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行動するとき、最初の一歩をどうやって踏み出すか、何をすればいいのかとまどうことってありますよね。自身がないときなんてスタートラインに立てないこともあります。そんな悩みを解決するには同じような悩みを乗り越えた人の話を聞くことです。
Contents
どこでも誰とでも働ける

「AI以後」「人生100年時代」の働き方を先駆けて実践するITのエヴァンジェリストが圧倒的な経験をベースに記す新・仕事論。
転職を「目的」ではなく「手段」としても考える
会社に「投資に値する人間だ」と思わせる
プロとしての成長と、人を動かす熱量は、「自分事化」から生まれる
著者は京都大学大学院で人工知能の研究を続けてきた科学者です。卒業後マッキンゼー・アンド・カンパニー、グーグル、楽天などで転職を繰り返してきました。
並の経歴ではないため誰もが参考になるような生き方ではありませんが、自分のやりたいことをどうやって実現させていくかという根源的な行動は学歴のいかんに関わらずすべての人に重なるテーマです。
プロフェッショナルとは、「自分がどういうアウトプットを提供できる人物か」ということを他人に対して説明できる人を言うのだそうです。
- 変化1:社会やビジネスが、いっそうインターネット化する
- 変化2:これから仕事で活躍できるのは、プロフェッショナルだけになる
- 変化3:会社と個人の関係が根底から変わる
世の中が大きく変化する中で自分を説明できる能力はますます重要になります。
自分にとって当たり前のスキルであっても、そのスキルに希少価値がある場所では自分の能力は高く評価してもらえるかもしれません。
プロフェッショナルとは絶対的なものではなく、その場所即場所でちがう相対的なものなのです。
その価値に気がつくことができ、自分の価値を認めてもらうことができれば関係は大きく変わるのです。
情報分析という行為の八割は「分析」ではなく「分類」です。つまり、自分が知っている過去の情報のどれかに当てはめるといい行為なので、大量に情報のジャンルを増やしておくことが重要なのです。そうすれば読んだ時点ではぴんとこなくても、ふとした瞬間に新しい結びつきに気づく可能性が高いのです。
ネット時代にふさわしいのは、とにかくどんどん実行してみて、後から軌道修正を測るDCPAです。あらゆることでドゥのコストが下がるので、とりあえずどんどんやってみて、その結果をチェックしながら軌道修正を図っていくアプローチが主流になっています。
この本を読んでいくと、自分の存在を珍しがってもらえる場所に自分を置くことの意味が見えてきます。このことがわかると今よりずっと楽に行動できるようになるかもしれません。
2018年4月の著書ですが2020年からより一層重要になってきた価値基準だと思います。
いわゆる転職本とか自分探しの本ではなく、具体的なワークハックやライフハックがたくさん記載されてて、とても実用的です。著者は所謂エリートなのですが、拝読する限りは一切の嫌味も感じず、むしろ好感を持ちました…笑
どんな職場でもはたらけるようになるには、
するべきことは、①ギブアンドギブ ②PDCAかは、DCPA、先に行動 ③OBゾーンをつくる(ここはやってはいけないと決める) ④プロになる ・自分の中に神を作り、神に自ら宣誓し、自分を律する ・自分の名前で生きる ⑤説明する力をつける ⑥常に投資利益率をみる ⑦人を疑うのもコストなので、全て信じる。 ⑧人生をゲームと思って、どんなことも、楽しむ。 特にぼくがおもしろいと思ったのが、⑦です。信じても、信じなくても、裏切られる可能性がかるなら、信じた方が、メリットは大きい。なので、ハイパー性善説です!
尾原和啓さん
1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレイトディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)、Fringe81(執行役員)の事業企画、投資、新規事業などの要職を歴任。
まとめ
理想の職場とは自分を呼んでくれる場所である。そのためには呼んでもらえるようなスキルを持つことにつきるようです。つきつめていけば自分に自信を持つこと。自信を持てばスタートラインに立っても大丈夫。シンプルに考え行動に移ることがポイントかもしれません。