
いやあ、気づけば今年も、もう11月。
街の風がちょっと冷たくなって、夜が長くなるこの季節──そう、「読書の秋」もいよいよクライマックスです。
そして今月もやってきました、国内ミステリー界の祭典!
推理好きの心をザワつかせる「このミス2006」の発表が来月に迫っています。
さて、今月はミステリーの季節に当てようと作品数が多いのが特徴。読者を翻弄する構成トリック、語り手の罠、日常の中に潜む恐怖…。
「えっ!? そう繋がるの!?」って、思わず声が出るような作品が勢ぞろいです。
今回は、そんな11月の注目ミステリーを徹底紹介します。
心を震わせる“驚きの一冊”を、一緒に探しに行きましょう。
- 『降り止まぬ雨の殺人: 京都辻占探偵六角』床品美帆 2025年11月28日
- 『その針がさすのは』羽田圭介 2025年11月27日
- 『暁星』湊かなえ 2025年11月27日
- 『海蝶 沈黙のヨダ』吉川英梨 2025年11月27日
- 『I』道尾秀介 2025年11月26日
- 『シークレット・ビターチョコレート: 黒猫とショコラトリーの名探偵3 』高里椎奈 2025年11月25日
- 『また殺されてしまったのですね、探偵様6』てにをは 2025年11月25日
- 『アフター・ユー 』一穂ミチ 2025年11月21日
- 『たとえば孤独という名の嘘』誉田哲也 2025年11月21日
- 『わたしがいなくなった世界に』七河迦南 2025年11月20日
- 『リデルハウスの子どもたち』佐原ひかり 2025年11月20日
- 『あーあ。 織守きょうや自業自得短編集』織守きょうや 2025年11月19日
- 『贖罪のマンティス 浅井美奈の逃走三百六十四日』前川裕 2025年11月19日
- 『六つ首村』折原一 2025年11月19日
- 『白露: 警視庁強行犯係・樋口顕』今野敏 2025年11月19日
- 『零零奇談 退魔探偵と心霊物件』蒼月海里 2025年11月19日
- 『暗闇法廷』下村敦史 2025年11月19日
- 『九龍城砦2 龍頭』余兒 2025年11月19日
- 『ボスポラス 死者たちの海峡』川瀬美保 2025年11月19日
- 『或るバイトを募集しています 再求人』くるむあくむ 2025年11月18日
- 『イオラと地上に散らばる光』安壇美緒 2025年11月18日
- 『はじめまして、夢交換手の川崎です』音はつき 2025年11月17日
- 『誰がためにその手は』越尾圭 2025年11月14日
- 『有能助手は名探偵を操る』貴戸湊太 2025年11月14日
- 『猫弁と奇跡の子』大山淳子 2025年11月14日
- 『心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆』神永学 2025年11月14日
- 『心霊探偵八雲5 つながる想い』神永学 2025年11月14日
- 『凶変 警視庁異能処理班ミカヅチ』内藤了 2025年11月14日
- 『哀を飲む』木爾チレン 2025年11月13日
- 『クイーンと殺人とアリス』金子玲介 2025年11月12日
- 『龍の守る町』砥上裕將 2025年11月12日
- 『犯人と二人きり』高野和明 2025年11月12日
- 『あの日、僕たちが死んだ理由』風森章羽 2025年11月12日
- 『湮滅 覆面刑事2』南英男 2025年11月12日
- 『夜パフェ王子のパルフェな謎解き』鳩見すた 2025年11月12日
- 『愚か者の疾走』西尾潤 2025年11月11日
- 『妻が余分』新津きよみ 2025年11月11日
- 『詐欺の家 SWINDLER HOUSE』根本聡一郎 2025年11月07日
- 『罠檻』南英男 2025年11月07日
- 『とどけチャイコフスキー』中山七里 2025年11月07日
- 『特定しないでください』和田正雪 2025年11月06日
- 『遥かなる秋のエイティーン』三上幸四郎 2025年11月06日
- 『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 大人の小休止と鎌倉野菜のポトフ』友井羊 2025年11月06日
- 『グッバイ、サイレントゴースト』此見えこ 2025年11月06日
- 『違法捜査官』新美健 2025年11月06日
- 『猪之噛』矢野隆 2025年11月06日
- 『雷電』 梶よう子 2025年11月05日
- 『お祓いは家政夫の仕事ですか 霞書房の幽霊事件帖』澤村御影 2025年11月05日
『降り止まぬ雨の殺人: 京都辻占探偵六角』床品美帆 2025年11月28日

