書店は本との出会いの場。しかし、新刊や旧作、ベストセラーと並んだ中からどんな作品を選んだらよいか悩む人も多いのではないでしょうか。
海外ミステリーに絞っておすすめ作品を月別にご紹介します。
- 2023年6月発行の海外ミステリー
- 「小さな壁 」ウィンストン・グレアム
- 「七月七日」ケン・リュウ
- 「その罪は描けない」S・J・ローザン
- 「九月と七月の姉妹」デイジー・ジョンソン
- 「忘却の河(上下)」蔡駿
- 「襲撃」ハリー・ムリシュ
- 「スタイルズ荘の怪事件」アガサ・クリスティ
- 「熱砂の果て」C・J・ボックス
- 「陽炎の市」ドン・ウィンズロウ
- 「謀略のカンバス」ダニエル・シルヴァ
- 「新シャーロック・ホームズの冒険 顔のない男たち」ティム・メジャー
- 「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/奇妙という名の五人兄妹」アンドリュー・カウフマン
- 「ダーウィン・ヤング 悪の起源」パク・チリ
- 「殺人狂想曲」ジェイムズ・ハドリー・チェイス
- 「特捜部Q―カールの罪状―」ユッシ・エーズラ・オールスン
- 「彼が残した最後の言葉」ローラ・デイヴ
- 「血塗られた一月」アラン・パークス
- 「愛の終わりは家庭から」コリン・ワトソン
- まとめ
2023年6月発行の海外ミステリー
2023年6月に発売された海外ミステリー小説をご紹介します。
- 「忘却の河(上下)」蔡駿
- 「彼が残した最後の言葉」ローラ・デイヴ
- 「血塗られた一月」アラン・パークス
さてこの三冊は年間ベストに入るでしょうか。
「小さな壁 」ウィンストン・グレアム
アムステルダム運河で謎の死を遂げた考古学者。その死に疑問を抱く青年は真実を求め、紺碧のティレニア海を渡って南イタリアへ向かう。様々な思惑が入り乱れるカプリ島に嵐警報発令。第一回クロスド・レッド・ヘリング賞受賞作!
「七月七日」ケン・リュウ
七夕の夜、ユアンは留学で中国を離れる親友ヂィンに会いに出かけた。別れを惜しむ二人のもとに、どこからともなくカササギの大群が現れ――東アジア全域にわたり伝えられている七夕伝説をはじめとし、中国の春節に絡んだ年獣伝説、不老不死の薬を求める徐福伝説、済州島に伝わる巨人伝説など、さまざまな伝説や神話からインスピレーションを得て書かれた十の物語。日中韓3カ国の著者による韓国発のオリジナル・アンソロジー。
「その罪は描けない」S・J・ローザン
「証明してくれよ、おれが犯人だって」銃を片手に私立探偵ビルを訪ねてきた男はそう言った。男はかつての依頼人。殺人を犯し収監された刑務所で絵の才能を見いだされ、現在は画家として活躍中だ。そして、記憶も証拠もないが、近頃ニューヨークで起きた二件の女性殺害事件は自分の犯行だと主張する。ビルは相棒リディアと男の話の真偽を確かめようとするが……。必読の現代ハードボイルド〈ビル&リディア〉シリーズ最新作!
「九月と七月の姉妹」デイジー・ジョンソン
絵本作家の母に育てられた、9月生まれのセプテンバーと、翌年7月生まれのジュライ。内気で意志の弱いジュライは、貪欲で残忍な姉の支配下に置かれているが、二人の絆は他の誰も必要としないほど強いものだった。彼女たちは春先に学校で起きたある事件をきっかけに、オックスフォードから亡父が生まれ育った〈セトルハウス〉へと引っ越してきたが、それを機にジュライの中には奇妙な違和感が芽生える……最年少でブッカー賞候補となった俊英による、一編の詩のように忘れがたい物語。
「忘却の河(上下)」蔡駿
1995年6月19日、名門高校の教師申明(シェン・ミン)は何者かに殺された。殺害された生徒と恋愛関係にあったのではないかと疑われていた直後のことだった。慕っていた生徒や同僚、そして婚約者の谷秋莎(グー・チウシャー)からも見放されて――。先に起きた女子高校生殺人事件との関係などが疑われたが、結局真相はわからず事件は未解決となった。 時は流れ、2004年。谷秋莎は訪れた小学校で、すらすらと漢詩を暗誦する小学3年生司望)スー・ワン)と出逢う。父が経営する私立学園の良い広告塔になると思ったのだが、次第に司望に執着していく秋莎。ある日、ふたりは廃車のトランクから死体を発見する。それはあの申明の旧友の死体だった。 忘れたはずの因縁が甦り、そして司望にちらつく申明の影。天才小学生は申明の生まれ変わりなのか? いま、輪廻が巡り始める――。 中国のスティーヴン・キングが描く、異色の輪廻転生ミステリ。
2023年06月28日
「襲撃」ハリー・ムリシュ
第二次大戦解放前夜、親ナチス警視殺害の報復で家族を失った少年が、戦後その夜の真実を知る。アカデミー外国語賞受賞の傑作。
「スタイルズ荘の怪事件」アガサ・クリスティ
旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作が新訳で登場!
