- 代官山蔦屋書店 が推す海外文学
- 「地下鉄のザジ」レーモン・クノー
- 「イラストで見る伝説の大泥棒&大脱走」ソレダー・ロメロ・マリーニョ,フリオ・アントニオ・ブラスコ
- 「火曜クラブ」アガサ クリスティー
- 「罪と罰」ドストエフスキー
- 「シャーロックホームズの冒険」コナン・ドイル
- 「闇の奥」ジョゼフ・コンラッド
- 「変身」フランツ・カフカ
- 「白鯨」ハーマン・メルヴィル
- 「宝島」R.L.スティーヴンスン
- 「災厄の町」エラリイ・クイーン
- 「五月 その他の短信」アリ・スミス
- 「短くて恐ろしいフィルの時代」ジョージ・ソーンダーズ
- まとめ
代官山蔦屋書店 が推す海外文学
文学コンシェルジュのオールタイムベスト<2024年6月>で紹介された海外文学書を紹介します。
「地下鉄のザジ」レーモン・クノー
パリを舞台に少女ザジと叔父ガブリエルをはじめ個性的な登場人物たちが繰り広げるドタバタ劇。
「イラストで見る伝説の大泥棒&大脱走」ソレダー・ロメロ・マリーニョ,フリオ・アントニオ・ブラスコ
特徴あるイラストをふんだんに用いて現代的でお洒落なテイストで数々の高名な?事例を紹介する。
- ビブリオバトルで勝ちそ〜〜〜!
- 実在した大泥棒と大脱走犯が、新聞記事風のデザインとイラストで紹介されています。盗みにしろ脱走にしろ、手口が大胆なものが多くて面白かったです。大胆な方が成功しやすいのかもしれません。
- 人知を超えた発想、技能や体力が求められる難局にハラハラさせられるし、脱法的なマイナス要素もギャップ萌え的な装置として効いているのかもしれない。
「火曜クラブ」アガサ クリスティー
甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家など様々な職業の人々がミス・マープルの家に集った。一人の提案で各自が真相を知っている昔の事件を語り、その解決を推理しあうという〈火曜クラブ〉ができたが……田舎の老婦人ミス・マープルが、初めて驚異の推理力を披露した短篇
「罪と罰」ドストエフスキー
「シャーロックホームズの冒険」コナン・ドイル
「闇の奥」ジョゼフ・コンラッド
19世紀末。アフリカ大陸の中央部に派遣された船乗りマーロウは、奥地出張所にいるという象牙貿易で業績を上げた社員、クルツの噂を聞く。鬱蒼たる大密林を横目に河を遡航するマーロウの蒸気船は、原住民の襲撃に見舞われながらも最奥に辿り着く。そこで目にしたクルツの信じがたい姿とは――。
作者自身の実体験を元に主人公・マーロウが語るアフリカ・コンゴで川を遡ってクルツという人物を救出しに行った時に見聞き感じた話。「地獄の黙示録」の元ネタ。
- アフリカに行かずとも「原始的な人間」は心の奥に存在するのだが、自分でも認識不可能であり、いかに社会が人間の心を縛っているのか考えさせられる。
「変身」フランツ・カフカ
「白鯨」ハーマン・メルヴィル
「宝島」R.L.スティーヴンスン
「災厄の町」エラリイ・クイーン
結婚式直前に失踪したジムが、突如としてライツヴィルの町に戻ってくる。三年間じっと彼の帰りを待っていた婚約者のノーラと式を挙げ、幸福な日々が始まったかに見えた。ところがある日、ノーラは夫の持ち物から奇妙な手紙を見つけた。そこには妻の死を知らせる文面が……旧家に起こった奇怪な毒殺事件の真相に、名探偵エラリイが見出した苦い結末とは?
- エラリーが1人の人間ではないと言うことも初めて知る。まだまだ人生知らないことは多い。期待に違わない王道中の王道ミステリでした。
「五月 その他の短信」アリ・スミス
近所の木に恋する<私>、バグパイプの楽隊に付きまとわれる老女、おとぎ話ふうの語りの反復から立ち上がる予想外の奇譚……現代英語圏を代表する作家のユーモアと不思議に満ちた傑作
- 作者の企みに少しでも近づければと思いながら読み進めると普通の小説では味わえない不思議な気持ちになりました。でもこれを翻訳するのは大変だったと思います。
- 現代英語圏を代表する作家のユーモアと不思議に満ちた傑作短篇集。
- 始めの方は頭で書かれているような感覚があって期待していたものと違っていたが、読み進めるうちに感情を揺らすような文章が増えてきた。
「短くて恐ろしいフィルの時代」ジョージ・ソーンダーズ
領土が極端に狭い内ホーナー国と領土が極端に広い外ホーナー国で人々はそれぞれ暮らしていた。そんなある日、地震が起きて内ホーナー国の領土が更に狭くなってしまう。ヘイトを更に高めた外ホーナー人に、平凡な中年男フィルは言った。「税金を取ればいいのさ」
国民が一度に一人しか入れない極小国の〈内ホーナー国〉と極小国を取り囲む大国〈外ホーナー国〉の領土問題から始まる社会風刺的なおとぎ話。
- あっというまに読める掌編のおとぎ話だが、内容は深い。
- 何の権力も持たない一人の男が、一息に一国の独裁者へと登り詰め、そして瞬きの間に墜落するまでの物語。箍の外れた、国民の総意と言う名の、数の暴力の恐ろしさを感じる。
- 登場人物(人物と言って良いか?)が機械や植物のパーツで出来ているので、残酷描写も和らぐのだが、、、。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 代官山蔦屋書店 を書きます。※本ページにはPRが含まれます