気軽に読める 短編ミステリー
短編ミステリーを10作品ご紹介します。
「うたかたモザイク」一穂 ミチ
『スモールワールズ』『光のとこにいてね』で話題の著者、一穂ミチのきらめきの欠片を集めた作品集。病める時も健やかなる時もーー。あなたの気持ちにぴったり寄り添ってくれる13の物語。甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、味わい深いあなただけの人生がここにある。書き下ろしショートストーリー「透子」も収録。
- 「甘い出来事も、苦い経験も。いろんな味が楽しめるから、人生は美味しい。」/13編の短編集。
- いいのも多いが何だかなというのも無くはない。「人魚」はとても良い。
- 昔はBL好きだったけど年取るともうワクワク感は皆無。今の若い人にはこれがウケるのだろうなあ。
- 後味が悪い短編集だった。特に「ごしょうばん」とか「ツーバイツー」「BL」なんかは救いようのない虚無感を感じた。
「きこえる」道尾秀介
突然死んでしまったシンガーソングライターが残した「デモテープ」。
家庭に問題を抱える少女の家の「生活音」。
言えない過去を抱えた二人の男の「秘密の会話」。
夫婦仲に悩む女性が親友に託した「最後の証拠」。
古い納屋から見つかったレコーダーに残されていた「カセットテープ」。
物語×音声。小説を立体的に体感する、まったく新しい「謎解き」の新体験型エンタメ、誕生!
- これは新しい体験ですね〜!“きこえる”ミステリー、怖くておもしろかったです。たぶん文字だけだったらそんなに怖くないけど、音声は生々しくて…。
- 読書に没頭出来ないというかね。 なんかアトラクションというかエンタメという感じですかね。 まぁこれはこれで有り、続編出たら読みます。
- 内容は、ストーリーを補完するものや場面の音声化などパターンはさまざま。ただ、わざわざコードを読み取るために読書が止まるのはイマイチにかんじた。
「#真相をお話しします」結城真一郎
家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。
「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
「国歌を作った男」宮内悠介
21世紀前夜にアメリカで大ヒットしたゲーム「ヴィハーラ」。新作が出るたびに人々を熱狂させ、夢中にさせた国民的ゲームの裏側にいたのは、一人の孤独な男、ジョン・アイヴァネンコ。
友人は少なく、幼い頃からプログラミングと音楽に親しみ、たった五年生のときに「ヴィハーラ1」をつくりあげた。その彼がアメリカンドリームを掴むまでに一体何があったのか、そしてそれでも拭い去れなかった孤独の影にあったものとは。
- 国歌を作った男:伝説的RPGを作ったジョン、わずかなドットと3音の音楽から作ったゲームが国民的音楽に
- 独特な世界観のショート短編集。コンピューター関連の話が多かった。
- 面白い話や、そうでもない話、そこまででもない話、それほどでもない話、さほどでもない話と色々混ざってる13編
「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉
国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。
『風祭モータース』の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中だ。
大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は”執事兼運転手”の影山。
「お嬢様の目は節穴でございますか?」
暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに謎を解き明かしていく――
2011年本屋大賞受賞の大人気ミステリ。
- 登場人物たちのコミカルなやり取りが面白くて、ミステリー初心者でもサクッと読めた。
- ライトノベルよりも軽く、あまりにも浅い。活字ならではの言葉のユーモアも乏しい。
- 本格的ミステリーとは言い難いが、軽くサクッと読む感じ。ミステリー初心者には最適かも。
「変な絵」雨穴
とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。
いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!
今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄の国民的スケッチ・ミステリー!
「むかしむかしあるところに、死体がありました。」青柳碧人
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。
「invert 城塚翡翠倒叙集」相沢沙呼
完璧な犯行計画による殺人。用意された鉄壁のアリバイ。事件は事故として、他殺は自殺として処理される、はずだった。霊感によって視えないものを視る美しい娘、城塚翡翠が現れるまでは。ミステリランキング5冠を獲得した衝撃の結末から一転、犯人の視点で描かれる倒叙推理小説集。探偵の推理を推理せよ!
- 犯人視点から始まる倒叙ミステリ。解説にもあるが、いにしえの名ドラマ、古畑任三郎的な。ネタバレ防止のために前作の『medium』を読んでおいた方がいいかもね。
- 主人公の毒のあるキャラクター性は健在で、これが作品の味なのも違いない。読んでいて違和感を覚える箇所もいくつか。
- 一気に読む。こうくるか!楽しみのシリーズになりました。
「素敵な日本人」東野圭吾
一人娘の結婚を案じる父に、娘は雛人形を指差して大丈夫という。そこには亡き妻の秘密が……。(「今夜は一人で雛祭り」)独身女性のエリーが疑似子育て体験用赤ちゃんロボットを借りたところ……。(「レンタルベビー」)世にも珍しい青色の猫。多くの人間が繁殖を目論むが……。(「サファイアの奇跡」)日本人に馴染み深い四季折々の行事を題材にした4編と、異色のミステリ5編を収録!
- 短編集なんてあったんだーと思って読んだら、どれもラストが予想できない楽しさで面白かったー。東野圭吾さんのイメージが変わった一冊でした。
- 九つのストーリーが全て異なるジャンルの話で飽きさせない、というかそれぞれが本当に面白かった。
- 東野圭吾の短編集。四季折々の行事を題材にした4編と異色のミステリ5編。どの短編も実に面白かった。満足。
まとめ
インスタグラムでも紹介しています。よかったら見にきてください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 短編ミステリー を書きます。※本ページにはPRが含まれます