なにもしない事がこんなに必要とされる今という時代

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

ふつうテレビ局が番組のネタにするのは、なにかが起きたときです。これまでなかった商品やサービスはだれも知らない話題なので、放送したら反響が見込まれます。一番困るのはなにもおきない時。手がかりのないいわばを前にしたときのように、制作者は絵づくりに窮します。

しかし、時代も変わっています。なにもないということが話題になってしまうのです。

レンタルなんもしない人のなんもしなかった話

それで生活が出来るのか?表紙を見てまず最初に感じるのが著者の収入についてのお節介な心配です。

一人では入りにくい店に同行して欲しい、勉強や片付けをサボらないよう見ていて欲しい、会社の愚痴を聞いて欲しいなど、彼の元に集まる依頼は様々。

ふつうではサービスとはいえないようなサービスに値段が付くというか、利用する人がいるのです。仕事とは何か、この本を開くと不思議な感覚にとらわれます。

次に感じるのが、なにもしないというサービスの利用者の動機について。サービスとはいえないサービスが実に多様なことに驚かされます。

まさかの人間レンタル業。 存在を貸すという商売である。
この発想。「生徒に寄り添う」に通じるものがあるが、異なるのは、客側の積極的な依頼があって初めて動くということだ。 当たり前だ。商売だもの。 
それにしても最初の依頼が、「風船をもって」とは。
依頼内容も、斜め上を行っている。
いろんな人が世の中にはいることがわかる。
非常に興味深い一冊。 

epitaph_happenさんはInstagramを利用しています:「レンタルなんもしない人「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」(晶文社、2019年4月)を読んだ。   「レンタルなんもしない人」というサービスを始めます。 一人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ一人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利…」

「何もしない人」をレンタルする、新しいサービス。 しかも交通費だけのお支払い。 何もしない誰かが必要なとき、って意外とあるんだな。 荷作りの見守り、散歩の同伴、旅立ちの見送りとか。 知らない人だから、気をつかったりする義務感がない。 わたしもいつかレンタルしたい。 青山墓地の偉人墓参りについてきてもらいたいな。

YamさんはInstagramを利用しています:「#姉なる…」

凄いことを考えついて実際にやってみる人がいる。報酬は貰わずに交通費と飲食(する場合のみ)代で自分をレンタル。なにもしない事がこんなに必要とされる証明というか記録。私もレンタルさん借りれたら色々聴いてもらいたい。いや、ただ店に居てもらいたいかな。でも男前だし、既婚で一男ありでも多分キンチョーしちゃうな。

ノドカフェ ブックカフェ&リラクゼーションさんはInstagramを利用しています:「凄いことを考えついて実際にやってみる人がいる。報酬は貰わずに交通費と飲食(する場合のみ)代で自分をレンタル。なにもしない事がこんなに必要とされる証明というか記録。私もレンタルさん借りれたら色々聴いてもらいたい。いや、ただ店に居てもらいたいかな。でも男前だし、既婚で一男ありでも多…」

お金を払ってまでしてほしいこと。つまり利用者の悩みです。しかし辿っていくと、他人ではなく自分自身の心の中を覗いているような不思議な感覚になるのです。

こんな願いは異常だと密かに封印していた悩みの数々が、自分とは違う依頼者のエピソードとして綴られます。それはもしかしたら自分の悩みだったのではないかという事に気付く不気味さと言うのでしょうか。封印してしまったこと自体が、ひょっとしたら異常なことなのかもしれないという気になるのです。

週刊東洋経済

2019.05.25号で新刊新書サミングアップで紹介された本

  • 宅地崩壊: なぜ都市で土砂災害が起こるのか
  • 少子化する世界
  • 親が創価学会
  • 父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない

宅地崩壊: なぜ都市で土砂災害が起こるのか

想定外の豪雨や地震で起こる、地すべりや土砂崩れ。私たちは、都市域での宅地被害を、防ぎようのない自然災害だと思いがちだ。しかし、戦後の「持ち家政策」に基づく宅地開発の背景と、その手法を、丹念な災害調査と併せて辿ると、隠れていた真実が見えてくる―。決して「他人事」と看過できない、いま、日本の宅地が抱える危機を、斜面防災の第一人者が浮き彫りにする!

少子化する世界

2100年までの世界の人口の推計データを眺めると、少子化は一部の国で急速に進み、平均寿命の伸びとともに世界に広がっていく。移民で出生率が上がったドイツ、「親になれない」フランスの若者、数よりも子育ての「質」が議論されるイギリス…。新たな課題に直面する欧州各国の動きを学び、日本が進む道を探る。

親が創価学会

創価学会は日本で最大の新宗教である。筆者は実際の会員数を約二八〇万人と推測する。しかし、自分は入会していないが、「親が創価学会」である人を含めればもっと大勢いるだろう。「親が創価学会」で、子どもも信仰熱心であれば問題はない。しかし、親は熱心だが、子どもがそうでなかった場合、様々な問題が起こる。進学、就職、結婚など、人生の転機に親の信仰が色濃く影響してくる。「親が創価学会」であることで、どのような問題に直面するのか。彼らは信仰とどう向き合うべきなのか。宗教学者が取材をもとに分析する。

父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない

「父はえらい、男はえらい、だから説明能力がなくてもいい」そんなバカげた世界は、とっくの昔に崩壊している!トランプ大統領の出現後、日本の組織でもパワハラ、セクハラが露わになり、官僚や大学のオヤジ体質が暴かれていく。男たちの「論理」が通用しない時代に、なぜ「父権制の亡霊」がはびこるのか。都知事選の変遷、ハリウッド映画の分析、学生運動の成り立ちから政治家のスキャンダルまで、あらゆる現象を歴史的にひもときながら、これまでの「当たり前」が失効する世界の到来を説く。ベストセラー『知性の顛覆』に続く、橋本治による最後の指南!