2023年10月の 海外ミステリー

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。

書店は本との出会いの場。しかし、新刊や旧作、ベストセラーと並んだ中からどんな作品を選んだらよいか悩む人も多いのではないでしょうか。

おすすめ海外ミステリーを月別にご紹介します。

2023年10月発行の海外ミステリー

2023年10月に発売された海外ミステリー小説をご紹介します。

「悪なき殺人」

吹雪の夜、フランスの山間の町でエヴリーヌという女性が殺害された。事件に関係していたのは、人嫌いの農夫ジョゼフ、彼と不倫関係にあったアリス、そしてネット上で知った女に恋い焦がれるアリスの夫ミシェル、デザイナー志望の若い娘マリベという、それぞれに秘密を抱えた4人の男女。各人の視点から描かれる報われない愛への執着の物語は、遠く西アフリカに住む詐欺師の青年の物語と結びつき、不可解な殺人事件の真相を明らかにしていく――。映画化作品が東京国際映画祭で高評を得た、圧巻のフランス産最先端サスペンス。

「赦しへの四つの道」

長年の奴隷解放戦争に疲弊した惑星ウェレルで、宇宙連合エクーメンの使節ソリーが祭りの日に攫われこの地の真実を垣間見る「赦しの日」をはじめ、圧倒的想像力で人種、性、身分制度に新たな問いかけをする《ハイニッシュ》世界の四つの物語。ローカス賞受賞作

「叫びの穴」

考古学者殺害事件の犯人として逮捕された若者。裁判で死刑判決を下されながらも沈黙を守り続ける真意とは……。評論家・井上良夫に「探偵小説の面白味をまさに満喫させてくれる」と高く評価された、折目正しい英国風探偵小説が103年の時を経て初邦訳!

「野外上映会の殺人: マーダー・ミステリ・ブッククラブ 」

リスティの『白昼の悪魔』を映画化した『地中海殺人事件』の野外上演会、もちろん〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉はそろって参加した。ところが映画が終わったとき、ブッククラブの隣の女性が絞殺死体で発見された。いくら映画に夢中だったとはいえ、目と鼻の先で人が殺されていて気づかないなんて。容疑者が多すぎて警察の捜査が難航するのを尻目にブッククラブの面々がまたもや独自の調査を開始する。人気シリーズ第3弾。

「ケンブリッジ大学の途切れた原稿の謎」

ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジ。その学寮付き保健師イモージェン・クワイの家に下宿する学生が、生涯でひとつだけ目覚ましい業績を上げた、ある故人の数学者の伝記を執筆することになった。しかし彼女は、伝記を執筆する初めての人物ではなかったことが判明。前任者たちが執筆をやめたのはどうも、その数学者の空白の期間に原因がありそうで……。好評『ウィンダム図書館の奇妙な事件』に続くシリーズ第二弾!

「クリスマス・プディングの冒険」

英国の楽しい古風なクリスマス。そんな時でもポアロは推理にあけくれていた。外国の王子がある女性によって由緒あるルビーを奪われたので、それを見つけ出してほしいというのだ。女性が潜む屋敷へと赴いたポアロは探偵活動を開始する。表題作をはじめ、短篇の名手クリスティーによる短篇のフルコースを召し上がれ。

「狼の報復」

フランス対外治安総局の工作員ド・パイヤンは生物兵器の開発者を捕らえる作戦に失敗しパキスタンから決死の脱出を図るが……。

「闇夜に惑う二月」

胸に謎の言葉を刻まれ殺された男は、麻薬王の娘の婚約者だった。ギャングの抗争で治安が悪化する中、マッコイは捜査を行うが……

「運命の時計が回るとき ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班」

ロンドン警視庁のウィリアム・ウォーウィックは警部昇任後、豪華客船に乗り、束の間の休暇を妻と過ごしていた。だが一族を引き連れた老大富豪が後継者争いの最中に急死。ウィリアムは真相究明に乗り出す。一方、彼の留守を預かる同僚たちは5件の未解決殺人の再捜査を始動。まもなくウィリアムも合流し、敵対するギャング・グループの報復殺人事件を追うが――。至高の英国警察小説シリーズ!