古都・京都の法衣店「六角法衣店」にはもう一つの顔がある。店主である六角聡明による「失せ物探し」だ。ある雨の11月、一人の若い女性が店を訪れる。彼女の依頼は7年前に自動車事故で死んだ妹の遺品である日傘の「本当の持ち主」を探すことだった。調査を始めた六角とその友人の安見直行だが、さっそく翌朝に関係者と思われる男が不審死を遂げ、続いて密室状況下で起きた殺人事件に巻き込まれる。現場に遺される暗号めいたアルファベット、そして現れる謎めいた白いワンピースの女……全ての断片が組み合わさったとき、驚愕の真実と底知れぬ悪意が浮かび上がる。ミステリーズ!新人賞受賞者による渾身の初長編!
『その針がさすのは』羽田圭介 2025年11月27日

僕が住む中野は再開発の真っ最中だ。サンプラザが閉館し、高層マンションの建設が進んでいる。そんなこの街が戦前、満州国と電信ケーブルで繋がっていたらしい。不妊治療手術を受けた僕は、断絶した歴史と接続してしまったのだろうか――。芥川賞作家の想像力が、中野区を舞台に爆発する。第2回東京中野文学賞大賞受賞作。
『暁星』湊かなえ 2025年11月27日

「ただ、星を守りたかっただけーー」 現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは⁉
『海蝶 沈黙のヨダ』吉川英梨 2025年11月27日
相模湾沖で爆発炎上しながら全速航行する漁船が発見された。 このままでは沿岸に激突するーー阻止すべく、巡視船ひすいは緊急出航する。 あの漁船はどこから来たのか。なぜ海上で炎上したのか。操船しているのは誰なのか? それらの謎はすべて、かつて被災地で起きた悲劇とつながっていた。 痛ましい過去、おそましい罪。あらゆるものを奪い去り、再び沈黙する海。 無慈悲な天災の傷跡は、時に思わぬ刃となる。 無力でなにもできない自分が、いま何をすべきか。日本でただ一人の海上保安庁女性潜水士が問う“人間の業”。 「海蝶」シリーズ最新作!
『I』道尾秀介 2025年11月26日

二編から成る物語。読む順番は自由。 あなたの選択で、結末が変わる。 「一冊の本」の概念を壊す道尾秀介、2年ぶりの新作。 35万部突破『N』を凌ぐ衝撃。 ホームレスの野宮と知り合った田釜は、元刑事だという野宮が語る幾つかの話に耳を傾ける。田釜も、野宮も、何かを抱えていた。(「ゲオスミン」) 硝子職人の律子と暮らす高校生の夕歌は、世間を騒がせた一家殺害事件の生き残りだった。彼女には誰にも言えない秘密があり……。(「ペトリコール」) 「本作は二つの章から成る物語です。読む順番は自由ですが、その選択により、結末は大きく変わります。どちらかの順番で読むと、二人の主人公を含め、多くの人が命を失います。別の順番で読むと、彼ら(彼女たち)は生き残ります。殺すか、救うか。あなたの選択が、人の生死を決定します。後戻りはできません。
『シークレット・ビターチョコレート: 黒猫とショコラトリーの名探偵3 』高里椎奈 2025年11月25日

■□■恩人のショコラティエが冤罪で逮捕!? 探偵・恵大と天才AI研究者・明、幸運の黒猫・6が活躍する 猫ミステリ堂々完結!■□■ ショコラトリー2階に探偵事務所を構える恵大と、助手で天才AI科学者の明、その飼い猫の6。彼らの恩人・雅乃が出場したチョコレートの大会で切断された手首が発見され、現場は騒然とする。さらに犯人として雅乃が疑われてしまう! 恵大は明の手を借り、冷静な調査を行うが、証言や証拠は雅乃が犯人に見えるものばかり。罪を晴らすべく奔走する二人と一匹は、過去の経験からある気づきを得て……? 好評の猫ミステリ、堂々の完結!
『また殺されてしまったのですね、探偵様6』てにをは 2025年11月25日
「また殺されてしまったのですね、探偵様」 「……らしいね」 奪われた朔也の首を追い、山奥の唯一度村に訪れたリリテア一行。しかし村への入り口は見つからず……。因習に鎖された秘境で挑むシリーズ第六弾!

