お手伝いしている書店の客層はメディア関係の人が多いので、一般書店とは違った本に人気が集まる傾向があります。
というか、メディア関係の人が食いつくような書籍を仕入れないとおまんまを食べていけないのでかなりアンテナを高くして本を選ばなければなりません。
方法の一つに同業者が発信するSNSです。
スゴ本の中の人が選んだ、1万円で“一生モノの教養”を身につけるための5冊
スゴ本の中の人が選んだ、1万円で“一生モノの教養”を身につけるための5冊 – マネ会 https://t.co/J8r1cT0tTN #わたしが知らないスゴ本はきっとあなたが読んでいる #Dain
— 河村書店 (@consaba) September 7, 2017
“河村書店”さんは”通りすがりの編集業者”とプロフィールにあることから、たぶん腕利きの編集者だと思います。その根拠はブログの内容からも垣間見えます。
書店の客層であるメディア関係者はせっかちな人が多く、世の中よりも早く情報を求めます。と同時に、深く掘り下げたいという要望も強く、バックナンバーフェアなどを企画すると喜ばれます。
こうした客層に刺さるのは「選書」です。本の目利きが選んだ本をまとめてラッピングにくるむことで注目してもらうことができます。
河村書店さんがリツイートした「スゴ本の中の人が選んだ、1万円で“一生モノの教養”を身につけるための5冊」を辿って見つけた本が今回は大ヒットしました。それがこちら。
「世界をつかむ」喜びを味わう『銃・病原菌・鉄』
なぜこの本が注目されたかというと、今まさに世界を恐怖の底に陥れている新型コロナ過です。
本の内容は「今ある富や権力の格差の原因は、民族間の生物学的差異ではなく、地誌的・環境的なものだ」という視点を持つ著者が、膨大な根拠を引用しながら語る歴史書といえるものです。
なぜヨーロッパ人が「銃・病原菌・鉄」を手にできたのか。「銃」や「鉄」であれば、複雑な構造を持つ機器を製造できる技術の発達があり、その技術者を支えるだけ人口が稠密(ちゅうみつ)で大規模な社会がある。そしてその背景には、社会を支える余剰食糧、すなわち栽培植物や家畜の存在がある。さらに、多くの家畜は、病原菌に免疫を持つ集団の広がりをもたらし、耐性を持たない人々にとっての生物兵器と化す。
スゴ本の中の人が選んだ、1万円で“一生モノの教養”を身につけるための5冊 | マネ会
注目したいのは、病原菌と人類との関わりについて書かれた部分です。世界中に残された遺跡の中には明らかに病原菌によって住民が全滅したケースが確認できます。
コロナ過が起きる前までは、気にもとめなかった歴史の記憶が本書を読み進むにつれ、現実のものに変わりうる恐怖の正体に思えてきます。
メディア関係者たちは今ある事象と、それを繋ぐ文脈を遇わせることで伝えようとします。そのよりどころになる本として人気を集めているのかもしれません。
[itemlink post_id=”4797″]※ちなみに、ひろゆきさんも「1%の努力」の中で勧めています。
スゴ本の中の人が選んだ残りの4冊
さて、スゴ本の中の人とはブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の中の人であるDainさんのことです。
圧倒的な読書量かつ、読んだ本のレビューの質に置いては並ぶ者がいない存在です。読むべき本仁摩要否とは、こうした人が選ぶ「選書」を手がかりにするのが早道です。
ここでは、あなたの知となり教養となる入口として、お薦めの本を選んでみよう。とはいっても、ただ選ぶだけでは面白くない。だから、日本の知を担う大学の最高峰、東京大学に務める教師が選んだ「アンケート・東大教師が新入生にすすめる本」から、合計1万円で買えるものをピックアップした。
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生活の激変は習慣を変えます。テレワークのメリットがあるとしたら通勤に費やしていた時間を自分のものにできることです。
浮いた時間を読書に当てることで自分をアップデートする絶好のチャンスと捉えれば前向きな気分になれるのではないでしょうか。
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こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 スゴ本 を書きます。※本ページにはPRが含まれます