歴代 エドガー賞 長編賞受賞作一覧

エドガー賞
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 エドガー賞 を書きます。

エドガー賞

エドガー賞はアメリカ探偵作家クラブ (Mystery Writers of America:MWA)が前年にアメリカで発表されたミステリ作品から選ぶ文学賞です。

2024年「(Flags on the Bayou)」ジェイムズ・リー・バーク

南北戦争時代のルイジアナ州を舞台にした小説。南部が変貌し、奴隷と自由人の女性、プランテーションの貴族、戦いに疲れた南軍と北軍の兵士などの登場人物たちが渦巻く混乱に巻き込まれる。

2023年「死刑執行のノート(Notes on an Execution)」ダニヤ・クカフカ

2023年エドガー長編賞。12時間後に死刑が執行される連続殺人犯と、彼の人生に関わった女性達の物語。

2022年「真珠湾の冬(Five Decembers)」ジェイムズ・ケストレル

世界最大のミステリ文学賞エドガー賞最優秀長篇賞受賞作 太平洋戦争迫るハワイ、香港、そして日本。彼は真実を追い求めた―― 1941年ハワイ。アメリカ陸軍上がりの刑事マグレディは、白人男性と日本人女性が惨殺された奇怪な事件の捜査を始める。ウェーク島での新たな事件を経て容疑者がマニラ・香港方面に向かったことを突き止めた彼はそれを追うが、折しも真珠湾を日本軍が攻撃。太平洋戦争が勃発する。陥落した香港で日本軍に捕らえられ、東京へと流れついたマグレディが出会ったのは……。戦乱と死が渦巻く激動の太平洋諸国で連続殺人犯を追う刑事の執念。その魂の彷徨を描く大作ミステリ。

  • 3部構成の骨格がきっちりしており、時間と場所の流れはメリハリがあり、頁を捲るのももどかしい程に読ませる。
  • 憎むべきは敵国の人間ではなく、戦争を始める一部の人間である事を伝える内容が見られ、『ファシズムに対する怒りと批判がテーマ』(解説より)である事がわかる。
  • 詩情溢れる文章で、印象的なシーンも多いが、一番は野沢温泉の冬のラストシーンだ。

2021年「ブート・バザールの少年探偵(Djinn Patrol on the Purple Line)」ディーパ・アーナパーラ

インドのスラムに住む、刑事ドラマ好きの九歳の少年ジャイ。ある日クラスメイトが行方不明になるが、学校の先生は深刻にとらえず警察は賄賂無しには捜査に乗り出さない。そこでジャイは友だちと共に探偵団を結成し、バザールや地下鉄の駅を捜索することに。けれど、その後も続く失踪事件の裏で想像を遥かに超える現実が待っていることを、彼はまだ知らなかった。少年探偵の無垢な眼差しに映る、インド社会の闇を描いた傑作。

1960年「夜明け前の時(The Hours Before Dawn)」シーリア・フレムリン

1959年「第八の地獄(The Eighth Circle)」スタンリイ・エリン

1958年「ゆがめられた昨日(Room To Swing)」エド・レイシイ

1957年「毒薬の小壜(A Dram of Poison)」シャーロット・アームストロング

1956年「狙った獣(Beast in View)」マーガレット・ミラー

1955年「長いお別れ(The Long Goodbye)」レイモンド・チャンドラー

1954年「死の月(Beat Not the Bones)」シャーロット・ジェイ