『アフター・ユー 』一穂ミチ 2025年11月21日

海難事故で行方不明となった恋人は、見知らぬ男と一緒にいた。ありふれた不倫か、それとも――。著者新境地となる罪と再生の物語。
『たとえば孤独という名の嘘』誉田哲也 2025年11月21日

「……俺はいつからハメられてたんだ?」 〈姫川玲子シリーズ〉〈ジウシリーズ〉を手掛ける警察小説の名手の新境地は、1話ごとに真相が反転する、慟哭の【警察×スパイ】ミステリー。 ◇◇◇ 警視庁公安部の佐島はある日、被疑者取調べに駆り出された。大学時代の友人・稲澤が、勤務先の女性部下・矢代を殺害した容疑をかけられていたのだ。被害者はなぜか、二人が学生時代に共に恋焦がれた女性・綾と瓜二つだった。 容疑を否認しつつ稲澤は言う。 「矢代は中国のスパイだったんじゃないか」 取調べを終え部屋を出ると、そこには特捜幹部が顔を揃えていた。彼らは1枚の紙を佐島に突きつけたーーいったい、何がどうなっているんだ?
『わたしがいなくなった世界に』七河迦南 2025年11月20日

職場復帰をめざしリハビリ中の児童養護施設「七海学園」の保育士・北沢春菜。彼女がいない間にも、学園の子供たちをめぐる不思議な出来事は続いていた。一緒に終点まで乗ったはずの循環バスの中から忽然と消えた少女。かつて母の死期を予言した少女が目撃した「未来の殺人」。駅伝大会の中継地点で襷を渡し終わるとともに消失した少年ランナー。そして学園内のあちこちでは、殺人を告発する宛名のないメッセージが現われーー『七つの海を照らす星』『アルバトロスは羽ばたかない』の感動と驚愕が再び甦る、シリーズ完全新作!
『リデルハウスの子どもたち』佐原ひかり 2025年11月20日
金色にかがやく草原の果てに佇む、緑におおわれた白亜の校舎。全寮制の名門校リデルハウスには、奇妙な制度があった。特別な才能を認められた生徒は「ラヴ」と呼ばれて、普通の生徒も知らない場所で学園生活を送っている。そして、かれらはリデルハウスとの“契約”の見返りとして、在学中に一度だけ「ギフト」を行使できる。「ギフト」は、実現可能な望みであればなんでもひとつ、叶えることができるというーー。新鋭が紡ぐ、懐かしくも新しい少年少女たちの物語。
『あーあ。 織守きょうや自業自得短編集』織守きょうや 2025年11月19日

大学生 YouTuber の「俺」。再生回数を稼ぐため、知り合いの配信者が消息を絶った曰くつきの廃墟に向かい、予想だにしない恐怖に直面する(「廃墟で○○してみた」)。不倫相手から情事をキャンセルされ、やむなく帰宅した男は、何者かに殺された妻の遺体を発見する。現場にいたのは息子だけで……(「目撃者」)。踏み込んだら戻れないホラー&ミステリ6編収録。織守きょうやのダークサイドが渦巻く、禍々しい短編集。
『贖罪のマンティス 浅井美奈の逃走三百六十四日』前川裕 2025年11月19日

8人もの男性を性行為ののちに殺した浅井美奈。その特異性はロープと手斧を使用した極めて残虐な殺害方法にも顕著だった。壮絶な逮捕劇の果てに身柄を拘束され、そして2020年、世間を震撼させた彼女の死刑が執行される。将来を嘱望される水泳選手だった浅井はなぜ凶行に至ったのか。過去の深淵を窺くほどに浮かび上がるのは、凄絶な怨嗟の叫びだった。話題作『号泣』の著者が描く、数奇な運命に翻弄された者の慟哭のサスペンス。
『六つ首村』折原一 2025年11月19日

