いやぁ、今年もこの季節がやってきました。
夏の猛暑が過ぎて、ようやく夜に窓を開けても涼しい風が入ってくるようになった頃。ミステリーファンにとっての秋の恒例行事といえば、そう――「このミステリーがすごい!」のランキング予想です。
毎年12月に発表されるランキングを前に、「どの作品が来るんだろう?」とソワソワするこの時間がたまらないんですよね。
エントリー期間は 2024年10月から2025年9月まで。今回は、その初月となる2025年9月に刊行された作品を参考にして、2026年版ランキングに食い込みそうな注目作を眺めていきます。
- このミステリーがすごい! 国内篇注目作品9月版
- 『巫女は月夜に殺される』月原渉 2025年09月29日
- 『神の光』北山猛邦 2025年09月26日
- 『みちゆくひと』彩瀬まる 2025年09月26日
- 『池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21』石田衣良 2025年09月26日
- 『病に至る恋』斜線堂有紀 2025年09月25日
- 『スピーチ』まさきとしか 2025年09月25日
- 『探偵小石は恋しない』森バジル 2025年09月18日
- 『ブラックスワン』相場英雄 2025年09月18日
- 『あやかしたち【しゃばけシリーズ第24弾】』畠中恵 2025年09月18日
- 『百年文通』伴名練 2025年09月18日
- 『聖女の論理、探偵の原罪』紺野天龍 2025年09月18日
- 『菊の慟哭』吉川英梨 2025年09月18日
- 『職分』今野敏 2025年09月18日
- 『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』知念実希人 2025年09月18日
- 『オリエンド鈍行殺人事件』 藤崎翔 2025年09月16日
- 『ナイトフラワー』内田英治 2025年09月12日
- 『湘南機動鑑識隊 朝比奈小雪 殺意の断片』鳴神響一 2025年09月11日
- 『双死相殺 腕貫探偵リバース』西澤保彦 2025年09月11日
- 『冷蔵庫探偵 蔵前怜子』遠藤彩見 2025年09月10日
- 『名探偵にさよならを』小西マサテル 2025年09月10日
- 『読むと死ぬ本』彩藤アザミ 2025年09月10日
- 『LO 警察庁ローンオフェンダー対策室』柏木伸介 2025年09月10日
- 『処方箋のないクリニック セカンドオピニオン』仙川環 2025年09月05日
- 『英雄の輪 -Hero’s Island another stories-』真藤順丈 2025年09月03日
- 『誘拐にドライバーはいらない』浅瀬明 2025年09月03日
- 『猫吸い探偵 鎌倉かつお節店の覗き猫』悠木シュン 2025年09月03日
- 『NO.6[ナンバーシックス]再会#2』あさのあつこ 2025年09月03日
- 『追憶の鑑定人』岩井圭也 2025年09月02日
- まとめ
このミステリーがすごい! 国内篇注目作品9月版
『巫女は月夜に殺される』月原渉 2025年09月29日
それは神への冒瀆か、穢れた惨劇かーー。巫女修行中の姫菜子(きなこ)と環希(たまき)は、「相似巫女(そうじみこ)」と呼ばれるほどうり二つ。ある特別な夜、二人は伝統の神事に参加した。それは閉ざされた村の秘められた祭祀。灯影ゆらめく神託のとき、絶叫が響く。密室と化した本殿で、首と右腕が無い巫女が、祭壇の前に鎮座していたーー。謎めいた六人の巫女、二つの家系、禍々しい惨劇の真相とは。〈巫女探偵〉姫菜子と環希の推理が冴えるミステリー。
『神の光』北山猛邦 2025年09月26日
第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に選ばれた「神の光」を始め、奇跡の如き消失劇を5編収録。稀代のトリックメーカー・北山猛邦の新たな代表作となる、傑作推理短編集。
『みちゆくひと』彩瀬まる 2025年09月26日

亡きあとも綴られる、書かれるはずのない母の日記。 向き合えなかった家族の物語が巻き戻っていくーー。 二年前に父が他界し、先月には母もこの世を去った。 不動産会社で働く原田燈子は、天涯孤独になった。 でもずっと前から一人だったのかもしれない。 二十年以上前の不幸な出来事をきっかけにーー。 不可思議な死者の日記が繋ぐ「この世」と「あの世」、そして「過ち」と「赦し」。
『池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21』石田衣良 2025年09月26日

