命のピンチを、片桐は脱することができるのか?

「あなたには、殺せません」

「犯人だって、好きで犯罪に走ろうとしているわけではありません。必ず迷いがあります。その段階でうちに来てもらえれば、犯罪の発生を未然に防ぐことができます」――そのNPO法人には、罪を犯すか悩む人が相談にやってくる。相談員はそんな犯罪者予備軍たる人々から聞き出した犯行計画の穴を次々と指摘していく。不備を突かれた者たちの殺意は、果たして本懐を遂げるのか。犯罪発生を未然に防ぐ!? 新しい形の倒叙ミステリ短編集!

「盗作・高校殺人事件【新装版】」

高校2年生となった牧薩次は、映画を観た帰りに新宿駅の爆破事件に巻き込まれる。病院に担ぎ込まれた薩次は、同室となった男子高生と意気投合。そのうちの一人・三原恭助の故郷である鬼鍬温泉に退院後、キリコとともに向かう。温泉宿の離れで、密室殺人事件に遭遇することになった、薩次とキリコは……。「作者は、被害者です。作者は、犯人です。作者は、探偵です」と、レジェンド・辻真先が仕掛けた、傑作ミステリ。『仮題・中学殺人事件』に続く名作を新装版で贈る。

「警視庁監察官Q ZERO」

アイス・クイーンの異名を持つ東大二年の小田垣観月。そんな彼女に、銀座のナイトクラブのキャストとして店の内情を探れという依頼が舞い込んだ。愛してやまない甘味を提供するとの誘惑に負け、慣れないドレスを纏ったものの……。学生時代の観月が躍動する新シリーズ!

「法の雨」

「逆転無罪」。有罪率99.7%の日本での無罪判決は、検察官にとっては死も同然。看護師による組長殺人事件の起訴したものの、無罪判決を受け、担当検事の大神護は打ちひしがれた。だが、裁判長が判決の直後に法廷で倒れた。これは偶然か。さらに、無罪となった看護師が死んだと知り、病床の裁判長を訪ねると、さらなる謎と事件が見えて……。検事、弁護士、被害者と加害者、刑事、そして判事。複雑に絡み合うリーガルミステリー。

「偽証」

一人息子を育てながら九年間の受験勉強を経て弁護士になった村地佐和子はミスばかり犯し、前途に悲観的になっていた。そんな折りに、タイ人女性と人身売買をめぐる殺人事件が発生し、佐和子は容疑者の弁護を引き受ける。しかし彼女の前には、容疑者である若者の頑な心など、幾多の難問が立ちはだかっていた―。

「水葬」

初井希美は婚約者の千住光一を待っていた。母と父代わりの伯父に会わせるためだ。 だが光一は現れず、そのまま行方不明に。 光一が連載していた限界集落をテーマにしたフォトエッセイの写真を手がかりに、 希美は島根へ向かう。 そこに光一の妹から、彼の元交際相手も失踪しているという知らせが。 二人は一緒なのか? 怒りと悲しみが交錯しつつも希美は光一の足跡を追う。 彼女を待ち受けていた衝撃の真実とは?

「十津川警部 裏切りは鉄路の果てに」

松山駅に到着した特急「しおかぜ3号」のトイレから、女性の刺殺体が発見された。 被害者は竹内祐子、三十歳。お見合いパーティを主催する“ドリーミング・クラブ”の理事長だった。サクラを使ったり、ずさんな経営で会員からの文句も多く、恨んでいる者も少なくないという。 何人かが容疑者として浮上するが、本命と思われた今中みゆきのアリバイを、何と十津川警部自身が証言することになったのだ…!? 「海を渡る殺意―特急しおかぜ殺人事件」等、トラベル・ミステリーの傑作四篇を収録。

「毒のある街」

K・S・P特捜部の沖幹次郎は突然の人事でチーフをはずされた。新チーフはキャリア警部の村井貴里子。怒りを抑えきれない沖だが、その矢先、射殺事件が起きた。標的は神竜会のヤクザ二人。新宿進出を目論む関西系暴力団・共和会傘下の鳴海興業による犯行だった。さらには首領を失い凶暴化するチャイニーズマフィア・五虎界も、新宿再開発を巡って暗躍を始める。「孤独なき地」に続くK・S・Pシリーズ第二弾。 出版社からのコメント 歌舞伎町特別分署特捜部・沖幹次郎。この男、骨の髄まで刑事! 敵は自身の命を狙う中国マフィアの若き首領と美貌の爆弾魔。

「交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔」

東京都内で連続爆弾テロが発生。犯人は前代未聞のテロ事件で逮捕されている教祖の釈放を要求してきた。さらなる爆破の危機が迫り、大パニックに陥る東京。そんな中、交渉人に指名された遠野麻衣子は文字のみで犯人と交渉するのだが、無情にも時は過ぎ…。現代の危機を息詰まるほどリアルかつスリリングに描いた傑作『交渉人・爆弾魔』が、渾身の大改稿&改題の上で、甦る!

「神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜5 鎮魂のランナバウト」

神奈川県南西部の震生湖で遺体となって発見された自動車評論家は、亡くなる直前に湖の駐車場で何者かに会っていたと推察された。捜査一課の浅野康長から捜査の応援要請を受けた細川春菜は、被害者が旧車の愛好家だったことから、その方面に詳しい登録捜査協力員との面談を重ね、事件の背後関係を探る。やがて浮かび上がった驚くべき事実とは……?