フリーライター・笹村克哉のもとに、義理の姉と名乗る女がやってきた。笹村は北関東の奥地に佇む「六つ首村」の名家・白兼家の後継者候補であり、30年前の連続殺人事件を生き延びた張本人だという。村を訪れた笹村は白兼家の秘密を探りはじめ、並行して恐るべき殺人計画が進行する。連続殺人事件の再現ドラマをめぐって、さまざまな人間たちの思惑が絡み合いーー。奇才・折原一が横溝正史に捧ぐ、渾身のダーク・サスペンス。
『白露: 警視庁強行犯係・樋口顕』今野敏 2025年11月19日
捜査本部より速くSNSで犯人特定? 遺体を発見したのは南アジア国籍の男性。 インターネットでは彼の写真や住所が晒され、 犯人だと断定して死刑を求める声まで上がる。 情報が錯綜するなか、捜査員たちはーー。 ヒーローは必ずしも一匹狼じゃない! 同僚とも家族とも絆が深い名刑事を描く傑作警察小説。 東京の世田谷区の工事現場で刺殺体が見つかった。第一発見者は、そこで働く南アジア国籍の男性。警視庁捜査一課の樋口班が捜査を進めるなか、SNSでは彼の実名が晒され、外国人であることを理由に犯人ではないかと疑う書き込みが投稿される。サイバー犯罪対策課と連携して投稿者の特定を急ぐ樋口。だが、それを嘲笑うかのごとく、発見者の顔写真と現住所まで投稿されてしまい、さらには逮捕や強制送還を望む意見まで出てくる……。かつてなく外国人排斥の風潮が強まり、フェイクニュースがあふれるなか、等身大の刑事・樋口は真実を掴むことができるのか。
『零零奇談 退魔探偵と心霊物件』蒼月海里 2025年11月19日
不動産会社勤務の千早が出会ったのは、事故物件にひそむ「霊的なもの」を処理する退魔師・姜零零。
『暗闇法廷』下村敦史 2025年11月19日

『同姓同名』『逆転正義』驚天動地のトリックを連発する著者の衝撃ミステリー!
後天的な障害を抱える人々の支援をするNPO『天使の箱庭』の施設長が殺された。殺人の容疑者は全盲の入所者・美波優月。だが美波は、深夜に施設長に呼び出されて襲われたが殺してはいない、と主張している。弁護依頼を受けた刑事弁護人の竜ヶ崎恭介は絶対不利な状況のなか、真相解明のために奔走する。検察側証人は耳が聞こえず、弁護側からは喋れない少女が出廷。竜ヶ崎は無罪判決を勝ち取れるのか。法廷に待ち受ける奇跡の結末は!?
『九龍城砦2 龍頭』余兒 2025年11月19日

いつか、阿祖は天を駆ける龍となる――。1950年代香港。貧しい労働者だった阿祖は、いかにして〈龍城幇〉の頭目、龍捲風となり九龍城砦を統べるにいたったのか? その裏には、彼の人生を揺るがす男との出会いと別れがあった――。《九龍城砦》シリーズ第二弾
『ボスポラス 死者たちの海峡』川瀬美保 2025年11月19日

憂愁の都市、イスタンブール。自殺した日本人音楽家の不可解な遺書について、左遷明けのオヌール警部補や漫画オタクのジャン巡査部長は捜査を始める。在トルコ日本人たちの複雑な人間関係、さらには連続女性転落死との恐るべき繫がりが浮き彫りになり……。
『或るバイトを募集しています 再求人』くるむあくむ 2025年11月18日

「或る、バイト体験者の話をインタビューしてきてください」 新人作家は、先輩作家の代役で取材仕事を任された。 先輩作家は“音信不通”。その理由は不明──それでも、 新人作家はネタを得られるかもしれないという期待を胸に、 アルバイト経験者たちの話を聞き始める。 家庭教師、清掃、写真撮影。 どれもありふれた仕事なのに、何かがおかしい。 アルバイトチラシから広がる不穏と恐怖、再び。
『イオラと地上に散らばる光』安壇美緒 2025年11月18日

「検索すればすぐに出てくるよ。赤ん坊を抱いたまま旦那の上司を刺しに行った女。なんか怪獣みたいな名前でさ」 ワンオペ育児で追い詰められた母親が夫の上司を刺傷した。彼女は赤ん坊を抱っこ紐で帯同したまま犯行に及んだという。事件を取り上げたWEB記事をきっかけに、イオラという犯人の特徴的な名前や事件の異常さが注目を集め、SNS上ではイオラ擁護派と否定派の論争が過熱。記事の担当者・岩永清志郎は、大きな反響に満足しながら、盛り上がりが続くよう新たなネタを探して奔走するが……。
『はじめまして、夢交換手の川崎です』音はつき 2025年11月17日

