忙しい日常から解放される年末年始は、ゆっくりと読書を楽しむ絶好のチャンス。暖かい飲み物を片手に、活字の世界へ旅に出ませんか?このリストが、あなたの特別な年末年始をさらに彩る1冊との出会いにつながりますように。
- 読書好き必見!寒い季節に最適な 新刊本 25冊
- 「ゆびさきに魔法」 三浦 しをん
- 「耳に棲むもの」 小川 洋子
- 「光のそこで白くねむる」 待川 匙
- 「ハイパーたいくつ」 松田 いりの
- 「DTOPIA」 安堂 ホセ
- 「フェイクドキュメンタリーQ」フェイクドキュメンタリーQ
- 「フェイク・マッスル」 日野 瑛太郎
- 「いのちの車窓から 2」 星野 源
- 「New me: ―文藝×monogatary.com小説集―」 有手窓 他6名
- 「スメラミシング」 小川 哲
- 「小鳥とリムジン」 小川 糸
- 「人魚が逃げた」 青山 美智子
- 「隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい」 白尾 悠
- 「婚活マエストロ」 宮島 未奈
- 「架空犯」東野 圭吾
- 「うそコンシェルジュ」 津村 記久子
- 「愛らしい未来」 高原 英理
- 「愛と忘却の日々」 燃え殻
- 「赤ずきん、アラビアンナイトで死体と出会う。」 青柳 碧人
- 「ひまわり」 新川 帆立
- 「生殖記」 朝井 リョウ
- 「ドヴォルザークに染まるころ」 町田そのこ
- 「もの想う時、ものを書く」 山田 詠美
- 「柚木麻子のドラマななめ読み!」 柚木麻子
- 「猫弁と奇跡の子」 大山 淳子
読書好き必見!寒い季節に最適な 新刊本 25冊
「ゆびさきに魔法」 三浦 しをん
月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。爪を美しく輝かせることで、日々の暮らしに潤いと希望を宿らせる――ネイルの魔法を信じてコツコツ働く毎日である。そんな月島のもとには今日も様々なお客様がやって来る。
巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見からサロンの敷居を跨ごうとしない居酒屋の大将。子育てに忙しく、自分をメンテナンスする暇もなくストレスを抱えるママ。ネイルが大好きなのに、パブリック・イメージからネイル愛を大っぴらにはできない国民的大河男優……。
酒に飲まれがちながらも熱意に満ちた新米ネイリスト・大沢星絵を得て、今日も『月と星』はお客様の爪に魔法をかけていく。
「耳に棲むもの」 小川 洋子
耳の中に棲む私の最初の友だちは涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。補聴器のセールスマンだった父の骨壺から出てきた四つの耳の骨(カルテット)。あたたかく、ときに禍々しく、静かに光を放つようにつづられた珠玉の最新作品集。
「光のそこで白くねむる」 待川 匙
十年ぶりに、坂と崖に囲まれた故郷の田舎町をおとずれた「わたし」。墓地へと続く道を進むと、死んだはずの幼馴染「キイちゃん」の声が語りかけてくる。行方不明の母、蒙昧な神のごとき父、汚言機械と化した祖母……不確かな記憶が流れ込み、平凡な田舎に呪われた異界が立ち上がる。圧倒的異才が放つ、衝撃のデビュー作!
「ハイパーたいくつ」 松田 いりの
迷惑系給金泥棒として職場で疎まれている「ペンペン」。鬱屈した毎日がついに限界を迎えたとき、壊れた言葉が壊れた風景を呼び起こす。リリカル系日常破壊小説、爆誕! 第61回文藝賞受賞作。
「DTOPIA」 安堂 ホセ
恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生!
「フェイクドキュメンタリーQ」フェイクドキュメンタリーQ
今回の書籍は、この人行方不明のテーマのもと、チャンネル内で再生回数の多い、 『封印されたフェイクドキュメンタリー』『-(basement)-BASEMENT』『フィルムインフェルノ』『Sanctuary』等をもとにしたホラー短編集。
テレビスタッフを呪った、「見たら死ぬ呪いのビデオ」の行方を新たに発掘する様子を描いたり、エレベーターで失踪した女性がカメラに向かって訴えていたことを明らかにしたりといった内容が明らかに⁉考察好きの方にとって、答え合わせの要素も含んだ短編集。
さらには、動画未公開の書下ろし作品も2作品収録。
「フェイク・マッスル」 日野 瑛太郎
たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。SNS上では「そんな短期間であの筋肉ができるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」と、ドーピングを指摘する声が持ち上がり、炎上状態となってしまう。当の大峰は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。
文芸編集者を志しながら、『週刊鶏鳴』に配属された新人記者・松村健太郎は、この疑惑についての潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。馬場智則というベテラン会員の助力を得て、大峰のパーソナルトレーニングを受講できるまでに成長。ついに得た大峰との一対一のトレーニングの場で、ドーピングを認める発言を引き出そうとするが、のらりくらりと躱されてしまう。あの筋肉は本物か偽物か。松村は、ある大胆な方法で大峰をドーピング検査にかけることを考え付くのだが――?
