2024年も話題の本が次々と登場し、多くの読書好きが心を揺さぶられた一年となりました。
そんな中、ブクログの【ブックリスト企画】では、多くのユーザーが「今年読んでよかった!」と感じた 「2024年 私のベスト本」 をピックアップ。
ミステリー、青春小説、感動の物語まで、ジャンルも多彩な10冊が選ばれました。あなたの心に残る一冊はありますか? ぜひチェックして、次に読む本の参考にしてください!📚✨
「2024年私のベスト本」

『地雷グリコ』青崎有吾

高校生のゲームバトル。まず文化祭の開催場所を賭けたグリコ。次に出禁の解禁を賭けた坊主めくり。生徒会に入るか否かを賭けたジャンケン。誰もが知っているゲームに特殊なルールを加えて、裏のかき合いバトルが展開する。緻密な構成と予測不能な展開が魅力の青春ミステリー。
『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。熱量あふれるキャラクターと軽快な文体が魅力の一冊。
『カフネ』阿部暁子

「カフネ」とはフランス語で、恋人や親しい人の髪を優しく撫でる仕草を意味する。最愛の弟の突然死、離婚などのため自暴自棄になっていた40歳の薫子。弟の元恋人・せつなの勧めで家事代行ボランティアを始めることに。ボランティアを通して少しずつ生きる意味取り戻してゆくじんわりと心が温まる作品。
『正体』染井為人
埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年死刑囚が脱獄した! 東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館の住み込みバイト、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム……。様々な場所で潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、必死に逃亡を続ける彼の目的は? その逃避行の日々とは?
『宙わたる教室』伊与原新

東京・新宿にある都立高校の定時制。そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。「もう一度学校に通いたい」という思いのもとに集った生徒たちは、理科教師の藤竹を顧問として科学部を結成し、学会で発表することを目標に、「火星のクレーター」を再現する実験を始める――。科学の面白さと人生の美しさが交錯する、心に響く青春小説。
『スピノザの診察室』夏川草介

かつては大学病院で将来を嘱望された凄腕医師だった雄町哲郎。大多数の患者が治る見込みのない高齢者である京都の地域病院で働く。亡くなっていく人、その家族、彼らの人生の一端に触れる中で、どのような言葉をかけ、説明していけばよいのか、何が正解なのか、考え続ける感動の医療小説。
『爆弾』呉勝浩
些細な傷害事件で警察に連行された自称スズキタゴサク。刑事の尋問をのらりくらりとかわす中「十時に秋葉原で何かが起きる」と漏らし、直後にビルの空き室で爆発が起きる。あと三度の爆発を「予言」した彼に対し、警視庁特殊犯係の清宮と類家は彼から出題されるクイズを解き新たな被害を食い止めようとするが。圧倒的な緊張感とリアリティが魅力の社会派サスペンス。
『わたしの知る花』町田そのこ

高校生の安珠が公園で知り合ったお爺さん。日々画板を下げ何かを描きつづけた彼が突然亡くなってしまった。残されたのは段ボール一杯の小説とひまわりのブローチ、祖母との写真。来し方が気になる安珠は老人の事を知ろうと行動を開始する。人の心の機微を丁寧にすくい取る静かに心に響く感動作。
『禁忌の子』山口未桜

救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。現役医師が描く医療×本格ミステリ。
『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』ファン・ボルム
韓国・ソウルにある小さな書店「ヒュナム洞書店」。ここには人生に迷う人々が訪れ、それぞれの物語が交差する。書店主と常連客たちが織りなす温かな交流の中で、本が人の心を癒す様子が描かれる。韓国でベストセラーとなった、新米女性書店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く心温まるブックストア・ストーリー。
まとめ
ブクログの【ブックリスト企画】で選ばれた「2024年 私のベスト本」10冊を紹介! 青崎有吾『地雷グリコ』、宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』など、読書好きが選んだ今年の名作をチェックしよう!
【ブックリスト企画】ブクログユーザーさんの「2024年私のベスト本」をご紹介! | ブクログ通信