「やかましい遺産争族」

莫大な財産の相続と会社の経営方針を巡る一族の確執。その先に待ち受けるのは新たな秩序と成功を生み出す希望か、それとも全て奪い去る破滅か……。ハナサイド警視、第三の事件簿を初邦訳!

「サインはヒバリ: パリの少年探偵団」

消えた仲間を探すため、知恵と勇気の少年探偵団がパリの街を駆け抜ける。童謡「やさしいヒバリ」が導く先に待ち受けるものとは。

「232番目の少女 イヴ&ローク56」

台風一過のニューヨークで、13歳の少女の遺体が発見された。 完璧に手入れされた髪と肌、美しい顔立ちをした彼女が身につけていたのは、 仕立てのいい制服と、不自然なほど扇情的なランジェリー。 調べを進めるうち、未成年の少女達におぞましい教育を施し売買する“学校”の存在が浮かび上がる。 搾取される彼女達の姿に忌まわしい記憶を呼び覚まされながらも、イヴは執念の捜査を続けるが……。

「愛は時空を越えて」

6年前に最愛の夫と娘を事故で失って以来、 メアリーは運命を呪い、まるで抜け殻のように生きてきた。 そんなある日、ふと立ち寄ったアンティークショップで 不思議と心ひかれるブルートパーズの指輪に出合う。 何かに導かれるようにして指にはめると、 突然世界が回りだし、意識が急速に遠のいていった……。 気がつくと目の前には、事故に遭う直前の家族の姿があった。 夢でも現実でもかまわない――夫と娘を救わなければ。 わが身の危険も顧みず、とっさにメアリーは駆けだした。

「誘拐犯」

ロンドン警視庁のケイト・リンヴィル刑事は、父の惨殺現場となった生家の処分を決めたが、泊まった宿の娘アメリーが行方不明になる。捜査担当は、ケイトの父の事件の時と同じ地元警察のケイレブ・ヘイル警部だ。その頃、1 年前に失踪した少女の遺体が発見される。これは同一犯による誘拐なのか? しかしアメリーは奇妙な状況下で二人の男に助けられ帰還する。何があったのか? 驚愕の展開があなたを待つ!

「穏やかな死者たち: シャーリイ・ジャクスン・トリビュート」

『丘の屋敷』『ずっとお城で暮らしてる』など数々の名作を遺した鬼才シャーリイ・ジャクスン。日常に潜む不安と恐怖、邪悪な超自然的存在との出会いや人間心理の奥底に流れる悪意を鮮やかな筆致で描いた彼女に敬意を表し、ケリー・リンク、ジョイス・キャロル・オーツら当代の幻想文学の名手が書き下ろした傑作18編を収録。シャーリイ・ジャクスン賞、ブラム・ストーカー賞受賞。

「メグレとマジェスティック・ホテルの地階〔新訳版〕」

ホテルの地階で殺された女。判事は第一発見者の男を勾留する。だが、メグレは彼の人生を追う中で、真犯人が別にいると確信する。

「夜間旅行者」

被災地を巡るダークツアーを担当するヨナは、自社企画の査定を命じられベトナムへ向かう。企画は新味に欠け、ヨナは会社に打ち切りを提案しようとするが、たまたまひき逃げ事件を目撃したことで謎の一味に新たなダークツアーを「捏造」するよう脅迫され……。

「トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー」

セイディはMITの学生。ある冬、彼女は幼い頃一緒にマリオで遊んだ仲のサムに再会する。二人はゲームを共同開発し、成功を収め一躍ゲーム界の寵児となる。だが行き違いでゲーム制作でも友情でも次第に溝が深まっていき――。本屋大賞受賞作家による最新長篇