2023年3月の 海外ミステリー ベスト3

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。

書店は本との出会いの場。しかし、新刊や旧作、ベストセラーと並んだ中からどんな作品を選んだらよいか悩む人も多いのではないでしょうか。

おすすめ海外ミステリーを月別にご紹介します。

2023年3月発行の海外ミステリー

2023年3月に発売された海外ミステリー小説をご紹介します。

  • 「禁じられた館」ミシェル・エルベ―ル&ウジェーヌ・ヴィル
  • 「警部ヴィスティング 疑念」ヨルン・リーエル・ホルスト
  • 「夜を生き延びろ」ライリー・セイガー

さてこの三冊は年間ベストに入るでしょうか。

「文明交錯」ローラン・ビネ

インカ帝国があっけなく滅びたのは、鉄、銃、馬、抗体を持たなかったからだと言われている。では、それらを彼らが持っていたとしたら世界はどう変わっただろうか? スペインがインカを、ではなく、インカがスペインを征服したとしたら……。ヨーロッパ全体はどう変わったのか? という架空の逆転世界を描いた小説。『HHhH』や『言語の七番目の機能』の著者が贈る、大胆かつスリリングな傑作歴史改変小説!

「スパイ暗号クラブ2 学校の中にスパイがいる!?」ペニー・ワーナー

スパイ暗号クラブの5人が、学校で起こった公金横領事件の謎にいどむ! 楽しかった夏休みが終わり、コーディたちスパイ暗号クラブのメンバー、おジャマじゃマット、テキサスから引っこしてきた双子たちは、そろって中学生になった。 バークレー中学には、新しい先生ミス・ブレッチリーが着任していた。彼女はジャーナリズムの先生だ。コーディはその先生のもとで、事件の調査と報道について学ぶことになった。 そんなある日、コーディたちのもとに暗号の手紙が送られてくる。内容は「学校の経費が何者かに盗まれている」という告発だった。 スパイ暗号クラブのメンバーは、さっそく学校内で調査を開始するが、やがて事件は、FBIが潜入調査に乗りだすほどの大事件であることがわかってくる。 はたして、犯人は誰なのか? そして、コーディに告発の手紙を送ったのは誰なのか? そしてその目的とは――!?

「哀惜」アン・クリーヴス

海岸で発見された男性の死体。彼の死に隠された真相とは? 小さな町に起きた奇妙で複雑な事件に、刑事マシュー・ヴェンが挑む。

「ノー・カントリー・フォー・オールド・メン」コーマック・マッカーシー

ヴェトナム帰還兵モスがメキシコ国境付近で発見した死体と大金が、更なる殺戮を呼ぶ。〈国境三部作〉後の衝撃作。

「あの夜、わたしたちの罪」ローリー・エリザベス・フリン

アムとサリーは大学中の視線を集める”最高の女の子”だった。学生寮でとある事件が起きるまでは――。事件から十四年、新たな人生を歩むアムのもとに同窓会の招待状と脅迫状が届く。「あの夜わたしたちがしたことについて話がしたい」。こんなものを寄こすのはサリーしかいない。そう考え同窓会に出席するも、サリーのもとにも同じ脅迫状が届いていた。何者かがふたりの罪を暴こうというのだ。彼女たちが犯した罪とは?

「深海のYrr〔新版〕 1〜4」フランク・シェッツィング

科学者たちは異常な行動をとった海洋生物が共通の物質を持っていることを知る。そしてヨハンソンは、一連の事態が起きた原因をようやく突き止めた。その仮説を証明すべく、ヨハンソン、アナワク、リー司令官らはヘリ空母に乗りこみ、グリーンランド海に向かう。そこで彼らが目にした想像を絶する真実とは何か?最新科学情報を駆使し、地球環境の破壊に警鐘を鳴らす―ドイツで記録的なベストセラーとなった驚異の小説。

「ポー傑作選3 ブラックユーモア編 Xだらけの社説」エドガー・アラン・ポー

いがみあう新聞社同士の奇妙な論争を描く「Xだらけの社説」。大言壮語が嵩(こう)じて地獄の門が開く「悪魔に首を賭けるな」。ありえないはずのことが起きる科学トリック「一週間に日曜が三度」。ダークな風刺小説や謎かけ詩、創作論など知られざる名作を23編収録。巻末には「人名辞典」「ポーの文学闘争」他、ファン待望の論考が100頁超。訳出不可能だった言葉遊びを見事に新訳した第3弾!

「ヴァイオレットだけが知っている」メリーナ・マーケッタ

ロンドンの警察官ビッシュは、娘の乗ったバスが爆破されたと連絡を受ける。フランスへのバス・ツアーに参加したイギリスの子供たちが大勢巻きこまれたらしい。娘は無事だったが重傷者多数、数人が死亡。さらに、ツアー参加者の一人が、かつて23人を殺害した爆弾犯の孫だと判明する。その17歳の少女ヴァイオレットは、事情聴取のあとで年下の少年と共に姿を消してしまう。彼女たちの目的とは? ビッシュは行方を追うが……。謎に満ちた追跡サスペンス!

