2025年6月、やばい月が来ました。
ええ…みなさん、正直に言います。
「6月はそこまで読まなくてもいいかな〜」なんて思ってたんですよ。
だって夏本番前でしょ?ビーチ行ったり、キャンプしたり、なんかこう、アクティブな季節じゃないですか。
…ところが!
本屋で新刊リストを見た瞬間、私の脳内でサイレンが鳴りました。
「6月…殺しすぎだろ…!」
冷たい北欧の闇、心をえぐる法廷劇、地中海クルーズでの殺人、そして双子姉妹の不穏な愛…。
「これは…読むしかないやつだ」ってやつが、9冊も。
2025年6月の新刊 海外ミステリー 9選
『黒い空』アーナルデュル・インドリダソン (6/30)
まず北欧から。レイキャヴィクの空は、ただの黒じゃないんですよ。
光の届かない深海みたいな黒。冷たい潮が骨に染みてくるやつ。
主人公シグルデュル=オーリは友人から妙な依頼を受ける。
「いかがわしい写真をネタに脅されてるんだ。表沙汰にせず取り戻してくれ」
行ってみたら、もうその女は血だまりの中。
そして背後からドンッ!暗転。
──目が覚めたときの、あの吐き気を伴う頭痛。
氷の粒が降ってくるような街の静けさ。
もうこの時点で心臓ドキドキですよ。
『9人はなぜ殺される』 ピーター・スワンソン (6/30)
これ…設定がやばい。
アメリカ各地の9人に「自分の名前を含む9つの名前だけが書かれたリスト」が届くんです。
差出人不明。意味不明。
1人、溺死。
2人目、ランニング中に背中を撃たれる。
そしてFBI捜査官のジェシカは気づく。
「あれ、私の名前も…ある」
ページをめくるたびに死者が増える。
読んでると、いつ自分の名前が出てくるか不安になって、夜中にポストを確認したくなります。
(私なんてAmazonの不在票見るだけでビビるようになりましたからね)
『コーンウォールに死す』 ダニエル・シルヴァ (6/25)
海辺の村。
波の音と、凍える潮風と、1人の教授の死体。
〈斧男〉という連続殺人鬼の仕業かと思いきや、教授はピカソの消えた作品を調べていたらしい…。
夜のパリ、石畳に反射する街灯の光の中、次の犠牲者が現れる。
美術品と殺人が絡むと、どうしてこんなにも魅力的なんでしょうか。
それはたぶん、「美しいものは、人を狂わせる」という真実があるから。
『裁きのメス』 リツ・ムケルジ (6/25)
19世紀フィラデルフィア。
女性解剖学教授リディアが、友人アンナの水死体と対面する。
警察は「自殺」と断言。だがリディアの胸はざわつく。
手帳に残された暗号のような記述、階級を超えた恋、不可解な火事。
そして、迫る暴力の影。
手術台の冷たい金属の匂い、蝋燭の炎のゆらぎ、その中で導き出される“答え”。
読み終えたあと、静かに深呼吸したくなるような作品です。
『地中海クルーズにうってつけの謎解き』 ドーン・ブルックス (6/19)
タイトルだけで楽しいと思ったあなた、甘いです。
これは、港の陽射しと潮風の匂いの中で起きる“完璧な殺人”なんですよ。
警官レイチェルと看護師サラ。
船上のバーカウンターでカクテルを飲みながらの会話も束の間、寄港先で乗客が事故死…いや、他殺か?
「さっきまで笑ってた人が、もういない」という現実が、海の青さに突き刺さる。
『小さな嘘つき』 パスカル・ロベール゠ディアール (6/18)
15歳の少女リザがついた、たったひとつの嘘。
それが1人の人生を壊し、司法を歪めた。
法廷の空気は重い。
裁判官のペンの音、被告人の浅い呼吸、リザの手の震え。
読みながら「自分ならどう証言するだろう」と自問してしまう一冊です。
『死のマッチング・アプリ』 L・M・チルトン (6/18)
マッチングアプリ、便利ですよね?
…ただし、この世界では“出会ったら死ぬ”かもしれません。
失恋したグウェンが始めた恋活。
でも、デートした相手が次々と殺されていく。
スマホの通知音が、急に怖くなる小説ってそうそうないです。
『グッド・シスター』 サリー・ヘプワース (6/6)
双子姉妹のファーンとローズ。
子ども時代の暗い秘密、静かすぎる図書館、週3回の夕食。
ローズの不妊を知ったファーンは、代わりに子どもを産もうと考える。
姉妹の会話の端々に潜む違和感。
「ねぇ、それ…本当に優しさからの提案?」って、読者の方が疑い始めるんですよ。
ページを閉じたとき、あなたはこの姉妹を“好き”とも“嫌い”とも言えなくなっているはず。
『夜を駆ける女たち』 ジェシカ・ノール (6/5)
女子寮での惨殺事件。
犯人を目撃したパメラと、失踪した恋人を探すティナ。
2人が手を組んだ瞬間、静かだった闇が動き出す。
読んでいると、夜のキャンパスの匂い、遠くで聞こえる足音、振り返っても誰もいない感覚が蘇ります。
夏の夜に読むと危険。寝る前に読むともっと危険。
まとめ
いやぁ…6月、恐ろしいラインナップです。
9冊すべて、世界のどこかで誰かが泣き、笑い、震え、そしてページをめくっている。
もし1冊だけ選べと言われたら…無理です。全部読みます。
夏の読書リスト、これで決まりですね。
そして読んだら…ぜひポストを確認してください。
あなた宛の“リスト”が届いているかもしれませんよ。

「本をたくさん読みたいけど読む時間がない」
「本を何冊も買うとお金がかかる」
「読書はしたいけど腰が重い」
そんなお悩みがある方には、オーディブル(聴く読書)がおすすめです✨
Audible(オーディブル)は、Amazonが提供するオーディオブックサービス。古典ミステリーを読むならオーディブルが最適です。
その理由は、圧倒的に作品数が多いから✨
月額1500円で約12万冊以上が聴き放題なので、書籍代の節約にもなるし、読書の幅も広がります。
電車やバス、車に乗っている時間や家事中であっても聴くことができるので、忙しい方でも本が楽しむことができます!Audibleの登録は超簡単です。

サービスは良さそうだけど、お金がかかるの面倒かも。

登録後、30日間無料体験が使えるので気楽にお試しできます?
有料の時と同じ機能が使えて、期間内に解約すれば無料。
この機会に登録してみてはいかがですか!
今だけ30日間無料
期間内に解約すれば無料です。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。