【結果】 ミステリが読みたい! 2025ランキング《海外編》

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。

首都圏の大手書店(代官山蔦屋、有隣堂など)では軒並み在庫切れという大人気です。

「ほんミス」「文春ミス」「このミス」と合わせて一番面白いミステリーの読書計画を立ててみてはいかがでしょうか。国内編のランキングを紹介します。

Contents
  1. ミステリが読みたい! 2024年ランキング《海外編》

ミステリが読みたい! 2024年ランキング《海外編》

1位「死はすぐそばに」アンソニー・ホロヴィッツ/山田蘭訳

テムズ川沿いの高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。昔の英国の村を思わせる敷地で住人たちが穏やかに暮らす――この理想的な環境を乱す新参者の被害者に、住人全員が我慢を重ねてきていた。誰もが動機を持っているといえる難事件を前にして、警察は探偵ホーソーンを招聘するが……。あらゆる期待を超えつづける〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊!

  • 「本当に最新作が最高傑作の見本のような、大傑作でした!」「犯人当てミステリーの極致というしかない傑作!」【Web東京創元社マガジン 9月11日更新】
  • ちょっと!!!あんた!!!ここで終わるって無いよ!!!!!続き?続き何年出るの!?!?
  • よくもまあ次から次へと古典ミステリを優良アップデートさせる発想があるなあと感心。

2位「ビリー・サマーズ」S・キング

3位「エイレングラフ弁護士の事件簿」L・ブロック

不敗の弁護士エイレングラフは言う、「私の報酬は法外ですが、有罪になったら一銭も支払わなくて結構。でもあなたが無罪放免となったなら、もし私が何もしなかったように見えても、必ず報酬を支払っていただきます」そして依頼人は 必 ず 、無罪となる。たとえ真犯人であっても!エラリイ・クイーンが大いに気に入って雑誌に掲載した第一作「エイレングラフの弁護」から38年。アメリカン・ミステリーの巨匠ブロック(『八百万の死にざま』『殺し屋』)がじっくり書き継いだシリーズ短編を完全収録。本邦初訳の作品もふくむ全12編。これぞ珠玉。ブラック・ユーモアとヒネリとキレが絶妙にブレンドされた短編ミステリー集。

4位「両京十五日」馬伯庸

1425年北京から南京に遣わされた皇太子が主人公。宮廷の権力争いに巻き込まれ命を狙われる。北京の皇帝も命を狙われていると知った主人公は、役人や女医など一癖ある四人の力を借りて北京への帰還を目指す。タイムサスペンス。

5位「喪服の似合う少女」陸秋槎(リク・シュウサ)

女性私立探偵・劉雅弦の元へやってきた女学生・葛令儀。彼女は劉に、友人の岑樹萱を見つけてほしいと依頼する。劉は調査を始めるが、岑樹萱を深く知っている者は、一人もいなかった。さらに劉は調査の中で死体を見つけ、殺人容疑で警察に逮捕されてしまう……

6位「すべての罪は血を流す」S・A・コスビー/加賀山卓朗訳

過去に傷を持つ黒人の保安官が主人公 ハイスクールの教師が射殺され 人種対立の残る町に衝撃が走るなか 銃を捨てるよう説得する主人公に容疑者は 「先生の携帯を見て」という奇妙な言葉を残していた 被害者の携帯電話には残忍な殺人が記録されていた

7位「身代りの女」シャロン・ボルトン

優等生の若者達が若気の至りで事故を起こし母娘3人を死なせてしまう。 一人で罪を被り服役したメーガンが20年後約束を果たさせる為に皆の前に姿を現す。彼女への限りない助力を約束した5人のその後を描くサスペンス。自己保身がぶつかり合い、疑心暗鬼となる後半が見もの。

  • すべてのボタンがかけ違えられどんどんとヒビが深くなる。これぞサスペンスと言う感じ。
  • 読んでいて気分が悪くなりそうだが、読み進めてしまう。想像よりはシンプルな筋立て。登場人物たちの人物像とその行動には納得感がある。
  • 人生には数知れない分岐点があって、ささいな咄嗟の判断が人生を狂わせる。ほんとにその通り。この作品はその恐ろしさを見せつけているかのよう。

