心をつなぐ優しい物語「クスノキの番人」

クスノキの番人
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。暇を見つけては書店のお手伝いをしてます。

書店の儲け頭は新刊書。ベストセラーを連発する作家の新刊本が出ると店頭が騒がしくなります。大量に積みあがった本の山がたのもしい。

ガリレオシリーズで人気の東野圭吾さんの新刊は殺人ではなく感動系と言われているからでしょうか、女性客が目立ちます。

クスノキの番人

その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。 その番人を任された青年・直井玲斗と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。
『秘密』『時生』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に続く新たなエンターテインメント作品。長編書き下ろし。

ミステリー小説のため内容は明かせませんが、

  • 祈念のルールは、新月と満月の夜のみ、内容は極秘、誰かの死を願うこともできる
  • 主人公はダメ人間だがたったひとつの素晴らしい才能があった

というのがヒント。簡単に答えを与えられない事でクスノキの不思議な力に引き込まれていき、やがて人々の想いに気づく。現代を生きる等身大の主人公の成長の物語が心を揺さぶります。

書店もそれぞれ願いを込めて売れ行きを見守っています。どんな思いをクスノキに託すのでしょうか。

まとめ

過去の記憶は脳のどこかに刻み込まれたまま静かに残り続けるといいます。

この物語のクスノキは記憶の象徴。家族が死んだ後もその思いが安らぎと希望となって人々の心をいやしてくれるのかもしれません。