こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。
放送というものはとどのつまり「他人の役に立つことを伝えるもの」だと思います。正確な情報や生活の知恵、落ち込んだ気持ちを温めてくれるような笑いや音楽。気持ちを前向きにしてくれるようなメッセージ。
最近話題になっている信用というものを大切にするものだと思います。ネットメディアとの根本的な違いは、他者に対する寛容であり、他者からの信頼が柱にあります。
信用というものはどういう形をしているのか。私は宮沢賢治の作品を想像します。
東ニ病気ノコドモアレバ
〔雨ニモマケズ〕宮澤賢治 青空文庫
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ[#「朿ヲ」はママ]負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
頼まれもしないのにお節介なことをするのが放送というメディアの特徴です。であるなら放送がめざすありようとは、賢治が書いたような「デクノボー」と呼ばれる存在かもしれません。
それでも他者に対する働きかけをやめないのは、こんな答えに出会えるからかも知れません。
「人は自分に文句を言う人のために、なにかやってあげたいとは思わない。自分を大切にしてくれない人のために、なにかやってあげたいとも思わない。でも、自分に対して感謝の念を抱いてくれている人のためなら、なんとかして力になってあげたいと思うのが人です。人は、自分に感謝の気持ちを持ってくれる人にこそ、ついていきたいと思うもの。」
視点を変えることで気分が前向きになる本です。
Contents
あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。 1秒でこの世界が変わる70の答え
人生には、面白くないことがたくさん起こります。
でも、それって本当にどうにもならないことでしょうか?
たしかに、起きてしまった「できごと」はもうどうにもなりません。
けれども、それをどう解釈するかで、感情はいくらでも変化します。
そう、解釈ひとつで、目の前の現実は、世界は素晴らしい場所になるのです。
この本は、こんな時はこう解釈するという「ものの見方」や、どこにフォーカスすると人生がもっと面白くなるか、
その視点の持ち方を、日常によくあるシーンに落とし込んで、70個ご用意しています。
週刊東洋経済
2019.06.15号 Review
- デジタル経済と税 AI時代の富をめぐる攻防
- メイド・イン・トーキョー: 墨田区モノづくり中小企業の未来
- 敗者の生命史38億年
- 超ロボット化社会-ロボットだらけの未来を賢く生きる