「熱砂の果て」C・J・ボックス
猟区管理官ジョー・ピケットの盟友ネイトのもとへ、政府の男たちが人質を取って現れた。彼らはネイトの容疑を抹消することと引き換えに、州南部の砂漠地帯で大規模テロを計画している可能性がある男の動向を探り出せと要請した。ネイトは引き受けざるを得なかったが、この件に裏がないはずがなかった。一方のジョーは、ネイトが失踪したと情報を得て砂漠地帯へ向かう。シリーズ屈指の大迫力アクションが展開される冒険サスペンス!(
「陽炎の市」ドン・ウィンズロウ
1988年12月。 アメリカ東海岸を血に染めた抗争に敗れ、多くの仲間を失ったダニー・ライアンは、わずかな味方とともに西へと逃亡する。 禍根を残すイタリア系マフィアとFBIの執拗な追跡に次第に追いつめられるなか、当局から自由と引き換えに危険な仕事を持ちかけられたダニーは賭けに出るが――。 メキシコ麻薬カルテル、ハリウッドの裏側も巻き込む男たちの争い。 全米ベストセラー3部作、第2弾!
「謀略のカンバス」ダニエル・シルヴァ
イスラエル諜報機関長官を引退したガブリエルはヴェネツィアに居を構え、美術修復師として静かな生活を送ろうとしていた。 そんな矢先、画廊経営者の友人からある事件を調べてほしいと依頼される。 先日取引されたファン・ダイクの名画に懸念があると知らせてきた女性が、事故死したというのだ。 やがて正体不明の超一流の贋作師と背後に蠢く組織の存在が浮上し――。 伝説のスパイ×美術ミステリー!
「新シャーロック・ホームズの冒険 顔のない男たち」ティム・メジャー
名コンビが、映画誕生期に起きた怪事件を追う! ホームズとワトスンが下宿しているベイカー街221Bへ白髪頭に長く白い顎ひげの依頼人が訪ねてくる。 彼の名はエドワード・マイブリッジ。かつて走る馬の連続写真で時の人となったが、現在はアメリカから帰国して 細々と講演活動を続けている。何者かに脅迫されていて、講演中、大きなスクリーンに映写した自身の顔に 不吉な傷がつけられていたり、街路で馬車に轢かれそうになったりした。 犯人の動きを探っていた矢先、不可解な焼死体が見つかったことから、事件は思わぬ展開を見せ……。
「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/奇妙という名の五人兄妹」アンドリュー・カウフマン
妻が奇妙な強盗事件に遭遇した。犯人は居合わせた人々から「もっとも思い入れのあるもの」を奪っていったという。以来、なぜだか妻の身長は縮んでいき……。/生まれつき奇妙な〈力〉に悩まされてきた五人兄妹。祖母から〈力〉を消してやると告げられた三女は、ひと癖もふた癖もある兄妹たちを集めるために奔走する。――おかしな運命が照らし出す、夫婦の、兄妹の、家族のつながり。カウフマンの輝きに満ちた小説世界を2冊合本で贈る。
「ダーウィン・ヤング 悪の起源」パク・チリ
1~9地区まで区分けされた階級社会に生きる16歳のダーウィン・ヤングは、最上位の1区に育ち、トップ校に通う。ダーウィンは官僚の父・ニースに連れられ、ジェイの追悼式に毎年参列している。父の親友であったジェイは、30年前に16 歳で死亡。9地区の人間が起こした強盗被害に遭ったとされているが、犯人は不明のまま。唯一、犯人探しに執念を燃やすのはジェイの姪・ルミだ。ダーウィンは恋心を寄せるルミから、ジェイのアルバムから不自然に消えている写真があり、それが事件の鍵を握ると打ち明けられる。ダーウィンはルミと一緒に謎を解く旅に出るが、そこで明かされたのは、ひた隠しにされていた世界の光景と自身のルーツだった…。
「殺人狂想曲」ジェイムズ・ハドリー・チェイス
「特捜部Q―カールの罪状―」ユッシ・エーズラ・オールスン
22年前から二年ごとに起こる、事故や自殺に見せかけた事件現場には必ず塩が残されていることに特捜部Qは気づいた。一方、カールが過去のステープル釘打機事件の重要参考人になっていることがわかり――。シリーズ完結目前、特捜部Qが連続殺人事件の謎に挑む。
「彼が残した最後の言葉」ローラ・デイヴ
夫が消えた。妻のハンナに残されたのは「彼女を守って」と書かれたメモと、夫の連れ子ベイリー。そしてベイリー宛ての大金が入った鞄。のちに夫が働くテック企業に巨額の詐欺の疑いがかかり、ハンナは失踪の謎に迫る――全米200万部のベストセラーサスペンス。
「血塗られた一月」アラン・パークス
1973年、グラスゴー。特別房の囚人が予言した少女射殺事件の捜査に挑む刑事ハリー・マッコイは、事件の裏の巨悪に触れるが……
「愛の終わりは家庭から」コリン・ワトソン
『アクロイドを殺したのはだれか』、『読んでいない本について堂々と語る方法』 等で読書界を騒がせた批評家バイヤールがシャーロック・ホームズに挑戦。長編『バスカヴィル家の犬』におけるホームズ推理の疑問点、矛盾点を指摘。事件の真相に迫るのみならず、探偵と作家の関係を分析した知的スリルに満ちた文学批評、待望の文庫化。
2023年02月27日
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。