同世代を熱くする「ぼくをつくった50のゲームたち 」

ぼくをつくった50のゲームたち
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

放送局の仕事はグラフィック抜きには語れません。入局したての頃はテロップやパターンなどは手書きが主流。発注してから仕上がるまで時間やコストがかかるので、技術職員に頼んで黎明期のコンピューターグラフィックに挑みました。

ファミコンが発売、ゲームセンターブームがおこり、オンラインでつながる。そんな流れがやってくるとは思いもよらない頃です。

コンピューターの世界、とりわけゲームに使われるグラフィックの進化は早く、しだいにゲームの話が中心になっていきました。テクノロジーには時代を超えて若者をひきつける圧倒的な魔力があります。

青春時代にゲームをだぶらせる方必見の本があります。

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ぼくをつくった50のゲームたち

ぼくをつくった50のゲームたち

生まれて初めて買ってもらったファミコンの『エキサイトバイク』で学んだ「自由というのは不自由なんじゃないか。その不自由の中で見つけた光こそが自由なんだ」という真理。そこから、川島少年のゲーム人生がはじまった―。初の自伝的エッセイ。

セールスポイント
  • 著者が熱中した50本のゲームを紹介
  • その時代をゲームとともに生きてきた人物ならではのエピソードが楽しい
  • ゲームが人生に絡んでいるということが淡々とわかるエッセイ

お笑い芸人さんが、かつて遊んだゲームを振り返りながら、感想文を綴った本です。ゲームの攻略本でもないので情報量を期待していると肩透かしを食らいますが、一本のソフトをネタに4ページほどの枠の中に書かれた体験を読んでいくうちに、思い出を追体験しているような気分になってきます。

時期によって三章(少年期、思春期、青年期)に分かれているんですけど、やっぱり面白いのは少年期(´∀`)

ネットもない時代に何故か全国に知れ渡っていた裏ワザだったり、個人的には初めて買ったファミコンのソフトが同じだったり…同世代として共感できるポイントだらけで、郷愁に駆られ涙が出そうになります。

便利になった今にはない不便さやローテクやバグ等等。それがとても懐かしい気持ちにさせる。笑いながら。

好きの尺度をどう測るか仕事で考えているので人が好きな物を延々と語る本を探していて購入。好きを人に説明するのも測るのも難しいけれどゲーム好きな人を理解するための一助にはなる。というか普通に話の視点が流石で面白すぎる…

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麒麟・川島くんの著書「ぼくをつくった50のゲームたち」読了。 ファミコンからPS4まで、彼の思い入れのある50本のゲームのエピソードが発売からの時系列で書かれているんですが、読み進めるうちにそれは彼が生きてきた41年の人生を読んでいるんだということに気づき、人生に与えるゲームの力の大きさを改めて感じました。 ゲーム業界の端っこに居させてもらえて、そこで頑張ってきて、本当によかった〜という気持ちになりました。 ゲームが好きな人はもちろん、特にゲーム業界で働く人たちには読んでほしいと思いました。 例えが秀逸なので(さすが芸人さん)泣いたり笑ったりしながら楽しく読めます。 ボクは『ドラゴンクエストⅣ』の「生メガンテ」の話に爆笑し、『天空のレストラン ハロー!プロジェクトバージョン』で昔の楽しかった仕事を思い出し、『カエルのために鐘は鳴る』で「だよねー!」ってなり、『ワンダと巨像』で「ほほー!」ってなりました。 秋の夜長にぜひ! #麒麟 #川島明 #ぼくをつくった50のゲームたち

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今でこそ、eスポーツのようにメジャーな存在に成長してきましたが、かつては非生産的な存在として見られていたテレビゲーム。

テレビゲームを支える大勢の人たちをポジティブな気持ちにさせてくれる本として手に取るといいのではないでしょうか。

川島明さん

1979年2月3日、京都府生まれ。高校卒業後によしもとNSC大阪校に入所。’99年秋、漫才コンビ「麒麟」を結成する。’01年第1回M‐1グランプリで決勝進出。以降、出場8回中5回決勝に進出する。

まとめ

本書の内容まとめ
  • 懐かしゲームを通じてよみがえる青春の日々
  • 同好の者にはしみじみ伝わる味わい
  • 熱中することの大切さを実感する自己啓発本
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