「おれたちはみんな自分を とことん安く売るようになったよな」 池袋で何件も強盗事件を起こしているトクリュウ(匿名・流動的犯罪グループ)の「池袋NO NAME」。 Gボーイズのメンバーが闇バイトの罠に嵌り、強盗の実行犯として逮捕された。 強盗の罪は重く、長期の懲役刑を受けることになりそうだ。 タカシは「池袋 NO NAME」の元締めを突き止めて罪を償わせることを決め、マコトを含めた4名を潜入捜査させることに。 しかし誰とも直接の接触を持たない元締めを見つけることは困難を極め……マコトが見つけた糸口とは? (表題作) その他「北口オーバードーズ」「池袋二丁目サウナセンター」「中板橋ルッキズム」の短編3作を収録。 時代の最先端のその先へ。 レジェンド人気シリーズ最新刊。
『病に至る恋』斜線堂有紀 2025年09月25日
150人以上の被害者を出した自殺教唆ゲーム『青い蝶(ブルーモルフォ)』の主催者である女子高生の寄河景。彼女がなぜここに至ったのか。その片鱗が垣間見える幼少期を描いた「病巣の繭」。ゲームに囚われた少年少女を描く「病に至る恋」。景と宮嶺望のデートを描いた「どこにでもある一日の話」。もし自分の異常性に気付いた景が小学校に通うのをやめていたら? 運命の残酷さを描く「バタフライエフェクト・シンドローム」。 これは、愛がもたらす悲劇の連鎖――病に至るまでの恋の物語。
『スピーチ』まさきとしか 2025年09月25日
川岸で見つかった女性の遺体。犯人はーー私の息子だ。 殺人犯の母が残した手記、それは最愛の息子への決死の応援演説。 札幌、豊平川の川岸で見つかった女性の遺体。 “寄り添い型〞の刑事、天道環奈と、 その上司であり“人の不幸が見たい〞緑川ミキは事件を追う。 黒い粘着テープで両目を塞がれた物言わぬ彼女に、 あの夜、一体何があったのか。 飲み会帰りかもしれない、不倫をしていたのかもしれない、 夫もパート仲間も、本当の彼女のことを何もしらない。しかし─ 。 人には誰にも“言い分〞がある。被害者にも─ 犯人にも。
『探偵小石は恋しない』森バジル 2025年09月18日

ネタバレ厳禁。驚愕体験の本格ミステリ! 小石探偵事務所の代表でミステリオタクの小石は、名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ている。だが実際は9割9分が不倫や浮気の調査依頼で、推理案件の依頼は一向にこない。小石がそれでも調査をこなすのは、実はある理由から色恋調査が「病的に得意」だから。相変わらず色恋案件ばかり、かと思いきや、相談員の蓮杖と小石が意外な真相を目の当たりにする裏で、思いもよらない事件が進行していて──。
『ブラックスワン』相場英雄 2025年09月18日
元自衛官が護衛を依頼された日本人女性研究者。 彼女を監視下に置き、接触を図る中国政府と警視庁公安部。 いったい彼女は何者なんだ? 社会派ミステリ(『震える牛』『ガラパゴス』)の名手が 世界最新のハイテク戦争の真実を暴く前代未聞の逃走劇! 台湾で暮らし、警護の仕事を個人で請け負っている元自衛官の城戸護に、養女から依頼が入った。友人の福本真衣を沖縄に連れて行ってほしいというのだ。日本と台湾のハーフの真衣はカナダの大学院で応用化学を研究する27歳。裕福な父親が心配性らしい。渋々引き受けた城戸が真衣をひとまず台北市内に案内したところ、何者かが彼女を狙撃してきた。間一髪で逃れ、人脈を頼りにプライベートジェットを使って沖縄に入る2人。だが中国政府の接触を受けて、城戸は警視庁公安部にもマークされていることに気づく。
『あやかしたち【しゃばけシリーズ第24弾】』畠中恵 2025年09月18日

雪女のお雪が長崎屋の離れに出現したと思ったら、日の本中の妖も集まっちゃった!? 勝負に負けたら皆、追い出されちゃうの――? 場久が食べ損ねた悪夢は幽霊になるし、河童の秘薬を飲んだ若だんなの身体は驚きの……。異変が止まらない第24弾。アニメはフジテレビ系“ノイタミナ”で2025年10月スタート。
『百年文通』伴名練 2025年09月18日

女子中学生の小櫛一琉は、引き出しに入れたものが100年前に送られる不思議な机を発見する。机を通して手紙を送ってきた大正時代の少女・日向静と文通をすることになるが、仲を深める二人の間に時代の荒波が立ちはだかるーーふたつの時を越えて描かれる感動作
『聖女の論理、探偵の原罪』紺野天龍 2025年09月18日

