
番組づくりの基本は人捜しです。それも日本一と呼んで恥ずかしくないほど自分が惚れ込んだ人を主人公にすること。選んだ眼に狂いがなかったら世間は放っておきません。
今日であった本は、シバジムの柴田陽子さんの本です。
勝者の思考回路
張り合ったり、競合相手を力でねじ伏せたりするのはダサイ。
今の時代、若い人たちの意識や価値観は変わった来たなと感じます。
一等賞を目指して突っ走るのが強い人。一人勝ちすることがエライというのが「強者の論理」と思い込んできましたが、実は違うというのです。
勝者とは人の話をよく聞く人。人の邪魔をせず協調し、しっかりとした関係性が持てる人が仕舞いには勝つということなのかもしれません。

ビジネス本の世界では、勝者というとビジネスエリートや億万長者を連想してしまいがちです。しかし本書は読み進めるうちに自分の思い込みが間違っていたことに気づかされます。
著者はブランドプロデューサーの柴田陽子さん。ブランドプロデューサーとは企業の求めに応じて店舗やサービス、商品などの総合的なイメージを高める仕事を言います。
華やかな職業ではありますが、その実態はシビアで責任が求められます。なにせちょっとしたことがきっかけで信用が大きく既存されることもある世の中です。人からどう見られるのか、どうしたら人に信用してもらえるのかを常に考え続けなくてはなりません。
海の中を常に泳ぎ回っていないと死んでしまうマグロやカツオのように、いつも冷静に人とは違った角度からものを見て、企業に提案し続けなくてはならないのです。
かつて近江商人が大切にしていた言葉に「三方よし」という教えがあります。「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方です。
自分の考えを自分の言葉で相手に伝え、誠実さを行動で示すことこそが勝者、つまり相手から指名されることの条件だということが分かります。
まとめ
そのことを著者は「気遣いは想像力」と表現します。勝者の思考とはすごく難しいことをしなくても、心がけ次第で誰にでもできることなのです。
- 今あるすべてのことに対して感想を持つこと
- 現代で生き抜くには、自分の役割を果たすこと。
- 居場所を確保すること。
感動と言葉とストーリーが重なるときが最強。
一般に女性経営者の本は同性には売りにくいと言われますが、女性層の共感を得ている意味が分かるような気がします。