「少し危ない 恋愛小説 6選」唯川恵と三島由紀夫が描く禁断の愛の世界

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。少し危ない 恋愛小説 6選を書きます。※本ページにはPRが含まれます

今日はですね、「少し危ない恋愛小説」を6冊ご紹介したいと思います。

恋愛小説ってさ、読んでるときは甘い気持ちになれるんだけど、時々「やばい…これ読んじゃっていいのか?」みたいな気持ちになりませんか? そう、危険な匂いのする恋。幸せになりたいのに、どうしても転がり落ちていくような恋。

今回は、唯川恵と三島由紀夫。この二人が描いた“危ない恋”を6作品に絞って持ってきました。

読んでると「わかる…でも絶対やっちゃいけないやつ!」って頭を抱えたくなる瞬間がいっぱい出てきます。

夜中の2時とかに読むと危険です。心がぐらつくので。

少し危ない恋愛小説6選:甘くて、苦くて、ちょっと背筋がゾワッとする恋の話

とける、とろける」唯川 恵

「恥ずかしいことなんて何もない。彼となら、何でもできる——」

この一文から始まる恋は、どう考えても危ない。だって主人公は、すでに家庭を持つ人妻なんです。

なのに出会っちゃったんですよね、“運命の男”に。

唯川恵って、欲望の描き方がすごくリアルで。読んでると、自分の中の“まだ眠ってる何か”を掘り起こされるような気分になる。官能的で、でも悲しい。まるで甘いカクテルを飲んでたら、いつの間にか毒が入ってました、みたいな。

深夜に読むのはおすすめしません。マジで心が揺れます。

キスよりもせつなく」唯川 恵

恋人が親友と婚約する、っていう衝撃の展開から始まるんですよ。

27歳の知可子は「もう恋なんかしない」って誓うんだけど、そこに現れるのが徹。

彼の一途な告白に、知可子の心が少しずつほぐれていく。…んだけどね、裏切られた後に信じるって、そんな簡単じゃないんですよ。読んでるこっちも「信じていいの? 本当に?」ってソワソワする。

例えば、徹が知可子に向かって「俺は絶対に裏切らない」って言うシーン。普通ならキュンとするところなんだけど、この小説だと逆にちょっと怖い。だって「絶対」なんて言葉、恋愛で使うと不吉じゃないですか。

危なっかしいからこそ、目が離せないんです。

100万回の言い訳」唯川 恵

これ、既婚者に読むのはちょっと危険。

士郎と結子、結婚7年目。仲は悪くない。でも…なんか足りない。

で、ふとしたきっかけで別居生活が始まっちゃうんですよ。

一番刺さるのは、「知り合った頃、この人と恋人になりたいと思った。恋人になったら、結婚したいと思った。夫婦になった今、次はどうすればいいのだろう——」っていうくだり。

これ、既婚者は胸にグサッときますよ。

結婚って、ゴールじゃなくて、むしろ「次の問い」が始まるんだなって。

読んでると、今の自分の生活を振り返らずにはいられない。

そういう意味で、一番“リアルに危険”な恋愛小説です。

仮面の告白」 三島 由紀夫

三島の小説を恋愛小説として読むと、めちゃくちゃ怖いです。

少年は女に惹かれず、むしろ血や死に美を感じる。

少女とのキスの瞬間、「逃げなければ」って思ってしまう。

普通の恋愛小説なら「運命のキス」ってやつなのに、三島はそれを「逃げ場のない瞬間」として描くんです。

ガラスみたいな文章。光を反射してキラキラしてるのに、触れると切れる。

恋愛って「普通に人を好きになる」ことだけじゃないんだ、って突きつけられます。

読後感は…正直、甘さゼロ。けど、背筋がゾワッとする「恋愛の別の顔」を見せてくれる一冊。

禁色」三島 由紀夫

これはもう危なすぎる。

主人公・南悠一が放つ一言。

「僕は女を愛せないんです」

この言葉を武器に、老作家・檜俊輔が仕掛けるのは、裏切った女たちへの復讐劇。悠一を利用して、彼女たちを堕落させていく。

でも、悠一自身も「ルドン」というゲイバーの世界に足を踏み入れ、どんどん妖艶に変わっていく。

ここがめちゃくちゃ魅力的で怖いんですよ。

読んでると「恋愛って人を救うもの」じゃなくて「狂わせるもの」なんだって、いやでも思い知らされます。

三島の文章、息が止まるくらい鋭い。危ないけど、美しい。

永すぎた春」三島 由紀夫

最後はこれ。ある意味、一番身近で怖いやつです。

結婚を目前にしたカップル。ようやく婚約したのに、そこから1年以上の婚約期間。

親の顔色、世間体、ちょっとした嫉妬、ほんの少しの退屈…。

これ、読んでると「恋ってこういう静かなところから腐り始めるんだ」って実感させられる。

派手な浮気とか事件じゃなくて、日常の“間延び”が恋を壊す。

たとえば、二人が無言で食卓を囲むシーン。別に喧嘩してるわけじゃない。だけど、その沈黙の中にある「飽き」が、めちゃくちゃ怖いんです。

読後は、恋人と無言になる瞬間にちょっとビビります。笑

まとめ

恋愛小説って、甘くて癒されるものだと思っていたんですけど、唯川恵と三島由紀夫にかかると、全然違う顔を見せてくるんですよね。

幸福な家庭に忍び寄る誘惑。

信じたいのに信じられない気持ち。

結婚生活に潜む虚しさ。

愛せないという絶望。

美しい復讐劇。

間延びする幸せの崩壊。

全部「少し危ない」けど、だからこそ人間の恋愛のリアルが詰まっている。

こういう小説を読んでしまうと、もう普通の恋愛小説では物足りなくなるんですよね。

ぜひ、一冊でもいいので手に取ってみてください。

ただし夜中の読書は自己責任で。心が揺さぶられて眠れなくなるかもしれません。

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