2023年8月の 海外ミステリー ベスト3

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。

書店は本との出会いの場。しかし、新刊や旧作、ベストセラーと並んだ中からどんな作品を選んだらよいか悩む人も多いのではないでしょうか。

おすすめ海外ミステリーを月別にご紹介します。

2023年8月発行の海外ミステリー

2023年8月に発売された注目の海外ミステリー小説をご紹介します。

  • 「トゥルー・クライム・ストーリー」ジョセフ・ノックス
  • 「処刑台広場の女」マーティン・エドワーズ
  • 「グレート・サークル」マギー・シプステッド

さてこの三冊は年間ベストに入るでしょうか。

「幸運には逆らうな」ジャナ・デリオン

独立記念日を迎え、祝賀ムードのシンフルの湿地で爆発事故が発生。現場は密造酒の製造所だと思われていた建物だが、事故がきっかけで作られていたのは覚醒剤だったことが発覚する。爆発の巻き添えで友人が負傷してしまい怒りに燃えるアイダ・ベルとガーティに引きずられ、フォーチュンはクスリをばらまく悪党探しに協力することに……。CIAスパイ&おばあちゃんズの活躍はますますスケールアップ、好評〈ワニ町〉シリーズ第六弾!

2023年08月31日

「最後の三角形: ジェフリー・フォード短篇傑作選」ジェフリー・フォード

アコースティックギターの調べは、ぼくの目の前に金色の雨として現われる。エメンタール系輸入チーズの味が三角形として感じられる一方で、指で絹をなでたときには、レモンメレンゲの風味とねっとりした感触を舌に感じる。ぼくは「共感覚」と呼ばれるものの持ち主だった。そして初めてコーヒー味のアイスクリームを口にした瞬間、見たことのない少女が僕の目の前に現われ――ネビュラ賞受賞作「アイスクリーム帝国」ほか、繊細な技巧と大胆な奇想に彩られたフォードの多彩な世界14編を収録する。

2023年08月31日

「トゥルー・クライム・ストーリー」ジョセフ・ノックス

2011年末、マンチェスター大学の学生寮から、一人の女子学生が姿を消した。彼女の名はゾーイ。6年が経過するも行方はわからず、世間の記憶も薄れてきた頃、作家イヴリンはこの事件に関心を抱き、関係者への取材と原稿執筆を開始。作家仲間であるジョセフ・ノックスにアドバイスを仰いだ。2018年、ゾーイの双子の姉キムが初めてマスコミ取材に応じ、事件は再度注目を集めることになる。だが、取材と執筆を続行するようノックスから助言されていたイヴリンは、翌年、拉致犯人と思われる人物を特定する証拠を入手した直後に死亡。故人の遺志を継いだノックスが原稿の整理と追加取材を行って、『トゥルー・クライム・ストーリー(犯罪実話)』として彼女の遺稿を完成させるのだったが――。

2023年08月29日

「チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク」ジョン・スラデック

狂機誕生 家事 殺人 絵画 強盗 経営 すべてをこなすロボット、それがチク・タク もはやロボットを使うことは当たりまえになった。家事から医療、さらにロボットの製造まですべての分野でロボットが使役されている。人間の安全のためにロボットたちにはロボット三原則を遵守させる「アシモフ回路」が組み込まれていた。 だが、チク・タクにはその回路が作動していなかった。ペンキ塗りをしていたチク・タクは少女を殺し、その血で壁に絵を描く。おかしなことにその壁画が美術評論家に評価され、チク・タクは芸術家のロボットとして世の注目を集める。使役から解放され金を手に入れたチク・タクは、人間への“実験”(殺人、強盗、扇動などなど)を開始する――。 奇才スラデックによる英国SF協会賞受賞作のロボット・ピカレスク。

2023年08月28日

「ハロウィーン・パーティー」アガサ・クリスティ

推理作家のオリヴァ夫人を迎えたハロウィーン・パーティで、少女が突然、殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。パーティの後、その少女はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいるのが発見された!童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追い、現実から過去へと遡るポアロの推理とは。

2023年08月24日

「人生は小説」ギヨーム・ミュッソ

著名な小説家フローラ・コンウェイの幼い娘がニューヨークの自宅アパートメントから消えた。事件の背後に秘められた……予測不能な真相とは!? フランスNo.1作家ギヨーム・ミュッソのミステリー 著名な小説家フローラ・コンウェイの娘、3歳のキャリーがニューヨークの自宅アパートメントから忽然と姿を消した。身代金を狙った誘拐か? 事件の鍵を握る唯一の人物は、パリに住むベストセラー作家ロマン・オゾルスキ。彼の存在を察知したフローラは、拳銃を手に、一対一の危険な対決に挑もうとする──。2人の小説家の人生が巧みに交錯する〈フィクション〉という名の迷宮。驚異のミステリー。

2023年08月21日

「デンマークに死す」アムリヤ・マラディ

コペンハーゲンの私立探偵ゲーブリエル・プレストは、 元恋人の弁護士レイラから冤罪疑惑の調査を依頼される。 右派で知られる法務長官メルゴーの殺害事件で、 犯人のイラク系移民は息子を強制送還され、 ISに処刑されていた。 動機と証拠から有罪判決は決定的に思えたが、 調べを進めるうちメルゴーがナチスに関するある本を 極秘出版しようとしていた事が判明、 関係者の惨たらしい死体が見つかり――。

