
毎年恒例の年末イベント「このミステリーがすごい」
2021年のノミネート作品は昨年10月~今年9月に発行された新刊本が対象です。
激戦の国内ミステリーと比較すると、海外ミステリーは賞獲り候補作品をある程度絞ることができます。
その代表選手がアンソニー・ホロヴィッツさんです。
待望の最新刊『ヨルガオ殺人事件』が店頭をにぎわせています。
『カササギ殺人事件』から2年が経ち、元編集者のスーザンは恋人とともにクレタ島に移り住み、ホテルを経営していた。そこに英国から、ある夫婦がスーザンを訪ねてやってくる。彼らが所有するホテルで8年前に起きた殺人事件の真相を、ある本の中で見つけた…と連絡してきた彼らの娘がその直後失踪したという。その本とは、スーザンが編集に携わった、作家アラン・コンウェイの、「愚者の代償」だった。スーザンはその真相を探るべく英国へ戻る。そして物語は「愚者の代償」の中へと…。
最新刊『ヨルガオ殺人事件』は、2018年に刊行され史上初めて4つの国内年末ミステリランキングを完全制覇するなど話題を攫った『カササギ殺人事件』の続編にあたります。
「カササギ殺人事件」から2年。前作同様、アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュであり、極上の犯人当てミステリとして、今回も圧倒的な面白さを味わうことができる作品です。
現実の謎解きもアティカス・ピュントの謎解きもどちらも面白くて目が離せません。作中作『愚行の代償』への流れもスムーズで楽しめました。
今回も間違いのない面白さです。一晩通して読む経験がこの歳になってあるとは思いませんでした。迷っている方、ミステリ初心者の方、あまりミステリに興味がない方、全てにおすすめです!
現実世界と作中作の登場人物をリンクさせながら読み進めていくのがおもしろくて、二転三転あったのでハラハラドキドキしながらほんまに最後まで楽しませてもらいました。
パズルがハマっていく感じが楽しい、読んでてわかりやすく気持ちいい作品です。
【新刊】このミステリーがすごい !2022選考対象作品リスト《国内編》 | 気持ちのスイッチ
