翻訳者が選ぶ 2024年7月の海外ミステリー 4冊を紹介します。
書評七福神の七月度ベスト! – 翻訳ミステリー大賞シンジケート
7月の 海外ミステリー
「魂に秩序を」マット・ラフ/浜野アキオ訳
新潮文庫史上最厚1,088頁
- 『百年の孤独』が話題をかっさらう中、この物凄い物語がひっそりと20年の時を経て本邦初訳となりました。
- 『魂に秩序を』読んでたら自分が分裂症なんじゃないかと不安になった思春期の妄想を思い出した。あらゆるジャンルを包み込む、メタおもしろい、物語の万華鏡!
- 間違いなくミステリ・ファンにはオススメなのだが、何せ前半で小出しに開示される情報がなければ何がどうミステリなのか言いづらいので、ここは「私を含めた既読者を信じてほしい」と書くしかない。書評七福神の七月度ベスト! – 翻訳ミステリー大賞シンジケート
『百年の孤独』が話題をかっさらう中、この物凄い物語がひっそりと20年の時を経て本邦初訳となったのです。最後までひたすらに楽しい読書体験。
— 木石岳 / Gaku Kiishi / Asahi (macaroom) (@asahisism8) July 26, 2024
1088ページ、一気読み。多重人格者が物語るジャンル横断エンターテインメント小説、20年を経て邦訳 マット・ラフ『魂に秩序を』https://t.co/B5cibTqUWo pic.twitter.com/91sFezmeCi
「魂に秩序を」は川出さんの書かれている通り『いつまでも読んでいたい。登場人物と別れたくない。彼らの行く末をもう少し見届けたい。』そんな小説でした。
— うた (@dgrutasann) August 9, 2024
最高だったのよね。
書評七福神の七月度ベスト! – 翻訳ミステリー大賞シンジケート https://t.co/bLqYdXInkL
「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」ベンジャミン・スティーヴンソン/富永和子訳
ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺人が起こり……。
- 厚みがあるけど1人称で軽めの語りだから読みやすい。最初わかりにくかったんだけど、家族の抱える事情がわかってくると語り手に感情移入。
- 語り手が信頼出来ない語り手ではなく裏表ないどこまでも信頼できる人物なのがポイント 貼りに貼った伏線を鮮やかに回収していくのが超気持ちいい ナイブズアウトとか好きな人におすすめ。
58.『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』ベンジャミン・スティーヴンソン #読了
— 藤都@読書趣味垢 (@Fu2_10_sg) August 12, 2024
出ました今年のベスト候補!!!!!本格ミステリ好き、特にフーダニット好きで未読の人は今すぐ本屋に走ってプロローグ立ち読みして!!そしてレジに走って!! https://t.co/S2T8ZJ9ctx
ベンジャミン・スティーヴンソン『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』全員嘘つきで人殺し、そんな一族が雪山の山荘に集う、そして見知らぬ男の死体が見つかり…。ノックスの十戒を守り公平に語る信頼"出来る"語り手という逆転のフーダニット、巧妙な原点回帰といった味わい、センスが光ってる。#読了 pic.twitter.com/bsvHTrg9SZ
— Ru-fu. (@ru_fu_ru_fu) August 11, 2024
「邪悪なる大蛇」ピエール・ルメートル/橘明美・荷見明子訳
ルメートルが1985年に最初に書いた小説が文庫化 凄腕と恐れられた63歳の殺し屋マティルド 認知症になった彼女の殺しが 必要以上に過激になっていく 事件を追う真面目な刑事ヴァシリエフは 彼女を止められるのか? 黒い笑いに満ちたミステリー。
- 全体的に容赦ない作りで主人公補正も一切通用しない凶悪さ 犯罪小説として一級品でルメートルの最後のミステリーを最後まで楽しんだ。
- 63歳の女殺し屋マティルド、物忘れが激しい中容赦のなく次々殺していくのだが関係ない人まで!
- 本作はルメートルが1985年に最初に書いた小説で、出版社にも出していなかった文字通り、最初で最後のミステリ。
- ルメートル先生の意地悪と邪悪と悪い笑いがラストまで爆走します!
ピエール・ルメートル(橘明美, 荷見明子 訳)『邪悪なる大蛇』(文藝春秋)を頂き読了。深謝! ルメートルが最初に書いた作品にして最後のミステリ作品。
— 嵩平何(たかひら なに) (@iihata) August 5, 2024
殺し屋ミステリへの一般的なイメージに似つかぬ驚きの展開を見せる作品ながら、ルメートル作品として読むと妙に納得するhttps://t.co/QImZTjoZ8i
大好きなピエール・ルメートルの「邪悪なる大蛇」を読了!もう感無量!ミステリーから離れて歴史小説に傾倒していたルメートル。もう「彼のミステリーは読めない」と諦めていたところに、この新作ミステリー。実は本作は、彼が1985年に書いて未発表にしていたミステリーの処女作。序文でもあるように、… pic.twitter.com/Ct4Cmie07Y
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) August 12, 2024
「ブレグジットの日に少女は死んだ」イライザ・クラーク/満園真木訳
イライザ・クラーク『ブレグジットの日に少女は死んだ』を読みました。疑似ノンフィクション型犯罪小説。インタビューの文字おこしふうに、小説ふうと、いろんな書き方で綴られる圧倒的虚構の中で、己の好奇心の下劣さや「感情的真実」が持つ力の強さを思い知り、ぐったりするほど面白かったです。
— 奥田亜希子 (@AkikoOkuda2013) August 10, 2024
イライザ・クラーク『ブレグジットの日に少女は死んだ』を読みました。疑似ノンフィクション型犯罪小説。インタビューの文字おこしふうに、小説ふうと、いろんな書き方で綴られる圧倒的虚構の中で、己の好奇心の下劣さや「感情的真実」が持つ力の強さを思い知り、ぐったりするほど面白かったです。
— 奥田亜希子 (@AkikoOkuda2013) August 10, 2024
まとめ
Amazonには「Amazonチャージ」というサービスが用意されています。この「Amazonギフト券 チャージタイプ」に現金でチャージすると、Amazonポイントが還元されるのがポイント。
例えば、プライム会員が現金で1度に10万円チャージすると、2,500円相当のAmazonポイントが貯まります。さらにプライム会員は通常会員よりも還元率が高くなります。
Amazonチャージを使って本を買うとポイントが還元された分だけ実質的な値引きになります。
Amazonギフトカード チャージタイプ(直接アカウントに残高追加)
クレジットカードで決済するよりも、あらかじめ現金で「Amazonギフト券 チャージタイプ」でチャージしておく方がお得です。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。※本ページにはPRが含まれます