8位「ボタニストの殺人」(上下)M・W・クレイヴン(著), 東野 さやか (翻訳)

刑事ワシントン・ポーのシリーズ第五弾。フリン警部も復活しポーとティリーとの捜査トリオが今回も難事件に挑みます。女性蔑視者の作家、汚職にまみれた政治家、人種差別主義者の活動家が次々と毒殺される。ターゲットとなった被害者には事前に犯行予告が送られてくるという大胆不敵な犯人。同時並行でポーが信頼する法医学者のエステル・ドイルが父親殺しで逮捕されるという…。 謎の毒殺と密室殺人の謎に挑まなくてはならなくなったポー。続きが気になります。

9位「魂に秩序を」マット・ラフ

新潮文庫史上最厚1,088頁

  • 『百年の孤独』が話題をかっさらう中、この物凄い物語がひっそりと20年の時を経て本邦初訳となりました。
  • 『魂に秩序を』読んでたら自分が分裂症なんじゃないかと不安になった思春期の妄想を思い出した。あらゆるジャンルを包み込む、メタおもしろい、物語の万華鏡!
  • 間違いなくミステリ・ファンにはオススメなのだが、何せ前半で小出しに開示される情報がなければ何がどうミステリなのか言いづらいので、ここは「私を含めた既読者を信じてほしい」と書くしかない。書評七福神の七月度ベスト! – 翻訳ミステリー大賞シンジケート
凶悪な厚み

10位「白薔薇殺人事件」クリスティン・ペリン/上條ひろみ訳

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。大きな屋敷に住む資産家の大叔母は、16歳のときに占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じ続けており、奇妙な老婦人として知られている。アニーが屋敷に到着すると、大叔母は図書室の床に倒れて死んでいた。両手には血がついていて、そばには白薔薇が落ちていた。予言が的中したときのために大叔母が約60年をかけて調査した記録を手がかりに、アニーは犯人探しに挑む。

10位「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」ベンジャミン・スティーヴンソン/富永和子訳

な家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺人が起こり……。

  • 厚みがあるけど1人称で軽めの語りだから読みやすい。最初わかりにくかったんだけど、家族の抱える事情がわかってくると語り手に感情移入。
  • 語り手が信頼出来ない語り手ではなく裏表ないどこまでも信頼できる人物なのがポイント 貼りに貼った伏線を鮮やかに回収していくのが超気持ちいい ナイブズアウトとか好きな人におすすめ。

12位「狂った宴」ロス・トーマス

辣腕の選挙コンサルタントとして鳴らしたシャルテルは、大手広告代理店DDT広報部のアップショーとともに、英連邦から独立間近のアフリカの小国アルバーティア初の国家元首選挙に駆り出される。資源に恵まれながらも腐敗にまみれたこの国で、DDTに有益な人物を当選させるために、二人は汚い手段を駆使してでも選挙キャンペーンを成功させようとする。だが、やがて事態は混乱をきたし、彼らにすら手に負えない様相を呈してくる――。

  • 地政学的背景はよく分からないが、西洋の影響力が薄れたアフリカ小国の政治にとって重要な候補者を選ぶ場にアメリカといった資本国家が裏から手を引いている構図が見えてくる。
  • 選挙戦は混沌たる様相を呈する。本作を読んでフォーサイスの「戦争の犬たち」やコンラッドの「闇の奥」も想起したが、本作はエンタメとして読むのが吉。

13位「夜の人々」エドワード・アンダースン

二人の仲間と共に脱獄したボウイは、隠れ家に潜伏しながら銀行強盗を繰り返すうちに、出会ったキーチーと恋に落ちる。大金を手に入れる為に荒っぽい犯罪を続ける悪党たちと、若きボウイとキーチーの新しい暮らしを夢見る健気な純愛を描いたクライムサスペンス小説。

