2023年7月の 海外ミステリー ベスト3

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。

書店は本との出会いの場。しかし、新刊や旧作、ベストセラーと並んだ中からどんな作品を選んだらよいか悩む人も多いのではないでしょうか。

海外ミステリーに絞っておすすめ作品を月別にご紹介します。

2023年7月発行の海外ミステリー

2023年7月に発売された海外ミステリー小説をご紹介します。

  • 「卒業生には向かない真実」ホリー・ジャクソン
  • 「正義の弧(上下)」マイクル・コナリー
  • 「ハリウッドの悪魔」ジョッシュ・ワイス

さてこの三冊は年間ベストに入るでしょうか。

「キリング・ヒル」クリス・オフット

死ぬには美しすぎる場所だった――。 心に痛みを抱えた捜査官が追う寒村の変死事件の真相は? フォークナー『サンクチュアリ』を想起させる、罪と罰のミステリー。 ケンタッキー州山間にある田舎町ロックソルトの窪地で43歳の未亡人の遺体が発見された。争った形跡はなく性交前後に死亡したことが判明。はじめて事件を担当することになる郡保安官リンダは、別居中の妻を訪ねて故郷に帰還中の米陸軍犯罪捜査官である兄ミックに捜査協力を依頼する。だが、不貞のあげく妊娠した妻との関係に悩む彼は、酒びたりの日々を送っていた。痛む心に鞭を打ち捜査にあたるミックの前に立ちはだかるのは、一様に口を閉ざす田舎町特有の複雑に入り組んだ人間関係だった……。ハードボイルドを超える硬質な文体で、ジム・トンプスンのパルプ・ノワール諸作、ウィリアム・フォークナー『サンクチュアリ』を連想させると、《パブリッシャーズ・ウィークリー》や《カーカス・レヴュー》などの辛口書評誌も絶賛する、罪と罰のヒューマン・ミステリー!

投稿者: @kenfru_book
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2023年07月28日

「超新星紀元」劉慈欣

1999年末、超新星爆発によって発生した放射線バーストが地球に降り注ぎ、人類に壊滅的な被害をもたらす。一年後に十三歳以上の大人すべてが死にいたることが判明したのだ。”超新星紀元”の地球は子どもたちに託された……! 『三体』劉慈欣の長篇デビュー作

2023年07月19日

「生存者」アレックス・シュルマン

20年前にある悲劇が起こった湖のコテージに三兄弟が戻ってきた。今、彼らは母親の遺灰を湖に撒き、目を背けてきたあの夏の真実と対峙する。光り輝いていた少年時代を変えた日のことを──スウェーデンを代表する作家が過去と現在を巧みに交差させ描く家族の物語

2023年07月19日

「B:鉛筆と私の500日」エドワード・ケアリー

コロナのパンデミックで隔離生活を強いられた一年余り。画家にして作家エドワード・ケアリーは毎日一枚の絵を描き、ツイッターに投稿していった。偉大な作家や芸術家、歴史上の人物、小説の登場人物、さらに人間だけではなく、動物や鳥、植物や建物、風景に至るまで描きに描いた500もの絵と、それにまつわる36のエッセイを本書に収録。ケアリーらしさ満載のイラスト集としても、時代を切り取るエッセイ集としても楽しめる一冊。

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2023年07月18日

「卒業生には向かない真実」ホリー・ジャクソン

大学入学直前のピップに、不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話に匿名のメール。首を切られたハトが敷地内で見つかり、私道にはチョークで首のない棒人間を書かれた。調べた結果、6年前の連続殺人事件との類似点に気づく。犯人は服役中だが無実を訴えていた。ピップのストーカーの行為が、この連続殺人の被害者に起きたことと似ているのはなぜなのか。ミステリ史上最も衝撃的な『自由研究には向かない殺人』三部作の完結編!