「ラヴクラフト・カントリー」マット・ラフ

朝鮮戦争から帰還した黒人兵士アティカス・ターナーは、SFやホラーを愛読する変わり者だ。彼は父親が謎の白人青年に拉致されたと知り、出版社を営む伯父と霊媒師と賭博師の間に生まれた幼馴染を伴って、父が連れ去られた地図にない街アーダムを目指す。かの地で待ち受けていたのは、魔術師タイタス・ブレイスホワイトが創設した秘密結社だった――南北戦争前夜から朝鮮戦争直後に至るまでの二百年にわたるアメリカの闇の歴史と魔術的闘争を描いた傑作。TVドラマ『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』原作。

夜を生き延びろ」ライリー・セイガー

1991年、冬の深夜零時、人けのないダイナーの駐車場から発進する一台の車。助手席には、映画オタクの女子大学生チャーリーが座っている。ハンドルを握るのは正体不明の男。ふたりは知り合ってまもない。だが、チャーリーはすでに確信している。この男、二か月前に親友のマディを殺した連続殺人犯にちがいない、と――。シートベルト必須! アクセル全開でハイウェイを駆け抜け、驚愕のラストへと突き進む極上のノンストップ・サスペンス!!

2023.03.17

「警視の慟哭」デボラ・クロンビー

『警視の謀略』に続くダンカン・キンケイド警視シリーズ、第17作にして最新作。待望の翻訳出版。

「昏き聖母(上下)」ピーター・トレメイン

相棒エイダルフに殺害容疑が 処刑は翌朝。最悪の状況下で フィデルマは捜査を始めるが・・・・・・ 〈フィデルマワールド〉長編第9弾! 巡礼の旅に出ていたフィデルマは、良き友であるサクソン人の修道士エイダルフが殺人罪で捕らえられたとの手紙を受け取り、急ぎラーハン王国に向かった。ラーハンはフィデルマの兄が治めるモアンとはもめ事の絶えない隣国。どうやらエイダルフは12歳の少女に対する暴行と殺人の容疑で捕まったらしい。既に処刑は翌朝に決まったと告げられたフィデルマは、なんとか処刑を延期すべく事件の捜査を始めるが……。人気シリーズ最新作。

「真夜中が満ちるまで」シャノン・マッケナ

エヴァはその日、世界で一番近づきたくない男性を前に心乱されていた。 セキュリティ専門家のザックとは、6年前に苦い夜をともにして以来、互いに距離を置いてい る。 けれど、美貌の経営者として有名なエヴァを叩くネットの嫌がらせが激化し、相談せざるを得なくなったのだ。 話を聞いた彼は、冷淡だった瞳に危険な熱を浮かべ言った。 “これからは24時間、僕の目の届かない所には行かせない”と。

「ネロ・ウルフの災難 激怒編」レックス・スタウト

秘密主義のFBI、背信行為を働く弁護士、食べ物を冒涜する犯罪者。怒りに燃える巨漢の名探偵は三つの難事件を解き明かせるか? 腹に据えかねる数々の事件がウルフを悩ませる。

レックス・スタウト

「盗作小説」ジーン・ハンフ・コレリッツ

小説講師として才能のない生徒の面倒を見る作家ジェイコブ。中でも反抗的な生徒エヴァンの存在は、いまの彼の立場をより惨めなものにさせていた。ある日、エヴァンが死んでしまう。彼が遺したプロットは普段の彼からは考えられないほど完璧だった。そして……

「警部ヴィスティング 疑念」ヨルン・リーエル・ホルスト

ある朝、ヴィスティングの自宅の郵便箱に差出人不明の封書が届く。中にあったのは、12―1569/99と数字だけが書かれた一枚の紙。数字は事件番号で、隣接する警察署の管内で1999年に起きた1569号事件を意味していた。 この年の7月、十七歳のトーネ・ヴァーテランが行方不明となり、二日後に絞殺体で発見された。トーネの体内から検出された精液のDNA型が元恋人のもの一致し、男は逮捕され禁固十七年の刑を受けていた。 匿名の手紙は冤罪を示唆しているのか、何を訴えたいのか、そしてなぜ自分に届けられたのか‥‥。

2023年03月07日

「禁じられた館」ミシェル・エルベ―ル、ウジェーヌ・ヴィル

「ストレートで高純度の本格ミステリ。 よくぞ掘り出してくれました。 1930年代のフランスでこんな不可能犯罪ものが書かれていたとは、 ヴィンテージミステリの世界はまだまだ底が知れませんね。」 ――有栖川有栖(作家)

「孤島の十人」グレッチェン・マクニール

そして誰もがいなくなる…… 嵐に閉じこめられた孤島の屋敷ではじまる恐怖の殺人劇 休暇をすごしに孤島の別荘に集まった十人の若者たち。家族に内緒で参加したメグは、予想外の事態に直面する。 親友のために恋愛を断念した憧れの相手が来ているのだ。嵐が島を襲うなか、何者かの恨みを示す謎の動画が発見され、ついに犠牲者が!  通信が遮断され、完全に孤立した状況下で、人間関係はもつれ、十人は次々命を落としていく。いったいなぜ?そして犯人は?  映画化・ドラマ化で人気の著者が『そして誰もいなくなった』の世界に挑んだサスペンスフルなミステリー。

「ふたつの心臓を持つ少女」リディア・ケイン

1850年マンハッタン。心臓がふたつあると診断されたコーラは14歳までジェイコブという男の子として育てられた。母と育ての親である伯母の死後、20歳になったコーラは死体盗掘人として生計を立てていた。墓掘りの際はふたごの兄〝ジェイコブ〟としてふるまい、ふたつの人格を使い分けている。 あるとき、コーラがマークしている人々が、自然死ではなく次々と殺害されていることに気付く。 同時に、一度は消えかけた“ふたつの心臓を持つ女の子”のうわさが街に広がりはじめていた……。 医学博士が描く驚愕のミステリ・スリラー。

2023年03月02日

まとめ