フェイクが氾濫する時代の、「真実の物語」が始まった。
「いのちの車窓から 2」 星野 源
雑誌『ダ・ヴィンチ』2014年12月号よりスタートした星野源のエッセイ連載「いのちの車窓から」。その連載をまとめた『いのちの車窓から』は、累計発行部数45万部突破(電子書籍含む)の大ヒットを記録。約7年半ぶりとなる待望の第2巻を、9月30日に刊行! 2017年から2023年までの連載原稿(不定期連載※一部連載原稿未収録、改稿あり)に、4篇の書き下ろしを加えた計27篇を収録。
「New me: ―文藝×monogatary.com小説集―」 有手窓 他6名
選考委員長・金原ひとみによる「文藝×monogatary.comコラボ賞」から生まれた短編小説集。YOASOBIの楽曲とともにおくる、疾走感溢れる大賞作含めた計7作を収録。
「スメラミシング」 小川 哲
「理由がほしい。物語がほしい。正義のヒーローが現れて、黒幕の悪事を暴き、世界を変える、そんなお話であってほしい。自分はその物語の登場人物でありたい」──SNS上のカリスマアカウント〈スメラミシング〉を崇拝する”覚醒者”たちの白昼のオフ会。かれらを観察する陰謀論ソムリエ・〈タキムラ〉の願いとは? 壊れゆく世界の未来を問う、現代の黙示録。宗教 ✕ 超弩級エンタメ6篇を収録した絶品作品
「小鳥とリムジン」 小川 糸
小川糸が描き出す、3つめの「生」の物語「愛することは、生きること」傷口に、おいしいものがしみていく苦しい環境にあり、人を信頼することをあきらめ、自分の人生すらもあきらめていた主人公が、かけがえのない人たちと出逢うことで自らの心と体を取り戻していく。
「人魚が逃げた」 青山 美智子
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。そして「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか……。
「隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい」 白尾 悠
ココ・アパートメント――心地よい暮らしを作るために住人が協働するコミュニティ型マンション。住人たちが一緒にダイニングルームで食事する「コハン」があったり、互いの子供を預けあったりする一方で、個人の独立性も重視した住まい。家族と離れて暮らす男子高生、結婚を前に惑うカップル、シングル家庭の親子、秘められた過去を背負う老女……。
それぞれの胸の裡を繊細に浮かびあがらせながら、多世代の心の交流を温かな筆致で描く。静かな感動を呼ぶ連作小説。
「婚活マエストロ」 宮島 未奈
40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの中の小さな事務所……どう考えても怪しい。
手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、やけに姿勢のいいスーツ姿の女性・鏡原奈緒子。場違いなほどの美女だが、彼女は「私は本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」と宣言する。そして生真面目にマイクを握った――そう、彼女は婚活業界では名を知らぬ者はいない〈婚活マエストロ〉だった。
「架空犯」東野 圭吾
「まるで幽霊を追いかけているようだ」焼け落ちた屋敷から見つかったのは、都議会議員と元女優夫婦の遺体だった。華やかな人生を送ってきた二人に何が起きたのか。
- 誰かを守るために自らを犠牲にする様子は読んでいて悲しくなってくる。ただの殺人事件ではなく、人間関係から生まれる感情が事件を左右する様子が面白かった。
- さすがの東野圭吾、絡まった糸が最後はすべてするするととけていくようだった。読みごたえあり。
- どうしてこう東野さんの作品は、一気読みになってしまうのか。読むのを止められない。小さな手掛かりを元に、少しづつ真相に近づいていく過程が、より没頭してしまう一因なのかな。秀逸。
「うそコンシェルジュ」 津村 記久子
それで誰かを助けられるなら、うそぐらいつく。
大学のサークルを抜けたい姪のため、うその辞める理由を考えてあげたことをきっかけに、「うそ請負人」として職場の人からも頼みにされるようになったみのり。自転車置き場で、人間関係のストレス発散のために中山さんがとっていた思いがけない行動。部活を辞めた高校生の息子の心配と会社の年下の同僚の冷淡さに疲れ切った倉田さんが見つけた居場所。日常の困ったことどもをやり過ごし、目の前の「今」を生き延びるための11篇。
「愛らしい未来」 高原 英理
そのとき、世界中から美しい悲鳴があがるだろう——愛らしいものを逃さない眼を持った「わたし」が出会った黒い人……(表題作)をはじめ、「夢の通路」「れいめい」が響き合う傑作作品集!