ひとが見る夢は、誰かの夢と繋がっている。 夢と夢をつなぐ「夢交換手」の川崎は、カフェで働く女性・凪沙の夢へ出張するうちに、次第に惹かれていった。 しかし現実世界では、凪沙は川崎のことを覚えていない。凪沙に対して、何度も「はじめまして」を繰り返す川崎…。 誰かを大事に想うことを諦めた男が、本当の愛を見つけるまでの物語。
『誰がためにその手は』越尾圭 2025年11月14日

その日、速水哲平は食い入るようにテレビのニュースを見ていた。世界的権威である脳神経外科医・大道寺が殺人罪で逮捕されたのだ。彼は三ヶ月ほど前から立て続けに六件の安楽死を行い、そのうちの一人は速水の最愛の妹だった。なぜ妹は標的になったのか?〝神の手〟を持つと言われた男は、なぜ突如悪魔と化したのか。真相を探ろうとする速水だが、事件は予想もしなかった展開を見せ……。傑作医療ミステリー!(
『有能助手は名探偵を操る』貴戸湊太 2025年11月14日

これまでに数々の難事件を解決し、その見た目の良さもあいまって時代の寵児と謳われる名探偵・志谷禄郎。だが、実は推理をしているのはもっぱら助手の和戸村丈で、志谷自身は〝へっぽこ探偵〟であることは一握りの人間しか知らない。そんななか、志谷と和戸村のもとに新たな事件が立て続けに舞い込む。それは、二人が過去に解決した殺人事件をあからさまに模倣したもので……〈探偵×助手〉最強バディ誕生!
『猫弁と奇跡の子』大山淳子 2025年11月14日

冴えない容貌、天才的な頭脳、人の幸せを第一に考える稀代のお人好し弁護士、百瀬太郎。 大福亜子と入籍を果たし、まだ式は挙げられていないものの、結婚生活にも少しずつ慣れてきた、そんな時。 福引きの一等賞で、とんでもない「景品」をもらったという相談が……。 いつもより、事件も謎も、喜びも驚きも、超特盛! 累計58万部突破!の大人気シリーズ「猫弁」、第2シーズンここに完結! 婚約から3年かかってやっと入籍した百瀬と大福亜子。 しかしまだ、結婚式を挙げられていなかった。 ある日、亜子の勤め先、ナイス結婚相談所に思わぬ客が訪れる。 百瀬法律事務所の事務員、仁科七重だった。 亜子にしか叶えることのできない「願い」があるらしい。 百瀬は、ひなた商店街の野原鮎太の相談を受けていた。 福引きで当たった一等賞の「景品」。 そのせいで、夫婦の間に亀裂が走ったそうだ。 次から次へと迫り来る事件を、百瀬は乗り越えられるのか?
『心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆』神永学 2025年11月14日

一心の口から語られる驚くべき過去に、晴香は涙する──中学教師の高岸明美は、他人を寄せ付けず、寂しげな目で教室にたたずむ1人の少年のことが気になっていた。彼の名は斉藤八雲。“幽霊が見える”と噂され、クラスメートから疎まれる孤独な少年を、明美は必死に理解しようとするが……迫りくる恐るべき事件の影、その先に待ち受ける最大の悲劇、その時八雲は!? 謎に包まれた過去が明らかになる、衝撃の八雲少年時代編!
『心霊探偵八雲5 つながる想い』神永学 2025年11月14日

読むなら今! 累計750万部特殊設定ミステリー 待望の完全版第5弾。 物語は、過去の一家惨殺事件から始まる。
『凶変 警視庁異能処理班ミカヅチ』内藤了 2025年11月14日

死がより身近になる街で、 警察はまたひとつ決断を下す。 続々重版! 大人気ホラーミステリシリーズ! 警察×怪異ミステリー第八弾。終わりの始まりは、今。
『哀を飲む』木爾チレン 2025年11月13日