かつて信者が集団で自殺した宗教団体「科学の絆」に潜入した探偵の新道寺。聖女の天祢の〈万象観〉による事件解決を目にするが。
『菊の慟哭』吉川英梨 2025年09月18日
六本木交差点の銅像に人間の顔面の皮が張りつけられているーーそれは本家吉竹組による関東吉竹組への宣戦布告だった。東西ヤクザの分裂抗争が激化して死者が増えるなか、警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課の桜庭誓巡査部長は行方不明となった片腕のヒットマン・向島春刀を追っていた。桜庭の実の父親である向島はなぜ娘を養子に出したのか? なぜ、片腕を失ったのか? その壮絶な過去が、いま明らかになる。
『職分』今野敏 2025年09月18日

盗犯捜査を担当する警視庁捜査三課の萩尾警部補は若き相棒の武田秋穂とともに、今日もプロの泥棒と対峙する。強盗殺人で逮捕されたのは空き巣常習犯の『牛丼の松』と呼ばれる男だった。萩尾が何度も逮捕しており、泥棒にもプライドがある。牛丼の松が人を殺すわけがない。真犯人は必ずいる……(「常習犯」より)。このほか「消えたホトケ」「職分」「正当防衛」「目撃者」「粘土板」「手口」を収録。職人刑事の観察眼が冴えわたる「萩尾警部補」シリーズ、初の短編集
『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』知念実希人 2025年09月18日

この報告書を絶対に読んではいけないーー あなたの世界が恐怖に一変する読書体験‼ 【このファイルは、先日都内で発生し、世間を震撼させたあの恐ろしい大量殺人事件の犯人の精神鑑定にあたった精神科医の記録をまとめたものである。これを読むことは、皆さんに対して予期せぬ精神的な影響を及ぼす可能性がある。そのため、決して読むことを強制しないし、読みはじめても皆さんが望めばいつでも途中でやめることも可能であるーー】 東京郊外で起きた大量殺人事件の記録には不審な点がいくつもあり、それは恐ろしい秘密の手がかりだった。犯人である八重樫信也の精神鑑定を担当した医師・上原香澄のインタビューから徐々に明らかになる事件の真相。犯行時の八重樫は「何」に怯え、一体「何」に襲いかかったのか。ずっと八重樫を見ていたという「ドウメキ」の正体とは? 医療ミステリーのヒットメーカーによるスマホ本ホラー『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』(8月20日発売)と対をなす、戦慄の読書体験!
『オリエンド鈍行殺人事件』 藤崎翔 2025年09月16日

折田~遠藤間を結ぶローカル線、通称〈オリエンド鈍行〉の緊急停止した車内で死体が発見された! 居合わせた7人の乗客は犯人探しを開始する……が、かの名作とは違い、名探偵不在の車内で犯人が見つかるはずもなく、なぜか事件と無関係な問題ばかり解決されていき――。表題作「オリエンド鈍行殺人事件」他、笑いあり涙ありどんでん返しありの短編&ショートショート全10編。面白さ最上級!
『ナイトフラワー』内田英治 2025年09月12日

「ミッドナイトスワン」「マッチング」の内田英治監督が紡ぎ出す、珠玉のオリジナルストーリー 子供のためにドラッグの売人になった母。夢を叶えるために夜の街に棲む女性総合格闘家。強く生きると決めたふたりが出会ったことで起きる、奇跡の愛の物語。
『湘南機動鑑識隊 朝比奈小雪 殺意の断片』鳴神響一 2025年09月11日

切り刻まれた絵の断片は 何を語る!? 湘南地域で発生した事件に 二十四時間対応する 最強の鑑識部隊「MFU」。 新米隊員、朝比奈小雪が所属する 第二班に出動命令が下った。 江の島署管内の画廊で 撲殺体が発見されたという。 被害者は画廊のマネージャー。 現場保存を進める中で、 小雪は奇妙なことに気づく。 遺体周辺に撒かれた何かの破片。 これは、絵画が切り刻まれたものでは――。 謎が謎を呼ぶ鑑識ミステリー、 待望の第二弾!
『双死相殺 腕貫探偵リバース』西澤保彦 2025年09月11日

妻を殺してしまった。なぜ自分がこんなことを? 茫然自失の男の前に、別の縊死体が出現。これは偶然の連鎖か、それとも――。“相殺”されたはずの罪が、再び目を覚ます……!?(「双死相殺」)。 アフターコロナの櫃洗市で発生する複雑怪奇な事件の謎を、腕貫を嵌めた公務員探偵が鮮やかに解決。女子大生・住吉ユリエ、安達真緒、氷見&水谷川の刑事コンビetc.……お馴染みの面々も健在。作家デビュー30周年&シリーズ誕生20周年。人気ミステリシリーズ最新作!
『冷蔵庫探偵 蔵前怜子』遠藤彩見 2025年09月10日