「愛と忘却の日々」 燃え殻
「赤ずきん、アラビアンナイトで死体と出会う。」 青柳 碧人
事件の最後に「あなたの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰なの?」の決めセリフが炸裂する大好評「赤ずきんシリーズ」の第3弾が登場!
今作では「アラビアンナイト」の世界で赤ずきんが大活躍します。王妃が王様に語る、「アラジン」「アリババ」「シンドバッド」といった物語の中で起きる殺人事件を、赤ずきんが名推理で解決していきます。空飛ぶ絨毯やランプの魔人といった小道具も盛り込み、これまで未読の方でも楽しめます。
「ひまわり」 新川 帆立
おしゃべりと食べることが大好きな33歳のひまりはある夏の日、出張帰りに交通事故に遭い、頸髄を損傷してしまう。意識は明瞭。だけど、身体だけが動かない。過酷なリハビリを続けるも突きつけられたのは厳しい現実だった。「復職は約束できない。できればこのまま退職してほしい」。途方に暮れ、役所で就労支援の相談をすると、すすめられたのは生活保護の申請。
私は人の役に立てるのに、どうしてその力を発揮させてもらえないのーー?
ひまりは自立を目指し司法試験受験を決意する。思い通りにならない身体でロースクールに通い始めるが、次々と壁が立ちはだかり……。落涙必至の、人生応援小説。
- 苛酷なリハビリや司法試験の難しさなどがエンタメとして見事に描かれていること。ハラハラドキドキしながら最後まで一気読みしてしまった。
- 障害者という境遇の生きづらさを思い知らされつつ、チャレンジなくしては何も始まらない、ダメと思った時にそこで諦めないで進める道を考える事の大切さも教えてもらった。
- フィクションではあるが、モデルになった弁護士がいると知って驚き。とても読みやすい文章で、480ページもすらっと読めた。
「生殖記」 朝井 リョウ
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
「ドヴォルザークに染まるころ」 町田そのこ
小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。東京でバツイチ子持ちの恋人との関係に寂しさを覚える看護師。認知症の義母に夫とのセックスレスの悩みを打ち明ける管理栄養士。父と離婚した母が迎えに来て、まもなく天候することになる小六の女の子。発達障害のある娘を一人で育てるシングルマザー。小さな町で、それぞれの人生を自分らしく懸命に生きる女性たちを描いた感動作。
- タイトルからは思い浮かばないほど結構人間関係ドロドロしてるのに読後感は爽快だったのは最後の話だったことが大きいと思う。
「もの想う時、ものを書く」 山田 詠美
もう会えない人の記憶、夫との愛しい日常、そして文学。2000年代に各紙誌で発表されたエッセイ、文庫解説、芥川賞選評を一冊に。作家生活40周年記念のエッセイ集。
「柚木麻子のドラマななめ読み!」 柚木麻子
フェミニズム、シスターフッド、エイジング、LGBTQ……稀代のドラマ好き作家・柚木麻子が『東京ラブストーリー』から『虎に翼』まで、時代を彩ってきた作品のエッセンスを縦横無尽に語り尽くす!
2014年から10年以上にわたって続く『anan』の連載が待望の書籍化! ドラマ好きとして知られる作家・柚木麻子が国内ドラマの軌跡や、女性像の変遷、日本社会の変化(と変わらなさ)を、時に真摯に、時にコミカルに、時に私的に描き出す。
「猫弁と奇跡の子」 大山 淳子
婚約から三年かかってやっと入籍した百瀬と大福亜子。しかしまだ、結婚式を挙げられていなかった。ある日、亜子の勤め先、ナイス結婚相談所に思わぬ客が訪れる。百瀬法律事務所の事務員、仁科七重だった。亜子にしか叶えることのできない「願い」があるらしい。百瀬は、ひなた商店街の野原鮎太の相談を受けていた。福引きで当たった一等賞の「景品」。そのせいで、夫婦の間に亀裂が走ったそうだ。次から次へと迫り来る事件を、百瀬は乗り越えられるのか?
シーズン2、感動の完結編、いよいよ開幕!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 2024冬読みたい 新刊本 を書きます。※本ページにはPRが含まれます