愛を失くした女子たちの、性と生についての痛切な短編集。
苦しくも美しい、哀と狂気を召し上がれ。水のように無味無臭で摑めない男との日々「水みたいな人」、
明けない夜、名前も知らない恋人との関係に耽る「ジンジャーエールに似ている」、
私の体に飽きてきた彼氏に感じる切なさ「ぬるいラムネ」、
死んだ夫の骨を飲む妻の物語「骨を飲む」……など、全7話収録。
デビュー当時から現在へと繫がる、小説家・木爾チレンの軌跡を感じる珠玉の作品たち。
『クイーンと殺人とアリス』金子玲介 2025年11月12日
謎解きアイドル”Queen & Alice”のオーディション。孤島で開催される最終審査に集まったのは、クイズ大会で敗れたリベンジを誓う高校生コンビの想空と七色、9年間オーディションを受け続ける真昼、元バンドマンの聖来ら、個性豊かな8人の候補者たち。しかし夢をかけた合宿は、常軌を逸した悪夢へと変わるーー。 謎を解いた先に待つのは、絶望か、希望か?
『龍の守る町』砥上裕將 2025年11月12日

『線は、僕を描く』の著者が描く、「水害」と「消防」その闘いと涙。 魚鷹が見守る町で、秋月龍朗は最高の消防士だった。五年前のあの日、濁流が町と彼の心に、癒えない傷跡を刻むまでは。現場を追われ、辿り着いた指令室。そこは、同じ痛みを抱える仲間たちと、声だけで命を繋ぐ場所。炎の中から命を救ってきたその手で、男は今、受話器を握る。 町と、そして自分自身の再生をかけた静かな闘いが、いま始まる
『犯人と二人きり』高野和明 2025年11月12日

面白い小説をお探しのあなた、この本はいかがですか? 謎が謎を呼ぶ、7つの怪事件…… ミステリー界のグランドスラム(江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、このミス1位、週刊文春ミステリー1位)を達成した著者が放つ、驚天動地の短編集! 当代随一のストーリーテラーが贈る、最高のスリルとサスペンス! 驚愕の展開と見事な謎解き、そしてドンデン返し! ミステリーをベースに、ホラー、サスペンス、SF、ファンタジーなど、エンタテインメント小説のあらゆる要素を盛り込んだ、傑作短編の豪華詰め合わせ! 短編って、こんなに面白いんだ。
『あの日、僕たちが死んだ理由』風森章羽 2025年11月12日

僕はあの日に戻る。 君の嫌いな人になってーー。 感動のタイムリープ・サスペンス メフィスト賞作家が贈る、祈りと奇跡の物語。 親友・秋月高輝が下宿の同居人4人全員を殺害し、建物に火を放ち、そして自殺したという。 もしもあの日、最後に会った彼に声をかけていれば。 後悔を胸に現場を訪れた真理に、奇跡が起きる。 目覚めると、真理は事件1週間前の下宿《おぼろ荘》にいた。 けれど、彼の大嫌いな人の姿でーー。
『湮滅 覆面刑事2』南英男 2025年11月12日

大胆で凶暴な事件が頻発した。石油コンビナート爆破、現金輸送車襲撃、さらに巨大暴力団総長の誘拐。いずれも恐喝で、犯人の目的が身代金要求と見た警視庁国際捜査課の久世隼人は、事件の裏に見え隠れするスラブ系外国人を追う。総額五十億円にものぼる強奪金の行方と凶悪軍団を束ねる首謀者の真の目的とは? 元SAT教官のベテラン刑事とルーキー刑事の潜入捜査を行う「覆面刑事」シリーズ第二弾!
『夜パフェ王子のパルフェな謎解き』鳩見すた 2025年11月12日

悩めるお客さんが抱える謎を無愛想なパティシエとお人好しな店長が解き明かす! 月夜の桜並木を少し歩いた先の、こぢんまりとした古いビルに、夜パフェ専門店「ムーンシャイン」がある。 パティシエのカイリは端整な顔立ちだが寡黙なため、愛想よくお客さんと話すのは店長のフィルの役目。 そんな大学生コンビがお客さんの日頃の気がかりから夫婦の危機、はてはご近所トラブルまで解決していくコージーミステリ。 パフェと一緒に召しあがれ!
『愚か者の疾走』西尾潤 2025年11月11日

「この金で生まれ変われ」 半グレ組織から奪い取った大金を マモルに託し、タクヤは姿を消した。 あれから三年。 マモルは真鶴で静かに暮らしていた。 そんなある日、思わぬメールが届く。 「俺はもう限界かもしれない」 差出人はタクヤだったーー。 生きていたのか? それとも追っ手が仕掛けた罠なのか? 映画化で話題沸騰! 『愚か者の身分』のその後を スリリングに描く待望の続編!
『妻が余分』新津きよみ 2025年11月11日

