【選書】週刊文春ミステリーレビューで紹介された新刊書

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

読んだことのない話題の作家や作品を知るには、20年以上も続く週刊文春「ミステリーレビュー」がおすすめです。2020年10月の選書、国内編4冊をご紹介します。

Contents

国内編

10月22日号

始まりはジ・エンド

汚れた手をそこで拭かない

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★★★★ 「ただ、運が悪かっただけ」「埋め合わせ」「忘却」「お蔵入り」「ミモザ」 5話収録の短編集。  それぞれが独立した短編だが、全ての物語からギシギシとした不協和音が鳴り響いて来る様だった。  自分のごく身近で起きた出来事、それに関わった者達の良心が試される。  責任を果たすべき、正直であるべきと思いながらも、心の隙間にふいに芽生える狡猾さ。  両者のせめぎ合う感情の振れ幅に自分自身も試されている様だ。 自分が汚した手(罪)は自身が身を持って完結すべきと諭される。  人間の心の奥底に潜む弱さにスポットを当てた切れ味鋭い心理ミステリー。  https://bookmark-clover.com/book/review-944/  #芦沢央 #汚れた手をそこで拭かない #本 #小説 #読書 #本屋 #本棚 #本の虫 #読書日記 #読書記録 #読書録 #読了日記 #レビュー #読書部 #読書倶楽部 #本好き #本が好き #読書好き #言葉 #活字中毒 #読書タイム #book #bookstagram #本レビュー #ほんすたぐらむ #本が好きな人と繋がりたい #読書好きな人と繋がりたい #小説が好きな人と繋がりたい

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10月08日号

インビジブル

これはなかなかすごいミステリだぞ。昭和29年、自治体警察と国家地方警察があったころの大阪にて、代議士秘書の刺殺体が見つかる。帝大出の国警刑事と組まされることになった新米刑事が、事件に迫る。戦後の臭いを濃厚に漂わせる筆致は大したものだ。感心した。収穫だ。

ミステリーとしては普通だったが、時代背景がよくリサーチされていて、この頃の無秩序と戦争後の貧しさから這い上がろうとする人々の熱量を感じた。

ワトソン力

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(184)大山誠一郎『ワトソン力』読了。 待ちに待った大山先生の新刊!発売前から紹介文を読んでワクワクしていました。 杉田比呂美さんのイラストも好き。 刑事の和戸には、謎が発生すると周りにいる人の推理力を高める〈ワトソン力〉の持ち主。 つまり彼と謎のあるところに名探偵が出現するということですね。 推理力を高めるものの、必ず正解の推理を導き出すというわけではないので、それぞれの考えが披露される多重推理物でもあります。 ユーモラスな設定ながらも、パズラーとしての仕上がりは一級品。 個人的に好きなのは「求婚者と毒殺者」。ワトソン力の存在を知っている読者を見事に騙す構成でやられた感がありました。 「探偵台本」では、実際の事件でなく架空の物語でもワトソン力が作用していておもしろい。 一度でいいからワトソン力、味わってみたい!これももちろん続編希望です。 #読了 #読了本 #読書記録 #読書メモ #読書ノート #読書 #ミステリ #本格ミステリ #大山誠一郎 #ワトソン力

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