「六人の嘘つきな大学生」

六人の嘘つきな大学生

就活の最終選考はグループディスカッションだった。
採用枠をめぐり互いの暗い過去を暴きあうゲームで次々と暴露される暗い過去。人を貶めようと仕組まれた策略。
パズルのような構成でどんでん返しも待っている。
月は地球からは表側しか見えないけど裏側も存在する。

短い面接だけで就活生の人間性まで見抜くのは無理です。
小手先の情報に惑わされずに、人の持つ本質的なもの、つまりいい面を信じることの大切さに気付かされます。

推理小説でありながら、人間のもつ多面性を丁寧に描いた作品です。