2023年08月19日

「狙撃手ミラの告白」ケイト・クイン

家族のため、祖国のため。少女は敵を撃つ―― 第二次大戦下、309人の敵を仕留めたソ連の伝説のスナイパー。 実話に基づく歴史ミステリー! 1941年。狙撃学校を優秀な成績で修了した大学院生のミラ・パヴリチェンコは、ドイツのソ連侵攻を受けて軍隊に志願した。劣勢の前線に送られ、日々仲間を失う苛烈な状況のなか、ライフルを手にひたすら己の任務を遂行する。やがて凄腕の狙撃手として知られるようになったミラは、戦局の鍵を握るアメリカへ渡り支援を仰ぐ派遣団に抜擢されるが、そこには合衆国大統領の暗殺計画が待ち受けていた――。

2023年08月19日

「処刑台広場の女」マーティン・エドワーズ

1930年、ロンドン。名探偵レイチェル・サヴァナクには、黒い噂がつきまとっていた。彼女は、自分が突きとめた殺人者を死に追いやっている――。レイチェルの秘密を暴こうとする新聞記者ジェイコブは、密室での奇妙な自殺や、ショー上演中の焼死といった不可解な事件に巻き込まれる。一連の事件の真犯人はレイチェルなのか?真実は全て“処刑台広場”に。英国推理小説界の巨匠による極上の謎解きミステリ。

2023年08月17日

「グレート・サークル」マギー・シプステッド

幼い頃から空の世界に魅了されていたマリアン。空軍での従軍を経て、生涯の夢である地球一周飛行挑戦の途上、彼女は消息を絶った──50年後、ハリウッド映画でマリアン役を演じるハドリーは、明かされることのなかった秘密に近づいていく。英国最高峰ブッカー賞最終候補作

2023年08月17日

「ゴルフ場殺人事件」アガサ・クリスティ

フランスに滞在する富豪ルノーが、ゴルフ場で何者かに刺殺された。ポアロが事件を担当することになるが、パリ警察の名刑事ジローも捜査を開始する。ふたりは、知恵比べをしながら調査をしてゆくことになるが、まもなく富豪殺しと同じ凶器で浮浪者が殺害される事件が発生した。はたして、両事件に関連はあるのか。 

2023年08月17日

「8つの完璧な殺人」ピーター・スワンソン 

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。マルコムは10年前、犯罪小説史上もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも成功確実な“完璧な殺人”が登場する8作を選んで、店のブログにリストを掲載した。『赤い館の秘密』、『ABC殺人事件』、『見知らぬ乗客』……。捜査官によると、それら8つの作品の手口に似た殺人事件が続いているという。犯人は彼のリストに従っているのか? ミステリーへの愛がふんだんに込められた、謎と企みに満ちた傑作!

2023年08月12日

「名探偵ホームズとワトソン少年」アーサー・コナン・ドイル

創刊20周年を目前に「論創海外ミステリ」300巻到達! 名探偵シャーロック・ホームズが相棒のワトソン「少年」と四つの怪事件に挑む。戦後の日本探偵小説界を牽引した雑誌『宝石』編集長を務め、海外ミステリにも造形が深い武田武彦によるオリジナリティに満ち溢れた翻訳セレクション。巻末には長男・武田修一氏の書下ろしエッセイを収録し、知られざる「家庭人」としての武田武彦の横顔を明かす。

2023年08月10日

「ポストカード」アンヌ・ベレスト

2003年1月、パリ。 著者アンヌの母のもとに差出人不明のポストカードが届けられた。 メッセージ欄には、祖母の両親と妹と弟の名前だけがあった。 4人は1942年にアウシュヴィッツで亡くなっていた。 誰が、なんのために60年の時を経てこのポストカードを投函したのか。 調査を続けるうち、著者の母方の一族の知られざる過去が明らかになる。 ロシア革命から逃がれ、東欧やパレスチナをへてパリに安住したものの、 その後ナチスにより離散したユダヤ人一家と、一人だけ生き残った祖母。 なぜ祖母だけが強制収容所への送還を免れ、生き延びたのか。 著者の母のもとに実際に届いたポストカードをもとに あるユダヤ人家族の苦難の歴史をひもとく感動の長篇小説。

2023年08月2日

「郊外の探偵たち」ファビアン・ニシーザ

ニュージャージー州郊外の町でインド人の青年が殺された。元FBIの優秀なプロファイラーで第5子を妊娠中のアンドレアは、ジャーナリストのケニーと共に調査を開始する。やがて2人は、50年前に地元で骨が発見された事件にたどり着き、過去と現在の事件に関連があるのではないかと疑いはじめて……。破天荒な2人の探偵が郊外の町で暴れまくる!

2023年08月2日

「遠い声、遠い部屋」トルーマン・カポーティ

新鮮な言語感覚と幻想に満ちた華麗な文体で構成された本作は、1948年に刊行されるやいなや、アメリカ中で大きな波紋を呼び起こした。父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエル少年の、近づきつつある大人の世界に怯え屈折する心理と、脆くもうつろいやすい感情とを描いた半自伝的なデビュー長編

2023年08月2日 

まとめ