後半の不穏感がたまらない「花束は毒」

花束は毒
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

炎天下の昼下がり。ガンガンにクーラーをきかせた部屋で読むミステリーはのぼせた頭をしっかり冷やしてくれます。

誰も殺されず、誰も死なない。人以外はでてこないのに、ただ、怖い。ミステリーというよりホラーに近い新刊本です。

織守きょうや『花束は毒』

結婚を控えた元医学生の真壁研一のもとに「結婚をやめろ」との手紙が届いた。しかし彼には、脅迫者を追及できない理由があった。

真壁を助けたい本書の語り手である木瀬芳樹は、中学時代の先輩で探偵の北見理花に調査を依頼する。

依頼に積極的なそぶりをみせない 真壁研一 の周辺を探り始めた北見理花は、真鍋の過去にまつわる衝撃的な事実に突き当たる。

ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。
大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。

真実を知った 木瀬は果たしてどう行動するのか。

背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。

北見探偵のちょっと強引な調査方法。それを咎める(でも強く言えない)木瀬。この関係がなんだかいい!また何か事件で一緒に捜査したりしないの? と期待してしまいます。最後はどうなってしまうのか、何が正解なのか、木瀬と一緒に悩みました。

友人の書店員が口を揃えて「面白い!」と言っていたのが、納得の1冊でした。特に、ラストシーンが秀逸! 素敵で格好いい!シーンが映像として目に浮かびました。(それも、スローモーション!)一体、どうするのか!? 一体、どうなるのか!?こんなに興奮したまま、小説を読み終えるのは、初めての体験でした!

織守きょうや『花束は毒』 絶賛、驚嘆、悲鳴が続々! 話題のミステリー 『花束は毒』(織守 きょうや) | 特集 – 本の話

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