冷蔵庫を見れば、持ち主のすべてがわかるーー。 ミステリー史上、もっともクールで生活感のある探偵、登場! 新人刑事の涼は思慮の浅い行動ばかりして上司に叱られっぱなし。「次に問題があればクビ」と言われて失意のなか、友人の小川が主催するホームパーティーへ参加する。だが、その場で突然小川が倒れてしまう。誰かが意図的にアレルゲンのそばを混入させたようだ。全く手がかりがつかめず途方に暮れる涼だったが、ケータリング業者として来ていた怜子が、冷蔵庫を見てプロファイリングし、たちまち謎を解いてしまう。 その深い洞察力に涼は感銘を受け、彼女に弟子入りを志願するのだった。 二人は仕出し先で次々と事件を解決し、やがて怜子が過去にパワハラの濡れ衣を着せられ退職した「スワンビューティーカンパニー」の闇に挑む!
『名探偵にさよならを』小西マサテル 2025年09月10日

『このミステリーがすごい!』大賞受賞作、『名探偵のままでいて』シリーズ三部作、完結編! 楓が知り合った“小林少年”の夏の記憶ーー全焼した住宅から消えた、車椅子の祖母の行方は? アパートの密室から消えた殺人犯、豪華客船内で死体とともに発見された記憶のない男など、レビー小体型認知症の楓の祖父は鮮やかに謎を解くが、病状が悪化する名探偵に悪意が忍び寄っていて……。
『読むと死ぬ本』彩藤アザミ 2025年09月10日

ベストセラー作家を夢見ながらも売れない小説を書き続ける私。ロシアで「読むと死ぬ本」と呼ばれる本を書き、謎の生涯を送ったセージャ・ダビニフスのドキュメントを書き上げ、担当編集の氷上さんに手渡すと、「実は見つけたんですよ、本物を。彩藤さん、読みたくありませんか……?」と告げられた。本当に読むと死ぬというのだろうか。その呪いは本物なのだろうか。私は興味をひかれつつもその日は答えを出さずに帰宅した。そして、その日、あの人に死が訪れたーー。現代によみがえった本が、私の生活を侵食していく。いやだ、死にたくない。だれか助けてください。
『LO 警察庁ローンオフェンダー対策室』柏木伸介 2025年09月10日

国内で予測が困難な単独テロが急増するのに伴い、警察庁は警備局公安課内に『ローンオフェンダー(=個人が起こすテロ行為)対策室』、通称『LO(エルオー)室』を新設した。単独テロの萌芽を発見し、未然に抑え込むことを目的とする。30年以上にわたって数々のテロへの教唆を続け、今は収監されている葛城亜樹子の「示唆」も手がかりにし、室長を任された天童怜央は「未来の犯人」を追い求める。クセツヨだが特殊な能力を持つ部下たちを率い、凶悪事件の発生を防げ! 「小説推理」連載で人気を博した興奮の警察小説、5つの事件!
『処方箋のないクリニック セカンドオピニオン』仙川環 2025年09月05日

選ばれるのは適切な治療か夢の免疫治療法か ちょっぴり変わり者だけど凄腕の医師青島倫太郎のもとに、今日も人に言えぬ悩みを抱えた患者さんたちが集まって来て……。 「残念なことに、臨床試験の結果を恣意的に解釈して、効果があると主張する医師や研究者が世の中にはいるんです」 患者が持っている治療法を選ぶ自由。しかし、医療に詳しくない患者はどうやって最適な選択をすればいいのだろうか……。 翻訳家を目指す女性を襲う、深夜の謎の音とは……。『眠りの神様』 自分の魅力が理解されないことに悩む中年男性を救ったのは……。『プロテイン博士の婚活』 受験を控えた女子高生の家は家族の病気をきっかけにバラバラに。『壊れたパパ』 バリバリ働くコンサル女性は仕事とプライベートの両方で勝ち組になることを目指したが。『未来のベイビー』 ベテラン家具職人の性格が変わってしまったのは妻が亡くなってからのことだった。『怒れる名匠』 早期がんの女性患者が転院を希望したのは高額な免疫療法を行うクリニックで……。『夢のがん治療』
『英雄の輪 -Hero’s Island another stories-』真藤順丈 2025年09月03日

