
決まったテーマや歌手という縛りでカセットテープのA面とB面に入れたい名曲を選曲する企画で知られる番組があります。2018年「第8回 衛星放送協会オリジナル番組アワード」で、バラエティ番組部門・最優秀賞を受賞した「ザ・カセットテープ・ミュージック」です。
番組を仕切るのは、お笑い芸人のマキタスポーツさんと音楽評論家のスージー鈴木さん。コンセプトは「80年代歌謡曲は悩めるオヤジの処方箋」。80年代歌謡曲について熱いトークを繰り広げるぶれない姿勢がコアな視聴者を掴んで放しません。
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恋するラジオ

あなたが、人生の最期に聴きたいのは誰の曲?アリス、サザン、達郎、オザケン、クイーン、そして、ビートルズ…。恋するラジオに誘われて、時空を超えた音楽の旅が今、始まる!懐かしくも甘酸っぱい、著者初の「音楽私小説」。
- 80年代音楽に対して詳しくなれます。
- 音楽が人生に大切な役割を果たしていねことがわかります。
- 人生に重なるショートストーリーが心をゆさぶります
音楽評論家スージー鈴木さんの、回顧録的な小説作品としての処女作。当時はやりの音楽をラジオで聞きながらカセットテープにエア・チェックした世代なら共感できるエピソードが詰まっています。
西暦を周波数になぞらえているところがポイント。人生の折り返し地点を過ぎている世代に、人生を振り返る機会と、これからの人生に活力を与えてくれます。トランジスタラジオなんて今の世代はしらないだろうな。
ほぼ同世代なのでこの作品の中に出てくる洋楽、邦楽、テレビ、ラジオ番組、そして、世相をリアルタイムで感じていただけに懐かしいながらもめちゃくちゃ楽しんで読むことが出来ました!
自分が嬉しい時、音楽を聴くとそりゃあ、よりいっそう楽しい。やけど、もっと音楽が力を発揮するときがある。苦しい時、孤独な時、生きる気力さえ奪われそうな時、音楽が自分に寄り添ってくれたり、支えてくれたり、救ってくれたり、たった1つの希望の光になってくれたりする。
スージー鈴木さん
1966年大阪生。日本の音楽評論家、小説家、野球評論家、ラジオパーソナリティ、アマチュア音楽家、M-1評論家、大学講師。
まとめ
- 音楽評論家スージー鈴木氏の私小説的音楽&ラジオ番組回顧録です。
- 音楽を愛し、ラジオが大好きな人にとって共感あふれるエピソードが詰まっています。
- 中高年世代の人生に活力を与えてくれます。