2023年07月18日

「ウェッジフィールド館の殺人」エリカ・ルース・ノイバウアー

ジェーンは英国の領主屋敷に滞在していた。一緒に旅行している叔母が館の主である男爵とかつて恋仲で、ふたりの間に生まれた娘が男爵の養女になっていたのだ。そんな館の使用人が車の事故で死亡した。スピードの出しすぎらしいが、ブレーキを踏んだ跡はない。娘の身を心配する叔母に頼まれたジェーンは、密かに事件を調べ始める。だが怪しい人影が目撃されるなど不審な出来事が続き……。アガサ賞デビュー長編賞受賞シリーズ第二弾。

2023年07月18日

「正義の弧(上下)」マイクル・コナリー

未解決事件班の責任者になったバラードはボッシュをチームに引き入れる。 優先すべきは約三十年前の女子校生殺人事件だったが、ボッシュは夫婦と子ども二人が砂漠に埋められた一家殺害事件に 没頭して言うことを聞かない。 班員には事物に触れて見えない事情を感じるという共感能力者もいてバラードを困らせる。 ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第4弾。

2023年07月14日

「記憶書店 殺人者を待つ空間」チョン・ミョンソプ

残忍な男によって、目の前で妻と娘の命を奪われたユ・ミョンウ。犯人は捕まらず、未解決のまま15年を迎えた。犯人が古書に異常な執着を持っていることを見抜いたユ・ミョンウは、犯人をおびき出すために古書だけを扱う〈記憶書店〉を開店した。そこに現れた4人の怪しい客。「この中に犯人がいる」と確信し、調査をはじめるが……。 家族を失った怒れる男のかつてない復讐劇が、いま始まる。

2023年07月12日

「ミセス・マーチの果てしない猜疑心」ヴァージニア・フェイト

夫は編集者と共に殺人を隠蔽したにちがいない 現実が妄想に侵されるサイコミステリ 人気作家の妻、ミセス・マーチは誰もが羨む幸福な日々を送っていた。 しかし、夫の新作小説の主人公である醜い娼婦は自分をモデルにしているという不名誉な噂により精神のバランスを崩してしまう。 誰もが私を馬鹿にしているにちがいない、 この家にはゴキブリがいるにちがいない、 世間を賑わす殺人犯の正体は夫にちがいない。 疑心暗鬼に取り憑かれたミセス・マーチが辿り着いた結末は? 現実が妄想に侵される異色のミステリ

投稿者: @kenfru_book
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2023年07月04日

「シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪」ジェイムズ・ラヴグローヴ

精神病院に収容された男が口にしたのはクトゥルーのルルイエ語だった。彼の身にいったい何が? またもホームズが古き神々に挑む。

2023年07月04日

「木曜殺人クラブ 逸れた銃弾」リチャード・オスマン

大規模な詐欺事件を調査していたキャスターが、不可解な事故で死んだ。〈木曜殺人クラブ〉は、事故の裏に何かあると直感し、捜査を始める。一方、メンバーのひとりであるエリザベスは、友人のジョイスを殺されたくなければ元KGB大佐を殺すようにと脅迫され……。

2023年07月04日

「ハリウッドの悪魔」ジョッシュ・ワイス

1958年、反共・反ユダヤ主義を標榜するジョセフ・マッカーシーがアメリカ大統領となり、権力を握っている。映画産業は国営化され、制作されるのは反共プロパガンダ映画ばかりだ。ロサンゼルス市警の刑事モリス・ベイカーは、そんなハリウッドで、ある殺人事件を担当することになる。被害者は元映画監督ジョン・ヒューストンと、新進気鋭の記者ウォルター・クロンカイト。現場には「悪魔どもをやっつけろ ベイカー」と書かれたメモが遺されていた。ふたりはなぜ殺され、ベイカーの名前がなぜあったのか? 大統領配下の下院非米活動委員会(HUAC)の横やりが入り、捜査から外されたベイカーに、ソビエト連邦の謎めいた女スパイ、ソフィアが接触してくる。彼はソフィアとともに、俳優ハンフリー・ボガートや脚本家ダルトン・トランボらが暗躍する、もうひとつのハリウッドをさまよう。ユダヤ人のベイカーが大戦中のヨーロッパで過ごした過去の悪夢に悩まされながら――。異なる歴史を歩むハリウッドを舞台にした傑作ノワール。

2023年07月04日

まとめ