食べ物にではなく、物食う人に喰いつく本「ハイパーハードボイルドグルメリポート」

ハイパーハードボイルドグルメリポート
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

世界には、私たちの想像を絶するような暮らしが数多くあります。極端な環境、貧困、治安状態など様々ですが、それでも人間はそこで命を紡いでいます。

テレビ東京の深夜番組に、そんな土地を訪ね、そこで生きる人たちが何を食べているのか記録し続ける番組があります。

番組の担当ディレクターが4つのエピソードを軸にまとめたルポルタージュ本です。

ハイパーハードボイルドグルメリポート

ハイパーハードボイルドグルメリポート

「ヤバい世界のヤバい奴らは何食ってんだ!?」「食の現場にすべてが凝縮されている」テレ東深夜の単発番組としてスタートしながら、“他じゃ絶対にありえない”その内容で視聴者に衝撃を生んだ人気番組が書籍化。人食い少年兵・マフィア・カルト教団……。何が正義で何が悪か、“ヤバい”と“ふつう”の境界線とは―――。

圧倒的な貧困、裏社会、宗教

グルメという冠がついているからといって、食リポ番組ではありません。罰ゲームのようにゲテモノ料理を味わうエンタメでもなく、軸は社会派、いわば超硬派なドキュメンタリーです。

日本のように治安が行き届いた国は世界に数えるほどしかありません。世界で暮らすの大半の人々は何かしら安全を保障されない世界で生きています。

その人たちも私たちとおなじ人間。つまり何かを食べないと生きていけない人たちです。番組の企画は食べることではなく、食べるために生きる人に寄り添うこと。

危険を覚悟でその人たちの懐に入り込んでいくところに、テレビの残された秘境はあるように思えてきます。

著者の上出遼平さんとは

上出遼平(かみでりょうへい)1989年東京都生まれ。テレビディレクター・プロデューサー。早稲田大学を卒業後、テレビ東京に入社。「ハイパーハードボイルドグルメリポート」シリーズの企画、演出、ロケも撮影、編集まで番組制作の全過程を担う。