【2024】 代官山蔦屋書店 スタッフが推す文庫本ベスト7

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 代官山蔦屋書店 スタッフが推す文庫本ベスト7を書きます。※本ページにはPRが含まれます


代官山蔦屋書店の分野担当スタッフが選んだ、珠玉の文庫本7作品をご紹介します!ジャンルやテーマが多岐にわたり、読み応え抜群のラインナップです。ぜひお気に入りを見つけてください。

Contents

1位「百年の孤独」ガブリエル・ガルシア=マルケス

蜃気楼の村マコンド。その草創、隆盛、衰退、ついには廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の、一人からまた一人へと受け継がれる運命にあった底なしの孤独は、絶望と野望、苦悶と悦楽、現実と幻想、死と生、すなわち人間であることの葛藤をことごとく呑み尽しながら…。20世紀が生んだ、物語の豊潤な奇蹟。

2位「我が友、スミス」石田 夏穂

「別の生き物になりたい」。
筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、
O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、
本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには
筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかった――。
鍛錬の甲斐あって身体は仕上がっていくが、
職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、
母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。
モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。
彼女が決勝の舞台で取った行動とは?
世の常識に疑問を投げかける圧巻のデビュー作。

  • ナツイチ2024心ふるえる本。これこそリストアップされていなければ手に取ることはなかったな。
  • 読み応えがあり。筋トレ女子にはたまらない。
  • ゼロからボディビル大会を目指す女性の物語ですが、女性ならではの世界観や苦悩は新鮮でしたし、名言や例えが面白くて楽しくスラスラ読めちゃう小説でした。

3位「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」レイチェル・ジョイス

定年退職したハロルドの元に、元同僚でホスピスにいるクウィーニーから手紙が届く。ハロルドは、ふと歩いて届けようと思い、携帯電話もウォーキングシューズも地図もないまま、800キロ以上離れた北の町を目指す。道中、ハロルドの孤独感、クウィーニーとの付き合いなどが徐々に明らかになり、SNSで拡散され、英雄視され、奇妙な騒ぎに巻き込まれる。

  • シニカルな展開とシリアスな状況はハード。天涯孤独のクウィーニーがハロルドを待っているというシスターの言葉が、一条の光として小説を差す。

4位「野球が好きすぎて」東川 篤哉

アリバイは阪神vs.広島戦!?
事件のカギを握るのは、野球界で実際に起きた出来事!? 
警視庁捜査一課の神宮寺つばめは父親とともに、野球ファンが起こした珍事件を捜査する。捜査が暗礁に乗り上げそうになるたび謎のカープ女子が現れて……カープが25年ぶりのリーグ優勝を遂げた2016年から、コロナ禍で異例ずくめだった2020年シーズンまで、プロ野球界で実際に起きた出来事を背景に描く、爆笑&共感必至の痛快ミステリ!

  • カープファンとしては、実際のエピソードを元にしたストーリーで、作者が同類である事を確信。当然絶賛しておきます。
  • 殺人事件を父と娘の刑事コンビが追うが、なぜか野球が関係する。

5位「エレジーは流れない」三浦 しをん

山と海に囲まれた餅湯町。餅湯温泉を抱え、団体旅行客で賑わっていたかつての面影はとうにない。高校生の怜は、今日も学校の屋上で同級生4人と仲良く弁当を食べていた。淡々と過ぎていく日常の中で迫る進路の選択。
母親が二人いるという家庭の中で、将来を見詰める怜は果たして……。

  • 内容の考えさせられる部分が多く、面白かった。
  • 高校生時代の体験や夢や将来をリアルに描いており、子供の頃の記憶を呼び戻すような魅力がある。
  • 寂れた温泉街で織りなす高校生たちの青春小説。今の自分にはこれくらいのテイストがほっとする。読書って娯楽ですから!

6位「すべての、白いものたちの」ハン・ガン

生後すぐに亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する。
文庫化にあたり、訳者の斎藤真理子による「『すべての、白いものたちの』への補足」、平野啓一郎による解説「恢復と自己貸与」を収録。ノーベル文学賞受賞!

7位「時ひらく」辻村 深月,伊坂 幸太郎,阿川 佐和子,恩田 陸,柚木 麻子,東野 圭吾

350年の時を刻む老舗デパート『三越』楽しいときも、悲しいときもいつでも、むかえてくれる場所。物語の名手たちが奏でる6つのデパートアンソロジー。文庫オリジナル!
制服の採寸に訪れて感じたある予感。ライオンに跨る必勝祈願の言い伝えを試して見えたもの。老いた継母の買い物に付き合ってはぐれてしまった娘。命を宿した物たちが始めた会話。友達とプレゼントを買いに訪れて繋がった時間。亡くなった男が最後に買った土産。歴史あるデパートを舞台に、人気作家6人が紡ぐ心揺さぶる物語。

  • 三越にまつわる話でしたので興味がありました。良かったです。

まとめ

代官山蔦屋書店のスタッフが選ぶ文庫本ベスト7は、幅広いジャンルとテーマで構成されており、読む人それぞれの心に響く一冊が見つかるラインナップです。世界文学の名作から、心温まる青春小説、ユーモア溢れるミステリまで、どれも代官山蔦屋書店ならではのセンスが光る選書です。

このリストを参考に、新たな読書の扉を開いてみてはいかがでしょうか?お気に入りの一冊との出会いが、あなたの日常をより豊かに彩ることでしょう。