定年退職を目前にして長き単身赴任生活から 家族の住む家に帰った小宮山元。 知らぬ間に義母が同居し、 大事にしていた物も妻に勝手に捨てられていた。 もはやそこに自分の居場所はなかった。 半ば自棄で空き家になっていた実家の整理をはじめた彼は 思わぬものを見つけ……。 表題作「妻が余分」ほか 熟年からの身の振り方や人間関係に惑う 男女の姿を軽快に描く全7篇。 珠玉のミステリー短編集。 むさしのニューライフ ゲストハウス 百万円分の無駄 サードライフ 妻が余分 ヘアドネーション 十年日記
『詐欺の家 SWINDLER HOUSE』根本聡一郎 2025年11月07日

闇バイト&誘拐で“ハウス”に閉じ込められた男女たち。 脱出条件は、ただ一つ。 詐欺で1億稼げ。 「特殊詐欺グループ」VS.「撲滅を目指す警察」の策謀と心理戦! 社会構造の歪みを描いた、著者渾身のコンゲーム小説 「詐欺で一億稼ぐまで家から出られません」 フードデリバリー配達員のアオイは、闇バイトで集まった若者と謎の家に監禁された。モニターに映る道化が命じたのは、皆で高齢者を騙して金を奪うこと。何とか脱出するため嘘の電話を掛けるアオイたち。だが、一億達成目前で、金の回収係が捕まった!捜査が「家」に迫る時、道化の正体、詐欺を生む“この国の仕組み”が暴かれるーー。 『スウィンダラーハウス』改題作品
『罠檻』南英男 2025年11月07日

死刑囚・カルト教祖狙撃! よみがえる大規模テロの悪夢! 女性検事を人質にされた処刑チームが最凶、最悪の罠に陥ちる! 闇処刑チームの女検事須賀亜弓が拉致された。直後、リーダー城所に、亜弓が薬物を射たれて凌辱される動画が届く。憤怒の城所へ、謎の犯人Xは驚愕の“指令”を下した。〈収監中の死刑囚・カルト教団教祖を暗殺せよ!〉反撃の策も見出せぬままチームは殺害を決行するが、犯人のテロ要求は続く。亜弓と城所らの運命、敵の正体とは? 起死回生の決め手はあるのか!? シリーズ第三弾!
『とどけチャイコフスキー』中山七里 2025年11月07日

モスクワ音楽院で起きた密室殺人。 国際情勢が音楽家たちの人生を変える。 文化的鎖国状態のロシアで、「他国の音楽は不要」と主張するモスクワ音楽院の学部長が殺された。 海外巡業中の日本人ピアニスト・岬だけが気づいた事件の真相とは。 累計190万部突破! 大人気シリーズ最新刊。
『特定しないでください』和田正雪 2025年11月06日

彼女の身に、いったい何が起こったのかーー 無名の新人作家である“私”のもとに舞い込んだ、とあるアイドルの行方調査依頼。どうやら、そのアイドルが所属していたのは『メンバーの中に人殺しがいる』という噂が流れ、現在はメンバー全員が失踪してしまっている曰く付きのグループらしい。 編集者からの催促を受け、次回作の企画に悩んでいた“私”は、半信半疑のまま彼女の行方を追ってみることにしたのだが……。 彼女の身に、いったい何が起こったのか。観客の証言、メンバーの裏アカウント、インタビュー音源などの断片から真相を浮き彫りにしていく、著者渾身のヒトコワ×ミステリー。
『遥かなる秋のエイティーン』三上幸四郎 2025年11月06日

秋にしか会えない少年に、恋をした。 乱歩賞作家が放つ、青春タイムリープミステリー! 中学3年、秋。
『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 大人の小休止と鎌倉野菜のポトフ』友井羊 2025年11月06日

事件は鎌倉の キッチンカーで起こる!? スープ屋「しずく」常連の伊予は、忙しくも充実した日々を過ごしていた。けれど、ある出来事をきっかけに異変が起こる。伊予は休職し、祖母が住んでいた鎌倉で養生することを決める。近所に来るキッチンカーのシェフや客と親しくなるうち、伊予のもとに事件が舞い込んできて……。シークヮーサーが消えたり、企業の不正情報を隠すことになったり!? そして、いわくつきの幻のワイン。 今回もスープ屋「しずく」シェフの絶品スープと名推理が冴えわたる!
『グッバイ、サイレントゴースト』此見えこ 2025年11月06日

