【選書】2023上半期ベスト 文庫 8作品 代官山蔦屋書店

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 文庫 を書きます。

【選書】2023上半期ベスト文庫 代官山蔦屋書店

「ババヤガの夜」

暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹會会長の一人娘の護衛を任される。英訳決定!二度読み必至、血と暴力の傑作シスター・バイオレンスアクション、ついに文庫化

「まぬけなこよみ」

初詣の帰り道、正月の終わりを感じて絶望し、バンドTシャツを着て「これで自分になった」と思う。季節の言葉や風物詩にまつわる気持ちと思い出をほのぼのとつづる、まぬけな脱力系エッセイ集。クスリと笑いながらも季節の行事が待ち遠しくなる一冊!

「カケラ」

美容外科医の橘久乃は幼馴染みの志保から「痩せたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言と、見え隠れする自己正当化の声。有羽を追いつめたものは果たしていったい――。周囲の目と自意識によって作られる評価の恐ろしさを描くミステリー長編。

「坂下あたると、しじょうの宇宙」

お前に見せてやるよ。本物の詩情を
最果タヒさんとの特別対談を収録
盗作騒動を機に、小説を書くことを止めてしまった天才・あたる。親友の危機を救うため、いま17歳のポエジーが炸裂する!
坂下あたるは、紙上に至上の詩情を書き込める天才高校生。一方、彼に感化されて詩作を始めた佐藤毅は鳴かず飛ばず。あたるの才能に、密かに嫉妬していた。ある日、あたるの文章がネット上で盗作・改ざんされる事件が起こる。本家の面白さを凌駕する模倣作に、あたるはとうとう書くことを止めてしまう。果たして、毅は親友の危機を救えるのか? 17歳のすべてを「文学」に捧げる2人の青春エンタメ小説。

「fishy」

生きづらさを抱えながらも“いま”を愉しむ女たち 不倫の代償、夫の裏切り、虚ろな生活―― あらゆる幻想を塗り替える女性をめぐる本当の関係 結婚したばかりの男に思いを寄せる作家志望の美玖。編集者の弓子は不倫する夫を監視しながら自尊心を守ることに必死だ。インテリアデザイナーのユリは仕事も家庭も充実しているように見えるが、本当の生活が見通せない。女たちの新たなつながりを描く物語。 「女たちは寄り添ったり突き放したりを繰り返す。本の中の物語が終わったあとも、三人の女がグラスをぶつけ合う様を想像してついほくそ笑んでしまう。(……)本人のいないところで陰口を言いたくなる悪友のような小説だ」 (王谷晶「解説」より)

「一人称単数」

人生にあるいくつかの大事な分岐点。そして私は今ここにいる。
――8作からなる短篇小説集、待望の文庫化!
ビートルズのLPを抱えて高校の廊下を歩いていた少女。
同じバイト先だった女性から送られてきた歌集の、今も記憶にあるいくつかの短歌。
鄙びた温泉宿で背中を流してくれた、年老いた猿の告白。
スーツを身に纏いネクタイを結んだ姿を鏡で映したときの違和感――。
そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 驚きと謎を秘めた8篇。
収録作:「石のまくらに」「クリーム」「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」「『ヤクルト・スワローズ詩集』」「謝肉祭(Carnaval)」「品川猿の告白」「一人称単数」
「一人称単数」の世界にようこそ。

「占」

欲しい未来(こたえ)は、
自分が一番わかってる――。
恋愛、家庭、仕事……。いつの世も尽きぬ悩みと不安にもがき、
逞しく生きる女性たちを描く、異色の「占い」短編集。

「去年の雪」

降り積もっては消えゆく人生のかけら。世界はきっと、ここだけじゃない。
双子の姉妹、千奈美と真奈美は2人だけにしか聞こえない声を聞くことがある。事故で死んだはずの謙人は、気がつくと数百年前の見知らぬ家の中に佇んでいた。黒猫のトムは、住み慣れた家の中に時々現れる別の世界を知っている……。100人を超える”彼ら”の日常は、時代も場所も生死の境界をも飛び越えて、ゆるやかに繋がっていく。
江國香織ワールド全開! この世界の儚さと美しさが詰まった、ちょっぴり不思議で愛おしい物語。

まとめ