2022年12月~2023年11月に積山を崩してきた中で、「これは!」というスゴ本この本がスゴい!2023: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
- 「違国日記」ヤマシタトモコ
- 「プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本」橋本将功
- 「毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである」枡野浩一
- 「微熱空間」蒼樹うめ
- 「経済学のどこが問題なのか」ロバート・スキデルスキー
- 「なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか?」エリオット・アロンソン
- 「サラゴサ手稿(上下)」ヤン・ポトツキ
- 「新詳世界史B」帝国書院
- 「絶望名言」頭木弘樹
- 「天然知能」郡司ペギオ幸夫
- 「言語の本質」今井むつみ、秋田喜美
- 「ホラーの哲学」ノエル・キャロル
- 「ホラー小説大全 完全版」風間賢二
- 「文學の実効」アンガス・フレッチャー
- 「小説の描写と技巧」山梨正明
- 「SF超入門」冬木糸一
- 「終りなき夜に生れつく」アガサ・クリスティ
- “Merriam-Webster’s Vocabulary Builder”
- 国境三部作『すべての美しい馬』『越境』『平原の町』コーマック・マッカーシー
- 「精神の生態学へ」グレゴリー・ベイトソン
「違国日記」ヤマシタトモコ
少女小説家の高代槙生(35)は姉夫婦の葬式で遺児の・朝(15)が親戚間をたらい回しにされているのを見過ごせず、勢いで引き取ることにした。
しかし姪を連れ帰ったものの、翌日には我に返り、持ち前の人見知りが発動。
槙生は、誰かと暮らすのには不向きな自分の性格を忘れていた……。
対する朝は、人見知りもなく“大人らしくない大人”・槙生との暮らしを物珍しくも素直に受け止めていく。
- 何が起こるわけでもない愛しい日々の中で誰かを大切に思い愛することを文学的なモノローグで綴っている、スローで温かい名作。
- 事故で両親を失くした中学生(可哀想に…と言いつつ親族から引取拒否されそう)を、勢い余ったコミュ障気味のおばが引き取って……な話。
「プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本」橋本将功
プロジェクトマネージャー一筋22年の著者・橋本将功がこれまで経験した失敗から学び得た全知見を注ぎ込み、体系化しました。本書では、なにを対象としたどのような規模のものであっても活用できるPMの基本スキルを丁寧に解説します。B to C・B to Bの両業態から、ITプロジェクトをはじめとしたさまざまな業種まで、PMスキルを大幅に底上げする知識と実践方法が惜しみなく公開されています。
- プロジェクトマネジメントに関して、広範囲の項目について基本がわかる本。全体像を広く把握するのにおすすめです。
- PMとは球拾いであり、PJメンバーが気持ちよく働けるよう地道で細かい作業の積み重ね。PMはPJとメンバーを守るのが仕事、そのために自分が潰れてしまわないように正しいスキルを身につける必要がある。
「毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである」枡野浩一
簡単な現代語だけでつくられているのに、読むと思わず感嘆してしまう「かんたん短歌」で若い世代の短歌ブームを牽引した歌人・枡野浩一。 デビュー25周年を記念して、入手困難になっていた短歌集『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』『ますの。』『歌』全収録作に、『結婚失格』など、その他の著作からの拾遺、未収録作を加えた決定版! 特別栞として、俵万智と枡野浩一の往復書簡も収録。
「微熱空間」蒼樹うめ
多感な時期の女のコが同い年のオトコのコと急な事情で生活を共に…。 蒼樹うめが満を持して放つ悩ましくも羨ましい物語。
「経済学のどこが問題なのか」ロバート・スキデルスキー
「なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか?」エリオット・アロンソン
日常的な出来事から、夫婦間の言い争い、政治家の言動、嘘の記憶や冤罪まで――誰もが陥りがちな自己正当化の心理メカニズムを、心理学者のコンビが豊富な実例を交えながら平易に解説。
「サラゴサ手稿(上下)」ヤン・ポトツキ
サラゴサ包囲戦中、無人の館でエスパーニャ語の手稿を発見したフランス軍士官がその後捕虜となる。彼の持つ手稿が自分の先祖の物語だと知った敵の隊長は喜び、その物語を彼にフランス語に訳し聞かせた。それを書き取ったものが本書だという。真正完全版で削除された逸話を多く収録し、物語の配列も異なる、異本の工藤幸雄訳。
「新詳世界史B」帝国書院
「絶望名言」頭木弘樹
「天然知能」郡司ペギオ幸夫
「言語の本質」今井むつみ、秋田喜美
「ホラーの哲学」ノエル・キャロル
「ホラー小説大全 完全版」風間賢二
「文學の実効」アンガス・フレッチャー
「小説の描写と技巧」山梨正明
「SF超入門」冬木糸一
「終りなき夜に生れつく」アガサ・クリスティ
“Merriam-Webster’s Vocabulary Builder”
国境三部作『すべての美しい馬』『越境』『平原の町』コーマック・マッカーシー
「すべての美しい馬」
- これが至福の読書体験というのだろうか。本書を読んでいる最中、なんともいえない幸福感に包まれていることを感じた。それはなぜなんだろう。
- 感想が書けないほど素晴らしい。ジョン・グレイディ・コールと馬達の冒険譚。
「越境」
- 国境三部作の2作目。前作より世界の残酷性が容赦なく読んでてかなりキツい。何かを得ようとして彷徨うが本当に望んだものは得られないとは常だろうかね。
- 最高すぎる、生涯手放せない本。濃すぎて読み進めるのに時間がかかるが、没入感すごい。
平原の町
- 義とでも言ったらいいのか、物に溢れた近年では見ることができない美しい光景。
- 国境三部作の完結編、意外にもメロドラマだったし、ジョン・グレイディとビリーの人生がここで交わるとは思いもしなかった。
「精神の生態学へ」グレゴリー・ベイトソン
ベイトソンの著作を纏めて収録した1冊の内の上巻。訳者解説にあるように、単なる思想の書ではなく、思考の手順に徹底的に拘った実用書である。上巻はメタローグ・人類学篇だが、それらの通底に在るのは、思考の方法論であり、秩序や構造といった表面的ではない深層について思考するものである。
- 単なる現象の記述にとどまらず、発生原理に踏むこむような理論を構成しようという気概を感じる。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 スゴ本の中の人 を書きます。