「怪物の町」

あかね町には人殺しがたくさんいて、至るところでしょっちゅう人が殺されている――。 夜のあかねの森公園で人殺しの現場を目撃してしまった塾帰りの高校生・辻浦良太は、暗視ゴーグルをつけた謎の女性に助けられてなんとか難を逃れた。 しかし、彼女曰く、この町では警察は助けてくれず、通報すれば必ず報復で殺されることになるという……。 妄想か、真実か。奇妙な町を舞台にした殺人物語。

「復讐は合法的に」

六年付き合った彼氏に手酷く裏切られたOL・麻友が出会ったのは「合法復讐屋」エリス。 弁護士資格と法律知識を活かして麻友の復讐を代行したエリスは、その後も様々な依頼をこなす。 妄想じみた依頼から辿りつく、殺人事件の意外な真相とは。法律の通じない権力をもつ相手に、エリスはどう立ち向かうのか。 そして最後のターゲットはエリスと同じ「復讐屋」……。 異色の連作リーガルミステリー!

「「舌」は口ほどにものを言う 漢方薬局てんぐさ堂の事件簿」

累計15万部突破「薬剤師・毒島花織の名推理」シリーズのスピンオフです! 新宿で50年以上続く漢方薬局には、今日も様々な悩みを抱えた人たちがやってくる。時間つぶしがてら来局したOLの麻美。薬剤師の宇月から問診後、「大麻の取り調べで警察がうろついているから気をつけたほうがいい」と不可解な忠告をされ――。元小学校教師の京子は、長年気に病み続ける事件があった。宇月の推理により京子は安心するが、実は思いもよらない真相があり……。食リポタレントのユリアが味覚を感じなくなった。処方された漢方により改善されたが、体調が悪くなってしまう。父の介護がきっかけで不調を抱える浩一郎。問診に当たった宇月に毒草の話をするが、それは浩一郎が父から受けた衝撃の告白が関係していた――。薬剤師の宇月がお客の体と心の悩みを解き明かし、前向きな気持ちをくれる養生ミステリー!

「認知心理検察官の捜査ファイル 名前のない被疑者」

心理学で嘘を見破り数多の被疑者の口を割ってきたエリートである一方で、家具や衣服を持ち込んで検事執務室に住み着く変わり者の検事・大神祐介。新人検察事務官・朝比奈こころは、大神のもとでさまざまな事件を通して成長し、その成長は大神にも影響を及ぼしていく。そんな中、ある殺人事件の被疑者が執務室に連れて来られる。その人物は、過去に大神の「相棒」であった親友が殺された事件でも、犯人と疑われた元容疑者だった。

「シモン・ド・ベルジュはかく語りき」

貴公子シモン・ド・ベルジュが不思議な縁で借りることになった日本の賃貸物件は、港町横浜にある、いわくつきの古い洋館で……? (書き下ろし作品「黄色い館の住人」) 日本を舞台にした、完全書き下ろし新作「黄色い館の住人」のほか、文庫未収録作品(※下記参照・加筆修正あり)も多数収録する《欧州妖異譚》シリーズ特別編!

「ガリレオvs.メタルの魔術師 ガリレオの事件簿」

「ガリレオ」シリーズ、ジュニア版の最新刊! 第三弾は、湯川学が「人の心」の謎に迫る。 こんな三篇の科学トリックミステリーを収録。 【第一章 操縦る(あやつる)】 湯川の恩師が、殺人事件の容疑者に。ガリレオにだけ、見えていた凶器とは。 【第二章 曲球る(まがる)】 活躍できなくなった野球選手を、ガリレオが科学の力で復活させる!? 【第三章 幻惑す(まどわす)】 教団を裏切った男がいた。離れた場所にいた教祖が念を送ると、男は窓から飛び降りて死んだ。これは殺人なのか? 好評につき『ガリレオの事件簿1 ポルターガイストの謎を解け』が増刷となった今シリーズは、どれから読んでも面白い!

「やさしい共犯、無欲な泥棒 珠玉短篇集」

生まれ育った町・尾道で綴ったミステリ、ファンタジー、童話が一冊に。人を好きであることの切なさと、広い世界への憧れが溢れ出る。

「その霊、幻覚です。 視える臨床心理士・泉宮一華の噓 」

臨床心理士の泉宮一華(いずみや・いちか)は、霊が視えることを隠しながら、渋谷の宮益坂メンタルクリニックで働いている。そんな一華の平穏な日常は、彼女の秘密を握る謎の青年・翠(すい)の登場によって崩壊の危機に! 半ば脅される形で、一華は翠に同行し、心霊スポットの「調査」をすることになる。渋谷のスクランブル交差点に、山奥のトンネル、閉鎖した診療所……。キジトラ猫の式神・タマを従えて、二人の怖くて賑やかな幽霊退治がスタートする。 『丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。』『大正幽霊アパート鳳銘館の新米管理人』著者による、書き下ろし新シリーズが開幕!

「詐欺シスター」

そのシスター、「聖女」か「悪魔」か――? 第15回講談社ラノベ文庫新人賞受賞作!!!!!! 剣と魔法が存在する世界。武器屋の娘・セイラは悪徳冒険者によっって、迫害の憂き目に遭っていた。 しかし、冒険者は治外法権の存在。店を荒らされようとも暴力を振るわれようとも、泣き寝入りするしかなかった。大切な魔法石を奪われ、絶望に沈んだまま自らの命を捨て去ろうとするセイラ。 しかし、そんな彼女の前に月光とともにひとりのシスターが現れ、こう言い放つ。 「――取り戻したくはないのですか? その魔法石を」 レイチェルと名乗ったシスターは”嘘”と”策略”を駆使して、あっという間に冒険者から魔法石を取り返して……! 第15回講談社ラノベ文庫新人賞受賞作、悪徳シスターのコンゲーム・ファンタジー!

まとめ