夏休みの決算 #読書感想文 に困ったらこれを読め

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 #読書感想文 を書きます。※本ページにはPRが含まれます

「まだ夏休みの読書感想文を書いていない!!」という夏休みのトラウマを抱えて大人になった人いませんか。やっぱり読んでおけばよかったと思ったら、今からでも遅くありません。Xで検索すると本読みが話題にするほど興味深い作品に出会えますよ。

「アニマ」ワジディ・ムアワッド

世界的に活躍する劇作家の代表的小説。妻を殺された主人公は犯人を追って先住民居留地へ。幾十もの生き物に見守られたその旅路はまたレバノンでの幼少期の戦争と虐殺の記憶へ向かっていた。

  • 妻を惨殺された男が犯人を追って警察も立ち入れない先住民居留地に踏み込んでいく。視点が動物から描かれていて凄惨な描写が多い。
  • すごい本だった。初めの方は動物や昆虫の視点で語られるぶつ切りの文章に戸惑っていたが、途中からページを捲る手が止まらなくなった。読み切った後に神話のような感動があった。
  • 「スゴ本」で紹介されていたので手に取った。ううむ、簡単に手に取ってはいけない、難解な著作である。

「アルケミスト」パウロ・コエーリョ

半飼いの少年サンチャゴは、その夜もまた同じ夢を見た。一週間前にも見た、ピラミッドに宝物が隠されているという夢――。少年は夢を信じ、飼っていた羊たちを売り、ひとりエジプトに向かって旅にでる。
アンダルシアの平原を出て、砂漠を越え、不思議な老人や錬金術師の導きと、さまざまな出会いと別れをとおし、少年は人生の知恵を学んでいく。

  • 何より異国を旅した気持ちになれた。終わり方もとても素敵だった。大きな夢を持つ年齢ではないけれど、これからの人生を豊かに生きたいと思う気持ちも夢であり、旅であり、知恵を授かったように思った。
  • 小説に哲学が入り混じった作品。 少年を見て夢を諦めかけていた自分を客観視できる作品。
  • 人生で自他を幸せにするための知恵がつまった小説。その無駄のなさは驚異的に感じる。

「怪獣生物学入門」

ゴジラ、ガメラ、マタンゴ、ドゴラ、ウルトラ怪獣、(『寄生獣』の)パラサイト……。日本では自由な発想のもと、さまざまな怪獣が無数に創造されてきた。
この怪獣たちをSF的発想と科学の視点から多角的に考察していくと、「荒唐無稽」と一蹴できない発見が次々と浮上してくる。怪獣ファン長年の未解決問題に生物学の第一人者が真正面から挑む!

  • 頭の良い人が真面目にSFを考察した本。ただ、特撮すげーCGすげー!って思いながら観るだけではない楽しみ方もある、というか、楽しめる知識を持ちたいものだ。
  • 怪獣について思いっきり語りたいなあ、でもブログじゃ誰も読まないしなあ、そうだ本職の研究を絡めて語ろう、という内容。本格空想科学読本的な内容を求めると痛い目にあいます。ただオタク知識をひけらかしたいだけの居酒屋トーク本。
  • 著者自身が怪獣オタクであるからこその怪獣デザインに対する疑問や感動を補助的に専門知識が補っているように感じた。

「人がつくった川・荒川――水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする」長谷川 敦

首都圏をつらぬき、流域に約1000万人が住む荒川は、人の手でつくられた川であることを知っていますか。かつて、荒ぶる川=荒川の流れを変えることで江戸の繁栄はうみだされ、たび重なる洪水から人々を守ってきました。川の歴史と流域の暮らしの変化をていねいに追いかけながら、地球温暖化が原因とされる近年の大規模な水害をどう防ぐかまで、荒川の過去・現在・未来を旅します。

  • 一つの河川の歴史を通して、自然とのあり方や、先人の知恵・努力がわかる。
  • 水運と防災の歴史が、今の東京・関東平野を作った。かつてタモリさんのTV番組で、実際に船でたどっていたのを思い出した。
  • 結構ざっくり、いろんな調べてヒントがまかれているので、調べたこと、それから思ったことを書いたらすぐに終わりそう。

