世界が愛する ベストホラー2024 海外編

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 今日は怪奇幻想ライター・書評家の朝宮運河さんが、X(旧Twitter)上で開催した企画「ベストホラー2024」の海外編ランキングをご紹介します。※本ページにはPRが含まれます


異国の恐怖体験を味わえる、選りすぐりの10作品が勢ぞろい。読めばあなたの恐怖の尺度が変わるかもしれません。それでは、さっそくランキングを見ていきましょう

海外ホラー小説ファン必見!「 ベストホラー2024 」ランキングTOP10

🥇第1位:『五本指のけだもの: W・F・ハーヴィー怪奇小説集』ウィリアム・フライアー・ハーヴィー

見事1位に輝いたのは、古典ホラー界の名匠ウィリアム・F・ハーヴィーの短編集。この作品の創作時期は、100年も前の時代のもの。英国怪奇小説にふさわしい格調高い世界が広がります。静かな恐怖と不穏な雰囲気で知られる彼の傑作を集めた一冊です。

特に表題作「五本指のけだもの」は、読後にじわじわと心に残る恐ろしさが魅力だとか。古典ホラー初心者にもオススメの一冊です。

🥈第2位:『いろいろな幽霊』ケヴィン・ブロックマイヤー

タイトル通り、さまざまな「幽霊」をテーマにした短編集。幽霊に関する、ショートショートが100編収められています。幽霊といっても単なる怖い存在ではなく、悲哀や希望を感じさせるストーリーが織り交ぜられています。

この作品を読むと「幽霊=怖いだけじゃない」という新たな視点が得られるかも。

🥉第3位(同率):『死者は嘘をつかない』スティーヴン・キング / 『救出の距離』サマンタ・シュウェブリン

スティーヴン・キングがここにランクイン!

『死者は嘘をつかない』では、彼らしい緻密な人物描写と社会的なテーマが際立っています。一方、『救出の距離』はラテンアメリカのホラー作家、サマンタ・シュウェブリンによる傑作。独特の筆致で描かれる不気味な世界観がクセになります。

🖤第5位:2作品が同率ランクイン

ロバート・アーサー自選傑作集 幽霊を信じますか?』ロバート・アーサー

怖い話を作ることに長けたロバート・アーサーが自ら選んだ短編集。シンプルながらも驚きの展開が待っています。

無限病院』韓 松

韓国ホラー界の新星、韓松による未来系ホラー。平凡なビジネスマン・楊偉(ヤン・ウェイ)は、ある日、仕事の出張先で倒れ、病院に担ぎ込まれる。しかし、その病院は大量の患者で溢れかえるシュールな世界だった。医療と恐怖が交錯する異色作です。

🌟第7位:4作品が同率ランクイン

カーミラ レ・ファニュ傑作選』レ・ファニュ

ゴシックホラーの古典中の古典。主人公カーミラの魅惑が、純真な少女の目を通して官能的に描かれる、ゴシック小説の第一人者レ・ファニュによる傑作。特に「カーミラ」は吸血鬼伝説の原点とも言える作品です。

妄想感染体(上下)』デイヴィッド・ウェリントン

科学ホラーの代表作。軌道上の宇宙船で、感染する「狂気」が猛威を振るっていた。AIも同じ妄想にとりつかれ、船内は死に蝕まれている。狂気の原因は人間にもAIにも感染する「病原体」バジリスク。その衝撃の正体とは? 妄想と感染症の恐怖が絡み合うスリリングな展開が魅力。

ある晴れたXデイに: カシュニッツ短編傑作選』マリー・ルイーゼ・カシュニッツ

ドイツ文学の一環としてホラーを描いた異色作。世界が滅亡するXデイ。日常の中に潜む恐怖を描いています。

魂に秩序を』マット・ラフ

1000頁超で、新潮文庫では最厚という、「厚い本」。深い哲学的要素と恐怖が融合した一冊。読者に問いかけるようなストーリーが話題です。

海外ホラーの奥深さに迫る!

今回のランキングは、古典から現代まで幅広い作品がランクイン。どれも一味違った恐怖を味わえる逸品ばかりです。あなたのホラー観が変わる、そんな作品に出会えるかもしれません。未読の方はぜひチェックしてみてください!