Rinkerで楽天検索時「【エラー】リクエスト回数が多すぎます。RequestThrottled」の解決策

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

WordPressでAmazonと楽天の商品リンクが一度に作れるRinker(リンカー)というプラグイン。ヨメレバ・カエレバから乗り換えて使っています。

商品リンクを作る際、商品を検索して登録するひと手間が必要なのですが、最近になって検索時に

「【エラー】リクエスト回数が多すぎます。RequestThrottled」という事象が多発するようになりました。

問題は「楽天検索」でも起きてしまうことです。

Amazonのサーバーが「あなたのリクエストにはしばらく応じられません」と言っていることを意味します。ですからアフィリエイトバナーづくりには致命的です。

ネット上の対応策を検索してみましたが・・・・・・

Rinkerの「リクエスト回数が多すぎます」に対処する[PA-API][WordPress]

Rinkerのエラー回避方法「リクエスト回数が多すぎます。 RequestThrottled」 – usagi memorandom

ほとんどの解説は古い情報です。書いてあるのもAmazonの検索窓で発生した時生じるエラーについて。楽天の検索窓で発生したエラーの答は見つかりません。

ようやく見つけた解決策によると、原因はAmazonのPA-API v5仕様変更にあるようです。Rinkerが使用変更に追い付いていないことがエラーの原因かもしれません。

作業に取り掛かる前に調べておきたいことがあります。Rinkerを利用するには条件があります。Amazonアソシエイトのアカウントや楽天、バリューコマースなどの登録も必要です。これらの登録が済んでいないとアフィリエイトはできません。初めての人はまず利用条件を確認ください。

「リクエスト回数が多すぎます。RequestThrottled」の解決策

私はこれまでRinkerでバナーを作るとき、新規検索・登録作業を楽天の検索窓を使って行ってきました。(Amazonの検索窓でないところがミソです)ところが急にエラーを吐きはじめたのです。まずエラーの中身と解決策を先に言います。

症状

“楽天の”検索窓に文字列を入れて検索すると「リクエスト回数が多すぎます。RequestThrottled」エラーが返ってくる。

解決策

新規にAmazonのPA-APIキーを登録します。

するとエラーが起きなくなりました。

PA-APIキーを新しいものに書き換えるのが正解でした。

次に書き換えの方法です。

作業手順

WordPressを開き、Rinkerを最新版に更新しプラグイン設定画面を開いておきます。
Amazonアソシエイト・セントラル・ホームを開きます。

Amazonアソシエイト内のPA-API管理画面を開きます。続いてAmazonのPA-APIキーの確認を行います。

移行ガイドはアソシエイト・セントラルに記載されています。アソシエイト・セントラル [1] … Continue reading要点を整理するとこうなります。

  • 過去にAWSで発行したAWS認証キーは利用できない。※(AWSアクセスキー、AWSシークレットキー)を利用の場合、PA-API v5では利用できない。
  • なお、現在すでにアソシエイト・セントラルにて発行したPA-API認証キーを利用の場合を除く。※( PA-APIページ にアクセスした際に表示されるアクセスキーを利用している場合)は対応は必要ない。

どうやら答はAWS認証キーにあるようです。認証キーをすでに持っている人と新たに手に入れる必要がある人とはアプローチの仕方も少し違うようです。とにかく必要なのは新しい認証キーを手に入れることのようです。

具体的に確認しましょう。

Amazonアソシエイト内のPA-API管理画面を開きます。

認証キーの管理で、アクセスキーIDを取得します。
※私のケースでは過去に発行された認証キーを使っていたことから新規認証を求められました。

認証情報のダウンロードにアクセスキーとシークレットキーが生成されたのがわかります。このキーを使ってRinkerとAmazonを紐づけるのです。

ここで注意すべきことがあります。

この二つのコードが表示されるのはこの時だけです。しっかりメモしておかないと大変です。私はキャプチャーして記録を残しました。

リンクを取得し終わると生成された認証キーの記録が表示されます。ここまでがAmazonでの作業です。

続いてWordPressの作業です。Rinkerの設定画面からAmazonのPA-APIキーを登録します。

RinkerのAmazon【API】設定に、アクセスキーIDとシークレットキーの2つを登録し、下部にある『変更を保存』ボタンを押します。

以上で終了です。これ以降、Rinkerの商品検索でAmazon検索窓が使えるようになります。

これまでもAmazonのリンクは利用できました。どこが変わったのでしょうか。

取得したAmazon商品リンクurlをみてみましょう。urlにはlinkCodeという記載があります。この記載がPA-API v5につながるコード。

つまり正規のルートであることがわかります。

このリンクバナー経由で商品が購入されるとAmazonはlinkCodeつまりPA-API v5経由であることを理解して検索の制限をリセットし、何度でも繰り返し検索ができるようになります。

