
大事件が起きたとき、番組担当者が真っ先に走るのが書店と資料室です。目的は事件に関係した本探し。例えば現場の地図なども含まれます。早く押さえないと人に取られてしまいます。
書籍は宝の宝庫です。科学機な根拠(エビデンス)さがしもさることながら、専門家探しや歴史的背景の検証などに欠かせないからです。
書店の店長の話では感染症を扱う文学書や歴史書まで売れているというのは、見えない相手の不安が広がっていることを伺わせます。
Contents
ペスト

- ペストにより封鎖された街で伝染病や伝染病がもたらす不条理
- 累計発行部数104万部
首都感染

- 新型コロナによる東京封鎖を予言したと話題になる
- 何が起きどのように対応すべきかが冷静に判断できる
復活の日
殺人ウイルスと核ミサイルの脅威により人類死滅の危機が迫る中、南極基地で生き延びようとする人々のドラマを描いた作品バイオテクノロジーによる破滅テーマの本格SF
破船

嵐の夜、浜で火を焚いて、近づく船を座礁させ、積荷を奪い取る――僻地の貧しい漁村に古くから伝わる、サバイバルのための過酷な風習“お船様”。しかし、座礁した船には感染症で死亡した人々が乗っていた。難破船を「お船さま」と呼んで待ちわびる人々の悲哀。
ペスト大流行

科学史専攻の著者の大学院時代の論文を基にしており、初版は1983年刊行とある。14世紀のヨーロッパで大流行した黒死病(ペスト)の発生から収熄までの約半世紀を新書1冊に簡潔にまとめたもの。品切れ状態から1万部増刷。
流行性感冒「スペイン風邪」大流行の記録
100年前の内務省衛生局の報告書に解説をつけた一冊。解説は仙台医療センターウィルス疾患研究室長の西山秀一さん。古書として出回っていた原書を手に入れ現代に復活。
疫病と世界史

1917年カナダ・ヴァンクーヴァ生まれの歴史マクニール,ウィリアム・Hが1976年に著した本。未だに疫病を、歴史の教科書に入れない愚劣さは今も変わらない。
感染症と文明

世界各地で感染症対策に取り組んできた著者による本。刊行時は初版にとどまっていたが増刷を繰り返す。「感染症は文明の中で必然的に出てくるもので共存せざるを得ないもの」としている点に独自性がある。
人類は「パンデミック」をどう生き延びたか
新訳 文明と病気

医学史家のヘンリー・E・シゲリストが1940年にコーネル大学で行った一連の講義を基にした著作。人類はパンデミックや感染症とどう闘ってきたかを説く医学史、歴史書。
知っておきたい感染症
感染症の世界史
コレラ、天然痘、エボラ出血熱……征服しては新たな姿となって生まれ変わる微生物と、人類は長い軍拡競争の歴史を繰り返してきた。40億年の地球環境史の視点から、感染症の正体にせまる。
新型コロナウイルスの真実

- 「コロナウイルスはこういうウイルスです」という事実と、感染症対策の考え方の基礎
- 日本社会の新型コロナウイルスへの向き合い方
まとめ
スペイン国内だけで38万人の死者を出したというスペイン風邪。一世紀たった今同じような感染爆発に私たちは直面しています。アメリカ原住民を襲った疫病。南米インカ帝国を葬り散ったといわれる天然痘。歴史の教科書の中では一行程度で簡潔に記されている感染爆発。不都合な事実から目を背けてきた代価のように感じてなりません。