
読んだら作ってみたくなる超感覚レシピ。
全国の書店員が「第8回料理レシピ本大賞2021」大賞に選ばれたのが、タレントの滝沢カレンさんによる『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)です。
「マネージャーさんに『本当ですか?』と繰り返しました。ドッキリの可能性もあるじゃないですか(笑)。きょうが来るまで信じてなかったんです。いまはいろんなことを感じながら、賞のうれしさをかみしめています」
全30のメニューが掲載されていますが、これまでのレシピ本と大きく違うのは、分量や手順が一切書かれていないこと。
その代わりに書かれているのが作り方や分量に関する独特な表現です。
・お醤油を全員に気付かれるくらいの量
・少し人を不安にさせる小麦粉
・二の腕気にして触ってるくらいの力で鶏肉をさらに最終刺激
・無邪気にこんちくしょう
・きゃぴきゃぴ何も言わなくなったら出してくれの合図
・満タンの鶏肉を一気にパサパサ雪世界に
・お砂糖を笑わない量ギリギリ入れる
料理の専門用語や調味料の分量は一切出てきませんが、1つのメニューができあがるまでの工程がまるで物語のように綴られています。
レシピ本を期待すると大間違い。でも読んだ人は全員大爆笑‼️
料理したことがある人なら、「あ、くそ、ちょっとわかる」と複雑な気持ちになれる本です。
イラストで作り方の補足説明もしているので、レシピ本として実用的に使っていただくことも可能です。
ということで、インスタグラムを#カレンの台所で検索すると読者が挑んだ記録も楽しむことができます。
実際に作らなくても読むだけでも面白い画期的な部分がウケて大賞に選ばれたのではないでしょうか。