これまでのAmazonリンクは商品リンクです。よく見ると同じAmazonでもアソシエイツIDの位置が違います。

linkCodeの記載も見当たりません。このリンク経由ではPA-API v5経由とはみなされず、検索しすぎると「Amazonのサーバーに負荷をもたらすもの」として検索が遮断されていたのかもしれません。

とりあえず以上で設定は完了です。

複数のWordPressにRinkerを設定している場合

WordPressで複数のサイトを持ち、それぞれRinkerを導入している場合は、それぞれ個別にAmazon PA-APIを紐づけなければなりません。コードを忘れるとひどい目に遭います。

さて登録が終わったらRinkerの商品検索をしてみましよう。

作業が成功していると今度は楽天ではなく、Amazonの検索から商品検索と登録ができるようになります。

エラーも発生することなく検索できました。

古い情報に惑わされるな

「【エラー】リクエスト回数が多すぎます。RequestThrottled」で検索して出てくる記事のほとんどは、

  • Rinker設定画面で商品情報の再取得で「再取得をしない」にチェックを入れる
  • 「もしもアフィリエイト」を利用している場合は、必ずKindleとAmazonのチェックを外す。
  • 検索は「楽天市場から商品検索」を使って行う。

と三つの方法が記載されています。実は、これだけでは「リクエスト回数が多すぎます。RequestThrottled」の解決にはつながりませんでした。

私の場合は「楽天市場から商品検索」してもエラーが返ってきました。

Amazonの仕様変更

ネット上でよく見る解決策は、2019年1月23日からAmazonのPA-API(Product Advertising API)に仕様変更に対応した時に作られました。

それまでは、商品を検索するため入力した文字列は、その文字列に紐づくAPIと呼ばれるデータ形式となってAmazonに送られる仕組みでした。返ってきたデータの中には画像のURL情報なども含まれています。

検索数が増えれば増えるほどAmazonのサーバーに負担をかけることになりました。負担を嫌ったAmazonではPA-API経由で30日間売上が発生していないユーザーには、そのPA-APIを利用させないという対策を取ることになりました。

その結果、PA-API経由で設定していなかったRinkerでは検索回数が制限されるということになってしまったのです。

楽天の検索で迂回

PA-APIを通して商品情報が取得できなくなっても、Amazonアソシエイトによるアフィリエイト自体が利用できなくなったわけではありません。

抜け道として考えられたのが楽天の商品検索を利用することでした。RinkerにはAmazon検索の横に楽天検索があります。

この楽天検索を使うことで楽天に掲載された画像を表示することができます。

Amazonの商品情報と楽天の画像情報を組合すことでRinkerのバナーができるようになりました。

検索がやりにくくなっただけで、Amazonの商品リンクに紐づけられたユーザーのアソシエイトIDは生きているため、商品が購入されれば売り上げは認められます。

楽天検索経由でバナーをつくる便宜的な手段が広く使われるようになりました。しかし、困ったことが起きました。この方法ではリンクがつながっていないためAmazonのPA-API経由で商品が買われたことになりません。

v5への移行にあたり検索回数が制限されてしまいました。

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まとめ

今回は奇跡的にうまくいきました。過去に作ったバナーも無駄になりませんでした。しかしAmazonの仕様が変更されると、Rinker側の設定も変更しなくてはならないのは厄介です。

正確に行わないと変なトラブルに巻き込まれないとも限りません。業者側は注意喚起するだけでなく、初心者にもわかりやすいガイドを示してほしいものですね。

【AmazonがPA-API v5へ】Rinkerユーザーの移行手順と注意点を解説|catwalk

References

References
1 開いては見ましたが、説明が細かすぎて何を言っているかわかりません。見ても見なくても改善されればいいので、Amazonさんには要点だけ簡潔にまとめてほしいものです