「機嫌のデザイン まわりに左右されないシンプルな考え方」秋田 道夫

秋田道夫、69歳。プロダクトデザイナー。誰もが街中でみかけるLED式薄型信号機や、
交通系ICカードのチャージ機、虎ノ門ヒルズのセキュリティーゲートなどの公共機器をデザインしてきました。2021年の3月からはTwitterで「自分の思ったことや感じたこと」の発信をはじめます。
「デザインは一晩寝かした方が良い。それより大事な事はデザイナーがちゃんと寝たほうが良い。」
秋田氏の「シンプルで本質をとらえた言葉」に触れることで日々抱いている悩みや焦り、気負いが消えていき心がフッと軽くなると感じている人が、数多くいるのです。そんな秋田氏が繰り返し語っているのは、「機嫌よくいること」の大切さです。本書では、秋田氏との会話文形式により
Twitterでは語られてこなかった「まわりに左右されないシンプルな考え方」を紹介していきます。

  • 「仕事は完成品をだすのではなく、50%ぐらいのデキのものをさっとだし、そこから修正を加えた方がいい」や「汎用なものに特殊をいれる」「自分が平凡から外れてないかをTwitterのイイネやRTで確認する」「機能を増やすには技術がいるが、機能を減らすには哲学がいる」などもよかった。
  • いい歳をして、まさかこんなにふらふらするとは思わなかった私にはグッとくる本でした。
  • まだまだ長い人生、少しゆとりが出てきたので、自分の機嫌、楽しくにつながることに目を向けてもいいかも。

「20代で得た知見」F(えふ)

人生は忘れがたい断片にいくつ出会い、心動かされたかで決まる

一人の人間の人生は、出会った言葉でも、預金額で決まるとも、恋愛だの結婚で決まるとも思えない。
ある夜友人が電話で語ってくれた台詞、または恋人がふとした瞬間吐き捨てた台詞、バーで隣の男が語ってくれた一夜限りの話、なんの救いもない都会の景色、あるいは、夜道で雨のように己の全身を貫いた、言葉にもならない気づき。そういったものによって人生は決定されたように思うのです。
私はその断片を「二十代で得た知見」と名づけることにしました。

  • 生きている世界も経験値も違うから理解及ばぬところがあるのは当たり前。でも、腑に落ちたところもあり、安堵や納得もしたり。「殺人と旅行」の話が面白くて好きだ。この数々の知見というのは、すべて実話なのだろうか。
  • 10代や20代前半で読んでいたら「ほうほう成る程」と面白く読めたかもしれない。項目によっては、あぁ男性が連ねた文章だなぁと感じるのみ。
  • 読了してから時間が経っているが、未だに付箋箇所を読み返す機会が多い。立ち止まった時や、調子のいい時でも意識を正す、という意味で手放さずに手元に持っておきたい一冊。

まとめ

#読書感想文 に困ったら劇作家・三谷幸喜さんの話が参考になります。

「これを読んで、自分が何が変わったか。読む前と読んだ後でどんな変化が自分にあったか、なかったか。自分に落とし込んで書くと、作文と同じようなものだからちょっと書きやすくなるかな」

誰に向けて書くかは「読んだ人向け」でOK。なのであらすじを書く必要はありません。自分の土俵で相撲を取るように、感じたことを書きましょう。

読書感想文 に困ったらこれを読めというテーマで話題の本をリサーチしました。
いずれも評判がよく、読みごたえのある作品ばかりです。この記事を参考に自分に合った1冊を選んでくださいね。

Amazonには「Amazonチャージ」というサービスが用意されています。この「Amazonギフト券 チャージタイプ」に現金でチャージすると、Amazonポイントが還元されるのがポイント。
例えば、プライム会員が現金で1度に10万円チャージすると、2,500円相当のAmazonポイントが貯まります。さらにプライム会員は通常会員よりも還元率が高くなります。
Amazonチャージを使って本を買うとポイントが還元された分だけ実質的な値引きになります。
Amazonギフトカード チャージタイプ(直接アカウントに残高追加)
クレジットカードで決済するよりも、あらかじめ現金で「Amazonギフト券 チャージタイプ」でチャージしておく方がお得です。