世界最大の小売り企業の実態「潜入ルポamazon帝国」

潜入ルポ amazon帝国
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

ユニクロや宅配業界などにも潜入取材を試み続けるジャーナリストが、Amazonの物流センターに短期のバイトとして潜入取材したルポ。潜入取材しか持ちえない臨場感に加え、膨大緻密な資料収集と裏取りが、秘密のベールに閉ざされた巨大企業の実像を描き出しています。

横田増生さんの本を紹介します。

「潜入ルポamazon帝国」

巨大物流センター、即日配送、カスタマーレビュー、マーケットプレイス、AWSなど、アマゾンのさまざまな現場に忍び込んでは「巨大企業の光と影」を明らかにしていく力作ルポルタージュ。

内容
  • 労働現場
  • 出品やレビューなどの実態
  • 書籍直取引への算入
  • 新規事業への取り組み
  • 節税

著者が勤務したのは小田原にある物流センター。ここでは最新鋭のシステムが導入され、作業員は庫内を無駄に移動することなく荷物を仕分けます。一見作業員の負担を軽くするかに見えるこのシステムの狙いはあくまで「顧客優先」。荷物を寸秒でも早く正確に配送するのが目的です。

著者は作業中の死亡事故をきっかけにその様子を社員や遺族から聞き出し、配送トラックに同乗し、さらに出品事業者やフェイクレビューの書き手など幅広い当事者を訪ね歩いて証言を積み重ねていきます。

アマゾンの影とは、一言で言うと「顧客以外無視」。これに集約される。「顧客以外」とは、アマゾン倉庫アルバイト、アマゾン正社員、宅配ドライバー、マケプレ出品者、税務当局などである。アマゾンはこれら関係者の思惑をほとんど無視し顧客の便益を最大化しようとする。

アマゾン叩きの立場から書かれたものではありませんが、巨大化した企業が持つ指向性に不気味な共通性を感じます。著者の体験からは私たちの生活を支える社会システムの裏の顔を垣間見ることができます。

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『潜入ルポ amazon帝国』【B】(354P)  前作『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』や『ユニクロ潜入一年』など、横田さんのルポは企業の内部を赤裸々に取材されており、毎回楽しみに読んでいるが、今回もより大きくなったamazonの影響力の増大がひしひしと感じられる内容だった。  前作はamazon物流倉庫が中心の内容であったが、今回も倉庫は少しあったが、amazonはよりグローバル成長したため、海外のamazonの取材、アマゾン・ウェブ・サービス、マーケットプレイスなど多岐にわたって取材されていた。   その中でも「キバ・システム」買収後の影響力に戦慄した‼️  キバ・システム社が作ったロボットは、カメラと画像処理システムを搭載し、物流センター内を自律的に移動して荷物を積んだ棚の下に潜り込み、棚自体を搬送し商品出荷作業を行う。  社内では現在「アマゾン・ロボティクス」という名前に変わっている。  このロボットと仕事をした海外のジャーナリスト、アラン・セルビー(28才でベルリンマラソンで3時間を切りで完走するほど体力がある)は  「ピッキングするときは、2メートル四方のスペースに押し込められ、そこに棚の方からやってくるんだ。  棚の下にロボットが潜り込んでいて、ピッキングの担当者のところまで運んでくれる。  僕は、棚の上から下まで、何度もジャンプしたり、屈んだりする屈伸をつづけることになる。  たしかに、これだと歩く距離は減るけれど、仕事の密度という意味では、こちらの方がはるかに濃くなる。  つまり、大変疲れるんだ。  狭い場所に閉じ込められ、そこで休む間もなく屈伸運動をつづける。  ロボットが入ってきたことで、働く人間はより窮屈になった。  機械が仕事の主役となり、仕事から人間性をさらに奪い取っていく感じだったね」  これからこのようにAI技術の発展で、ロボットが仕事から人間性を奪い取ることが増えてくると考えると恐ろしい😱 #アマゾン #amazon #amazon帝国 #amazonempire #キバシステム #kivasystem #アマゾンロボティクス #amazonrobotics #物流センター #ピッキング #aws #マーケットプレイス #marketplace #business #潜入ルポ #ルポ #ルポタージュ #lupo #読書 #読書記録 #本 #book #bookreport #bookstagram

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横田増生さんとはどんな人

1965年に福岡県生。関西学院大学文学部英文科卒。予備校講師を務めた後、アメリカのアイオワ大学大学院でジャーナリズムを学ぶ。物流業界紙の編集長を務め、フリージャーナリストになる。著書に「アマゾン・ドット・コムの光と影」「ユニクロ帝国の光と影」「仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン」などがある。

書籍情報
  • 出版日:2019/09/17
  • ページ数:354ページ

まとめ

アマゾンという職場に対する感情は「世界共通」です。人間を部品のように扱い敬意を示さないAmazonの企業体質は日本だけにとどまりません。その本質は「顧客優先」。客の要望を最優先で実現するためには手段を択ばない姿勢は新自由主義の理想と重なります。ルポに憤りながらも、それでもamazonで物を買わざるを得ない消費者としての自分に唖然とさせられます。