現場任せが諸悪の根源「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

放送番組はクリエイティブな商品なので、制作者それぞれの個人の力により仕上がりが変わります。バラつきを整えたり危機管理を行うのが現場を支えるラインスタッフの役割です。

リソースの調整や番組の編成計画、制作費の工面などラインは階層化された命令系統を持ち、制作現場をまとめることでプロジェクトマネジメントを果たします。

プロジェクトマネジメントの要諦は、障害を起こさないこと、そして起きてしまった障害を繰り返さないことです。プロジェクトを管理する立場から学ぶ教訓が大きい本が出版されます。

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みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

みずほフィナンシャルグループ(FG)が2011年から進めてきた勘定系システム「MINORI」。その刷新・統合プロジェクトが2019年7月に完了しました。

第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が統合したみずほFGにとってオンラインシステムの全面刷新は彼岸でした。

しかしシステム刷新は何度も挫折し、2002年と2011年には大規模なシステム障害を引き起こしました。

参加したベンダー千社を超え、プロジェクト管理一つとっても調整が至難の業だったからです。

19年の苦闘の歴史を追いかけ続けたのが情報システム専門誌「日経コンピュータ」です。連載記事を持つ強みを生かし、組織に食い込み取材を積みかさねました。

企業の深層に踏み込んだ取材であるため、当然企業側にとって都合の悪い情報まで踏み込んではいませんが、 業界・プログラムに明るい人でも、業務中は忘れがちな『俯瞰した目線で何が起こっているか?起こっていたか?』を知ることができるため、必読の本と言えそうです。

システム障害の根本原因は何だったのか

日経コンピュータは、 2002年4月に起こったみずほフィナンシャルグループの情報システム障害の原因や経緯を、「日経コンピュータ」が徹底取材し、緊急出版した本もあります。

合わせて読み解くことで、システムは、もはやシステム専門家だけの問題ではないことが納得できます。

システム障害はなぜ起きたか~みずほの教訓

システム障害はなぜ起きたか みずほの教訓 /日経BP社/日経コンピュ-タ編集部 / 日経コンピュ−タ編集部 / 【中古】afb

まとめ

どの世界でも同じですが、組織が拡大するにつれてプロジェクトにはさまざまな問題点が発生します。リーダーシップの不在、現場任せの姿勢、不十分なテストなど問題はさまざまです。問題が発生しても共有化されることはまれです。

プロジェクトマネジメント全般に通じる問題を 徹底した取材で明らかにしたこの本は、銀行内の問題というよりマネジメント全体に向けた教訓の本ともいえそうです。