本当はずっと、さよならしたかったんだ。 ーー此見えこ史上最も切ない、「決別」と「再生」の物語。 博多に暮らす高校1年生の白崎結芽は、言葉を話すことができない。 中学時代のある事件をきっかけに、声を出せなくなってしまったのだ。 ある朝、どうしても学校に行けず教室から逃げるように訪れた公園で、不登校の中学生・くるみと出会う。 近い境遇に意気投合する2人だったが、くるみの兄は高校でアイドル的の存在の三年生・須賀雅也先輩だった。 2人との出会いで大きく動き出す結芽の人生。 しかし平穏な日々は唐突に、そして残酷に終わりを迎えるーー。 切なくも驚愕を伴うラストを、あなたは予想できるか。 儚くも美しい青春を描き切る、此見えこ新境地!
『違法捜査官』新美健 2025年11月06日

事件の早期解決のためなら、なんでもあり! 三十歳、警察官の仲條晴臣は出勤するなり、新しいペアを紹介された。 これで早くも三代目となる。 実は、初代も二代も「壊れて」しまい、ペア解消となっていた。 サボり上手で一筋縄ではいかない仲條は、所轄の誰もが持て余している人員なのだ。 しかし、今回の芹沢卓巳は、警視庁から来た四十代半ばの警部補。 仲條にとっては侮れない「敵」である。 そんな新造ペアに任されたのは、死体遺棄事件。 飲酒運転の検問突破を試みて、横転した軽トラックから死体が転がり落ちたのだ。 ふたりで現場から逃走した運転手を捜すわけだが、型破りな芹沢の「やり方」に翻弄される仲條。 振り回されつつも、次第に楽しくなってきた仲條の前に、警視庁の監察官・北山重行が現れた。 「変則的な」捜査を重ねるうち、単なる死体遺棄事件が予想外の大事件へと繋がっていき……。 重要事件に違法捜査は付き物? 捜査効率化のためなら、なんでもアリが当たり前のイリーガル・エージェント誕生!
『猪之噛』矢野隆 2025年11月06日

東京から福岡の山奥に移住し、猟師として生活している明神マリア。 猟友会の会長・吉中剛太郎と、ここ最近感じている山の違和感について話していた。なぜか、山から獣の気配が消え去っているーー、と。 ある日の帰り道、マリアは森からかつてない強い気配を感じ、身構える。 それは、この五年の猟師経験で見たこともないような巨大な猪から発せられたものだった。 後にその正体は、江戸時代から言い伝えが残る金色の猪「イノガミ」だと、剛太郎に教えられる。 過疎に苦しむ村で、恐怖と葛藤を抱えながら自然と向き合う猟師たち、そして平穏な暮らしを願う村人たち。 伝説の猪との対峙の先に見えるものとは。 手に汗握る猟師と害獣の死闘を描く、著者初の現代小説!
『雷電』 梶よう子 2025年11月05日

勝率9割6分2厘、江戸相撲最強の力士・雷電為右衛門。その雷電が唯一、二度敗れた相手がいた。
『お祓いは家政夫の仕事ですか 霞書房の幽霊事件帖』澤村御影 2025年11月05日

●累計150万部「准教授・高槻彰良の推察」著者新シリーズ! バイト先の家事代行で「婿にしたい家政夫No.1」の秋生は、 派遣された貸本屋〈霞書房〉で美貌の店主・透と出会う。
刑事ヤギノメ 奇妙な相棒 【松嶋智左】2025年11月05日
「えっ、どうして気づいたんですか!?」 〈女副署長〉シリーズ著者の最新警察小説! 急性膵炎で長期入院していた巡査部長・弓木瞳。
お節介隠居の便利屋稼業 老いて出番あり 【千野隆司】2025年11月05日
薬種屋として働いたのち、妻を亡くして隠居の身となった文之助。
きょうの日はさようなら 【一穂ミチ】2025年11月05日
何もかも過去に置いてきた今日子は、2025年夏、明日子




こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 国内ミステリー 11月新刊を徹底紹介を書きます。※本ページにはPRが含まれます