【2024】 代官山蔦屋書店 スタッフが推す哲学・思想書ベスト7

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 代官山蔦屋書店 スタッフが推す哲学・思想書ベスト7を書きます。※本ページにはPRが含まれます

代官山蔦屋書店は、その洗練された空間と厳選された書籍コレクションで知られています。
哲学や思想書を探している方にとっても、この書店は特別な宝庫です。
今回は、蔦屋書店の分野担当スタッフが選んだ、初学者から愛好者まで幅広く楽しめる2024年哲学・思想書ベスト7セレクションをご紹介します!

代官山蔦屋書店 スタッフが推す哲学・思想書ベスト7

1位「言葉なんていらない?: 私と世界のあいだ (シリーズ「あいだで考える」)
古田徹也

正解のない問いを考え、多様な他者と生きるシリーズ「あいだで考える」不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。

2位「イルカと否定神学――対話ごときでなぜ回復が起こるのか (シリーズ ケアをひらく) (シリーズケアをひらく)」斎藤 環

「ゼロ」からはじめるオープンダイアローグ!
――なぜ対話するだけで、これほどの変化が生ずるのだろう。
――なぜこんな「ふつうのこと」で、回復が起きてしまうのだろう。
ラカン、ベイトソン、バフチン、レイコフ、中井久夫……
著者の全キャリアを支えてきた思想を総動員して、
この哲学的疑問に真正面から答えた渾身の一冊。
こうして対話という魔法はゆっくりとその全貌を現しはじめた。
この魔法のすばらしさは、謎が解けても効くことである。

  • 知的エリートが書いたスリラー小説として読めば最高におもろい
  • 著者一押しのオープンダイアローグは他のカウンセリングや心理療法などとは異なると著者は言いたいのだろうが、これら全ては本書のサブタイトルにある「対話」に含まれるものとして本書を読むことができる。
  • もう一回、出なおします笑 逆に、それくらいしても読みたいと思う素晴らしい一冊です。

3位「まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書」阿部幸大

人文学における論文執筆には、基礎となる習得必須の知識と技術が存在する。しかし、それを現在の大学教育はうまくカリキュラム化できていない。
どんな条件を満たせば論文は成立したことになるのか、どの段階でどの程度の達成が要求されるのか、そしてそのためにはどのようなトレーニングが必要なのか。‪──‬そもそも、いったい人文学の論文とはなんのために書かれるのか?‬
本書では、期末レポートや卒論レベルから世界のトップジャーナルまで、論文執筆に必要な実力を養うための方法論を網羅。原理編・実践編・発展編・演習編の四段階にわたり、独学で学術論文を準備・執筆・出版するために必要なすべてを提供する。類書の追随をまったく許さない、アカデミック・ライティング本の新定番。

  • 論文だけでなく、目的を持った読み物を書く際に読むべき一冊。

4位「センスの哲学」千葉 雅也

服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋まで、さまざまなジャンルについて言われる「センスがいい」「悪い」という言葉。あるいは、「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言。
何か自分の体質について言われているようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方がない。このいわく言い難い、因数分解の難しい「センス」とは何か? 果たしてセンスの良さは変えられるのか?
音楽、絵画、小説、映画……芸術的諸ジャンルを横断しながら考える「センスの哲学」にして、芸術入門の書。

  • 「ひとまず、自分ができることをすればいい」というメッセージは、生活を明るくしてくれます。

5位「中学生から知りたいパレスチナのこと」岡真理,小山哲,藤原辰史

この本から、始まる新しい世界史=「生きるための世界史」
あらゆる人が戦争と自分を結びつけ、歴史に出会い直すために。
アラブ、ポーランド、ドイツを専門とする三人の対話から
はじめて浮かび上がる「パレスチナ問題」。
世界史は書き直されなければならない。

  • 低関心、という言葉にどきりとさせられる。まさに関心領域そのもの。
  • 小さな本なれど、驚くほどの重厚な本であった。それだけ、この問題の根が深いということか。
  • 歴史学者が自己批判を起点としてパレスチナの歴史と向き合った誠実な論文でした。私たち自身の問題として、今起きていることを学びなおしたい人には必読の一冊だと思います。

6位「利他・ケア・傷の倫理学 「私」を生き直すための哲学 (犀の教室 Liberal Arts Lab)」近内悠太

人と出会い直し、つながりを結び直すために。
「大切にしているもの」をめぐる哲学論考。
「僕たちは、ケア抜きには生きていけなくなった種である」
多様性の時代となり、大切にしているものが一人ひとりズレる社会で、善意を空転させることもなく、人を傷つけることもなく、生きていくにはどうしたらいいのか? 人と出会い直し、歩み直し、関係を結び直すための、利他とは何か、ケアの本質とは何かについての哲学的考察。

  • 中学入試に出題される可能性があると思って購入しました。
  • 「大切にしているもの」を共に大切にするために読みたい書

7位「非美学: ジル・ドゥルーズの言葉と物」福尾 匠

非美学は、批評の条件についての哲学的思考である。
非美学は他者から〈眼を逸らす〉ことの意味を思考する試みである。

哲学を「概念の創造」として定義したドゥルーズにとって、芸術を通して概念を創造する批評とは何だったのか――
ドゥルーズに伏在する「言葉と物」の二元論から、今世紀の日本の批評を導いてきた「否定神学批判」の限界に迫る、
俊英による真の現代思想がここに!

他者から〈眼を逸らす〉ことの意味は、いかにして思考可能なのか?
われわれの現代思想はここから始まる!

まとめ

代官山蔦屋書店が厳選した、哲学・思想に関する珠玉の7冊をご紹介!これらの本は、初心者から熟読派まで楽しめる内容で、多様な視点と深い洞察を提供します。人生や社会について深く考えるきっかけをくれる作品ばかり。注目のポイントを以下にまとめました:

1. 問いを深める力:「言葉なんていらない?」では、自ら考え、他者と対話する力を培います。

2. 対話の可能性:「イルカと否定神学」は、対話が持つ癒しと変革の力を探る一冊。

3. 学術的スキル:「まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書」は、論文執筆の全過程を網羅的に学べます。

4. 日常哲学:「センスの哲学」は、感性と生活の関係を哲学的に解き明かします。

5. 現代史の再考:「中学生から知りたいパレスチナのこと」は、世界史の見方を根底から問い直す作品。

6. ケアの倫理:「利他・ケア・傷の倫理学」は、人と関わるうえでの哲学的考察を深めます。

7. 批評の進化:「非美学」は現代思想と芸術批評の未来を描きます。

これらの本を手に取り、人生や社会に新たな視点を与えてみませんか?