
番組づくりの基本は「拾う、貰う、盗む」です。創作するのではなく埋もれていた事実を掘り起こして伝えることが基本。そのためには情報の出どこの人を探すことに全力を傾けます。
本を探して西東。今日出会った本は新宿ゴールデン街。焼け跡からたくましく立ち上がった野蛮で無頼な街を見続けてきた定点観測本です。

Contents
新宿、わたしの解放区 [増補版]
伝説のバーから見た写真と映画と全共闘――熱き時代を駆け抜けた根室出身女性のあっぱれな一代記です! !世代を超えた読者を獲得し〈1968年ブーム〉の先駆本となった『新宿、わたしの解放区』(2012年9月刊)。
その後の〈おミッちゃん〉について、新聞社のデスクとなった岩本茂之氏がゴールデン街で酒を飲みながら取材した【増補版】
高度成長期を迎えた日本社会。様々な欲望や矛盾が混然一体となったこの時代に新宿はアンダーグランドの聖地として人々を飲み込んでいきました。
作家やアート、活動家・・・サブカルチャーの旗手たちが集まったのが新宿ゴールデン街。ゴールデン街の各店を深堀りすると、迷い込んだ人をつかんで離さない思わぬ発見があることをこの本は教えてくれます。

佐々木美智子(ささき・みちこ) 1934年北海道根室市生まれ。22歳で上京、新宿でおでんの屋台を引いたあと、日活撮影所の編集部に3年間勤務。東京綜合写真専門学校で写真を学び、日大全共闘、映画のスチール写真などを撮る傍ら、新宿ゴールデン街で〈Barむささび〉、新宿歌舞伎町で〈ゴールデンゲート〉などを経営。1979年にブラジルへ渡り、アマゾンで9年間飲食店・ペンションなどを経営する。88年、サンパウロへ移り、私設図書館を創立。93年に帰国し、伊豆大島で〈アマゾンクラブ〉などを経営する。2013年に東京に戻り、2014年から新宿ゴールデン街で〈ひしょう〉を引き継ぐ。東京都新宿区在住。