14位「終の市」ドン・ウィンズロウ

東海岸マフィアの血塗れの抗争に巻き込まれ、わずかな仲間たちと西へ逃げ延びダニー・ライアンは、いまやラスヴェガスに王国を築き、カジノホテル業界の陰の大物にのし上がっていた。FBIとマフィアにつけ狙われ、仲間を惨殺されたダニーは、再び血の抗争に身を投じていくが――。ドン・ウインズロウの最後の執筆作。

  • まるで良質なエンタメ映画を観ているような興奮の引退絶筆作品。

15位「グッド・バッド・ガール」アリス・フィーニー/越智睦訳

16位「終着点」エヴァ・ドーラン/玉木亨訳

ここはロンドンの集合住宅の一室。女性がひとり。死体がひとつ。見知らぬ男に襲われ、身を守ろうとして殺してしまったと女性は語る。死体は名も明かされぬまま、古びたエレベーターシャフトに隠された……謎に満ちた事件が冒頭で描かれたのち、過去へ遡(さかのぼ)る章と未来へ進む章が交互し、物語はその「始まり」と「終わり」に向けて疾走する! 英国ミステリ界の俊英が放つ衝撃的傑作。

  • 登場人物一覧表がない! でも最後まで読むと、この判断には納得。カタカナの名前が苦手の人も、登場人物は多くないのでたぶん大丈夫です。
  • 後半は一気読みですね。特に良かったのはキャラクターの造形かな。
  • 騙された。久しぶりに騙された。こんなオチが待っていたとは…何と言うか まあこういう結末にするしかないと思わせる終わり方。

17位「ウナギの罠」ヤーン・エクストレム

嫌われ者の地主がウナギの仕掛け罠の中で殺された。地主を殺す動機を持つものは多い中、主人公の警部は地道な聞き取り調査で人間関係を探っていく。ウナギを捕る仕掛け罠の中で起きた密室殺人の謎とは。

18位「屍衣にポケットはない」ホレス・マッコイ

人口40万人の街コルトンの地方紙『タイムズ・ガゼット』でスポーツ担当記者として活躍するドーランは、真実の報道より広告収入を重視する新聞社に愛想を尽かし退社、自ら雑誌『コスモポライト』を創刊する。中絶手術に失敗し患者を殺した医師や、KKKまがいの人種差別組織を告発する記事を次々と発表することでジャーナリストとしての正義を貫き、多くの読者を獲得する。だが、ペンの力で巨悪に立ち向かおうとする彼にたいし、創刊当初から、古巣の新聞社からの圧力、資金難、告発された側の関係者による発売前の雑誌の強奪騒動など、さまざまな苦難が立ちはだかる――。 代表作『彼らは廃馬を撃つ』の翌々年1937年に発表。ヘミングウェイやフォークナーとも並び評される作家ホレス・マッコイが、真実のみを追究しようとする記者の孤高の死闘を描いた、幻のハードボイルド小説が、ここに甦る。

19位「極夜の灰」サイモン・モックラー/冨田ひろみ訳

1967年末。ある火災の調査のため、精神科医のジャックは、顔と両手に重度の火傷を負い、記憶を失ったコナーという男と向かいあっていた。北極圏にある極秘基地の発電室で出火し、隊員2名が死亡。彼は唯一の生存者だという。火災現場の遺体は、一方は人間の形を残していたが、もう一方は灰と骨と歯の塊だった。なぜ遺体の状態に差が出たのか? 謎と陰謀が渦巻くミステリ長編! 

  • 真相にはなかなかたどり着かない。だがベールが剥がされるにつれ、確かに伏線はあったと気付かされる。一気読みおすすめの作品。

20位「ターングラス: 鏡映しの殺人」ガレス・ルービン

1881年イギリス、エセックスのターングラス館で起こった毒殺事件。事件解明の鍵は、館に監禁された女性が持つ一冊の本にあるという。一方、1939年アメリカ、カリフォルニアでは推理作家が奇妙な死を遂げる。彼は、死ぬ間際に58年前の毒殺事件の物語を書いていた。