9月19日映画公開決定! 大友啓史監督×妻夫木聡主演、『宝島』 第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞3冠受賞の作品、待望の続編! 「戦争は終わった。わたしたちの戦いはまだ終わらない」 あの島の「英雄たち」は奪われたものを取り戻し、力の限り生き抜いた。 彼らの「戦果」はひとつじゃなかった。 時代も年齢も多種多様な「戦果アギヤー」の姿を描く5つの「宝」のはなし。
『誘拐にドライバーはいらない』浅瀬明 2025年09月03日

迷惑運転手の車を盗む灰塚、鴨宮、土橋の泥棒三人組。その夜、車のトランクで監禁されている女を見つけた。夏川と名乗る女は、自分を攫った犯人捜しの協力を求め、三人はさらなる悪事に手を染めるはめに……。一方、駐車場の予約サービスで急成長中の「パークコネクタ」社長の山喜は、副社長の夏川が行方不明となり狼狽していた。警察は、別の事件に夏川が巻き込まれた可能性があると言い――。
『猫吸い探偵 鎌倉かつお節店の覗き猫』悠木シュン 2025年09月03日

鎌倉の片隅に佇むかつお節屋「カツヲ堂」。 夢に破れた青年・凛は、店主のおばあちゃんのもとに身を寄せていた。 ある日、近所の人に困りごとを相談され真相を探ることになったが、解決の糸口は摑めない。 そんな時、おばあちゃんから【猫吸い】の儀式を教わる。それは、猫のお腹に顔を埋めて香りを吸い込むことで、“猫が見た過去”を追体験できるというもの。 凛は猫吸いで得た情報をヒントに謎を解いていく――。 これは青年が猫に導かれれ、居場所を見つける心優しい物語。
『NO.6[ナンバーシックス]再会#2』あさのあつこ 2025年09月03日

度重なる戦禍で地球環境が壊滅した世界に生きる紫苑とネズミ。 「NO.6」のエリートとして育てられた少年・紫苑(しおん)と、「NO.6」の外に広がるスラム地区「西ブロック」に住むミステリアスな少年・ネズミは、腐りきった偽りの理想都市を崩壊させた。二人は、新世界を再構築できるのか。真っ直ぐすぎる二人の未来の命運をわける2巻。 ──きみは、ぼくを掴めないと言ったけれど、ぼくにとっては、きみこそが謎だ。確かに存在しているのに決して手に入らない。
『追憶の鑑定人』岩井圭也 2025年09月02日

科学を信じることは、人を信じることじゃないかな? 元科捜研トップの鑑定技術力と知識から「彼に鑑定できない証拠物はない」と称された土門誠。民間鑑定人となった土門のもとに、大学教授の猪狩愛が訪れる。彼女は土門の過去を知る数少ない友人のひとりだが、研究中に起きた大学内での火事で記憶を失ってしまう。そればかりか放火の疑いをかけられ……。旧友を信じたい思いと、科学的事実の間で揺れる土門が導き出した答えとは? 孤高の鑑定人が真実を暴くサイエンスミステリシリーズ最新作、ついにドラマ化!
まとめ
こうして並べてみると、本当にバラエティ豊かですよね。重厚な社会派もあれば、童話ミステリーや青春謎解きもある。
正直、この中から「このミス」候補に残るのは数作だと思うんですが……いや、どれも残ってほしいんだよなぁ。
読んでて何度も「うわ、この作家やっぱりすげぇ」とつぶやいちゃいました。今年の国内篇は激戦確定ですね。

「本をたくさん読みたいけど読む時間がない」
「本を何冊も買うとお金がかかる」
「読書はしたいけど腰が重い」
そんなお悩みがある方には、オーディブル(聴く読書)がおすすめです✨
Audible(オーディブル)は、Amazonが提供するオーディオブックサービス。古典ミステリーを読むならオーディブルが最適です。
その理由は、圧倒的に作品数が多いから✨
月額1500円で約12万冊以上が聴き放題なので、書籍代の節約にもなるし、読書の幅も広がります。
電車やバス、車に乗っている時間や家事中であっても聴くことができるので、忙しい方でも本が楽しむことができます!Audibleの登録は超簡単です。

サービスは良さそうだけど、お金がかかるの面倒かも。

登録後、30日間無料体験が使えるので気楽にお試しできます?
有料の時と同じ機能が使えて、期間内に解約すれば無料。
この機会に登録してみてはいかがですか!
今だけ30日間無料
期間内に解約すれば無料です。




こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 このミステリーがすごい! 国内篇注目作品9月版を書きます。※本ページにはPRが含まれます