AI時代を生き抜く鍵「 AIに勝つ!」

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。暇を見つけては書店のお手伝いをしてます。

アナウンサーの仕事を技術に置き換える。 放送の世界にもAI(人工知能)が入り込んでいます。最近テレビ画面に登場したニュースを読むキャラクターです。

キャラクターが担当するのは単純な仕事ですが、アナウンサーの仕事は将来なくなるかもしれません。

「AI革命」の流れは止まらない。その思いを強くしたのが先日行った放送技術展でした。展示されていたのは最先端の技術を駆使した様々な技術です。

図:高精細VR映像による将来の視聴イメージ
技研公開2019 高精細VR(仮想現実)映像

高い没入感と臨場感をめざす個人視聴用のドーム型ディスプレー。

図:視点に追従するインテグラル3D表示システムの構成
技研公開2019 視線に追従するインテグラル3D放送

人間の視線を感知して立体的な画像を映し出すインテグラル3D映像。

図:ARグラスを通してテレビを見ると、出演者や離れた場所の家族・友人がリビングに登場
技研公開2019 AR(拡張現実)を活用したテレビ視聴スタイル

AR(拡張現実)技術を活用して離れた場所にいる人を目の前に合成する映像技術。

いずれの技術も支えるのはAIです。新しい技術の影響は映像の作り手にも及ぶことが予感できます。これからの映像づくりはAIを抜きにしては語れないのです。

AIは人間を超えた4つの強みを持つといわれます。

  • 疲れない
  • 永遠に成長可能
  • 一度に多数とコミュニケーションできる
  • 機械同士が対話する

どれひとつとっても私たち人間はかないません。

AIは私たちのくらしをどう変えるのでしょうか。単純な作業の仕事をAIが担うことにより、高いスキルを持つ人材とそうでない人の格差が拡大する懸念が生まれます。

AIを含む科学技術の発展により、人間は人知を超えた超人類(ホモ・デウス)を生み出すだろうと「サピエンス全史」の著者ユヴァル・ノア・ハラリは主張します。突出した能力を持つテクノロジーは人類がかつて経験したことがない格差を生み出すだろうという預言です。

工業化の進展でかつてない格差を生み出したという負の側面を持つのが18世紀後半に始まった産業革命です。産業革命は人手不足による賃金上昇が引き金となって格差の拡大が止まったと言われます。しかし、AIの革命には歯止めがないだけ恐怖感が広がります。

AIは何ができ、なにができないのかをまず知ることが大切です。

脅威と見るか、助っ人と見るか。AIの進化は止まりません。したがって、これから来るAI時代を生き抜く知恵を身につけることが重要です。

理系ではない人がAIについて知ろうと思ったら、わかりやすい解説書から入るのが早道です。なまじ詳しい本は、用語の解説などを省いてあることが多く、読みすすめるために更に別の解説書が必要になります。最新の情報に触れられなく立ってかまいません。世界観が頭に入ればいいのです。

参考になりそうなのがこの本。

Contents

AIに勝つ! 強いアタマの作り方・使い方

AI時代に重要になるのは読解力だけではない。人間らしい思考力と感性、コミュニケーション能力を発揮すれば、AIを使って幸福に働いていくことができる!第2次AIブーム期から研究開発に関わり、ビジネスにも精通する「AIのインサイダー」が、「科学的に正しい」観点から「AIに負けないための方法論」を伝える。

AIは便利な道具にすぎないことが分かると、少し安心できます。安心できたからといって、自分の仕事がこのまま続くと思い込んではいけないことも分かります。

反論を予想し、有名な有識者(書中にも登場する)、高名な研究者の間でも評価の分かれる2019年時点での機械読解についてもさらりと触れ、それについての5年後、10年後の確定評価を書いて、なおかつ人間の能力との違いを説明しようという、恐ろしく高度なことをしているようだ。

ポイントは、相手を知ること。相手がはいってこれない領域を見極め、そのポジションを取ることがAI時代を生き抜く人間の知恵のように感じました。

週刊東洋経済

2019年7月6日号 新刊新書サミングアップで紹介された本です。

  • 移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線
  • 暴走するネット広告: 1兆8000億円市場の落とし穴
  • 京都大とノーベル賞: 本庶佑と伝説の研究室
  • 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方

移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線 

改正入管法が施行され、「移民元年」を迎えた日本。その陰で食い物にされる外国人たち。コンビニ「24時間営業」や「398円弁当」が象徴する日本人の便利で安価な暮らしを最底辺で支える奴隷労働の実態に迫る。

暴走するネット広告: 1兆8000億円市場の落とし穴

急成長を遂げ、年間売上1兆8000億円に迫ろうとするネット広告市場。近いうちに、地上波テレビを追い抜き、「広告の王者」になると目されている。しかしその巨大市場の奥底で、ネット広告特有の複雑な仕組みを逆手に取って、不正に金儲けを行う者が存在する。広告費はいったいどこに消え、儲けは誰の手にどれだけ渡っているのか。「クローズアップ現代+」取材班が、現在のネットビジネスが抱える問題点をあぶり出す!

京都大とノーベル賞: 本庶佑と伝説の研究室

2018年、ノーベル医学生理学賞に輝いた本庶佑。その栄誉の背景には、京都大学医学部の創造性に満ちた伝統と、生命の謎に挑む熱き探究心のリレーとがあった―。医師免許をもつ京都新聞記者が、第一線の研究者たちへ徹底取材。京大のもつ豊かな研究の土壌を探訪しつつ、伝説の研究室のエピソードから、がん免疫治療の最前線までを活写する。

歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方

今、出版界と言論界で一つの「戦い」が繰り広げられている。南京虐殺や慰安婦問題など、歴史問題に起因する中国や韓国からの批判を「不当な日本攻撃」と解釈し、日本人は積極的にそうした「侵略」に反撃すべきだという歴史問題を戦場とする戦い、すなわち「歴史戦」である。

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