本当の“恐怖”はすぐ後ろに「ゼッタイに振り返ってはいけない」

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。ゼッタイに振り返ってはいけない を書きます。

カドカワ読書タイム編集部が昨年行った「学校の朝読で読みたい短編小説」を募集した「5分で読書」短編小説コンテスト。
「最後はかならず私が勝つ(どんでん返し)」「通学路、振り返るとそこにいる(ホラー)」「想いが通じる5分前(恋愛)」の、学校の朝読で読みたい3つのテーマに2825点の作品が寄せられました。

その中からホラーをテーマにした作品が「ゼッタイに振り返ってはいけない」というタイトルで単行本化されました。
ライトノベルに似た書きぶりから、それぞれの著者の平均年齢層は若いように思いますが、字数制限があるためか簡潔にまとめられていて読みやすいのが特徴です。
怖いものに対する見方や描き方も若々しさを感じます。
少年ジャンプの若手作家発掘と同じ手法のような匂いがしないでもありませんが、
こうした作品の中から次世代を担う書き手が生まれてくるかもしれません。
ぜひ応援よろしくお願いします。

『4:44』オカルト部の活動のため、死んだ人と会えると言われる封鎖された神社にやってきた。しかし、その境内に入ってみるとそこではお祭りが開かれていた。
『気配』二段ベッドの上段がきしむ音がする。そこは去年亡くなった兄が寝ていた場所だ。もしかすると、兄が帰ってきたのかもしれない……。
『肩を三回叩かれたら』踏切はこっちとあっちを遮断する境界だ。そんな場所で、何かに肩を叩かれても振り返ってはいけない。世界を踏み越えて戻れなくなるかもしれないのだから。
『通学路だけの友だち』私には通学路だけいっしょのしいちゃんという友だちがいます。でも、私はしいちゃんの顔を一度も見たことがありません。その理由は……。
ほか全10作品を収録

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