2023年1月の 海外ミステリー ベスト5

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。

書店は本との出会いの場。しかし、新刊や旧作、ベストセラーと並んだ中からどんな作品を選んだらよいか悩む人も多いのではないでしょうか。

おすすめ海外ミステリーを月別にご紹介します。

2023年1月発行の海外ミステリー

2023年1月に発売された海外ミステリー小説をご紹介します。

  • 「だからダスティンは死んだ」ピーター・スワンソン
  • 「ニードレス通りの果ての家」カトリオナ・ウォード
  • 「インヴェンション・オブ・サウンド」チャック・パラニューク
  • 「忘れられた少女(上下)」カリン・スローター
  • 「鹿狩りの季節」エリン・フラナガン

さてこの五冊は年間ベストに入るでしょうか。

「だからダスティンは死んだ」ピーター・スワンソン

ボストン郊外に越してきた版画家のヘンと夫のロイドは、隣の夫婦マシューとマイラの家に招待された。食事後にマシューの書斎に入ったとき、ヘンは2年半前に起きたダスティン・ミラー殺人事件で、犯人が被害者宅から持ち去ったとされる置き物を目にする。マシューは殺人犯だと確信したヘンは、彼について調べ、跡をつけはじめるが……。数人の視点で語られる物語は読者を鮮やかに幻惑し、衝撃のラストへとなだれ込む。息もつかせぬ超絶サスペンス!

  • 安定のスワンソン。冷たく無機質なのに読みやすい訳文とタイトルが素晴らしい。
  • 異常心理が上手く書けている、というよりも「私は純文学を書いているわけではなく、あくまでもミステリを書いているのだ」という自負と気概と計算によるものだ。冷静かつ客観的、簡潔な筆致もいい。
  • 正直、途中までは退屈だったが、読了してみれば成る程なと納得。物語に引き込まれだし、後はラストまで一気だった。

2023年01月30日

「望楼館追想」エドワード・ケアリー

古い邸宅を改造した不思議な集合住宅“望楼館”。他人の愛したものを盗み、収集する“ぼく”をはじめ、住人に奇妙な人物ばかり。人語を解さぬ“犬女”、汗と涙を流しつづける元教師…。彼らの過去には何が?人の魂の苦悩と再生を優しいまなざしで見つめ、圧倒的な物語の力で描き出す驚異の新人のデビュー作。

2023年01月30日

「マンアライヴ」G・K・チェスタトン

下宿屋ビーコンハウスに現れた謎の男イノセント・スミスを私設法廷にて裁く。嫌疑は殺人未遂、強盗、重婚。下宿人らが検察側と弁護側に分かれ、はげしい応酬のもと裁判が進んでいく。いったいイノセント・スミスとは何者なのか。過去の関係者の手紙類が裁判の中心となり、やがてスミスの不可解な行動に意外な真相があったことが明らかになる。ブラウン神父の産みの親、チェスタトンによる諧謔と逆説を堪能できる初邦訳の長編ミステリ。同じく初訳の評論二編を収録。

2023年01月30日

「恐ろしく奇妙な夜」ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ

「人形は死を告げる」「つなわたりの密室」「殺人者」「殺しの時間」「わたしはふたつの死に憑かれ」「恐ろしく奇妙な夜」の6編を収録した、『赤い右手』の作者ジョエル・タウンズリー・ロジャーズによる中短編傑作集。

「詐欺師はもう嘘をつかない」テス・シャープ

詐欺師の母親の元でノーラは何度も名前を変え、その度に人を騙す方法を学んできた。ある日、彼女は友人と強盗事件に巻き込まれ……

2023年01月24日

「ニードレス通りの果ての家」カトリオナ・ウォード

暗い森の家に住む男。過去に囚われた女。レコーダーに吹き込まれた声の主。様々な語りが反響する物語は、秘密が明かされる度にその相貌を変え、恐るべき真相へ至る。巨匠S・キングらが激賞。異常な展開が読者を打ちのめす、英国幻想文学大賞受賞の傑作ホラー

  • 読むのをやめようとも思ったが、中盤からぐっと引き込まれて、これは今何が起こっているのかが、ただただ知りたくて一気読み。
  • 半分まで読んで、意外とストレートな話だなと、しかもたまに訳がわかんないし(笑) ところがところが。。。こいつがくせ者だった! ラスト近くでガラッと変わる。 今までの話は何だったのというくらい(笑) やられた!
  • 少々冗長な部分はありますが、読み応えがあります。

2023年01月24日

「ソクチョの冬」エリザ・スア・デュサパン

冬になると旅行客がほとんどやって来ない避暑地、ソクチョの小さな旅館でわたしは働いている。ある日、フランス人のバンドデシネ作家が旅館にやって来る。彼の中に、わたしは未だ見ぬフランス人の父と父の国への憧憬を重ねるが――。男女の一期一会を描く長篇

2023年01月24日

「インヴェンション・オブ・サウンド」チャック・パラニューク

「全世界の人々が同時に発する悲鳴」の録音を目指すハリウッドの音響技師ミッツィ、児童ポルノサイトで行方不明の娘を探し続けるフォスター。2人の狂妄が陰謀の国アメリカに最悪の事件を起こす――

2023年01月24日

「メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 1ウィーン篇」シオドラ・ゴス

ヴィクトリア朝ロンドンで暮らすメアリ・ジキルら“モンスター娘”こと〈アテナ・クラブ〉の令嬢たちのもとに、ウィーンから手紙が届いた。ルシンダ・ヴァン・ヘルシングと名乗るその差出人は、父親のヴァン・ヘルシング教授が行う実験の被験者にされた自分を救い出してほしいという。背後に、〈錬金術師協会〉に属する自分たちの父親の陰謀を嗅ぎ取った〈アテナ・クラブ〉の面々は、メアリの雇い主である探偵シャーロック・ホームズの力も借りながら、ルシンダを救うため一路ウィーンを目指すことに! ヨーロッパ大陸で繰り広げられる大冒険を描く、ローカス賞受賞作続篇にしてシリーズ三部作の第二部前篇。

2023年01月24日

「ボーンズ・アンド・オール」カミーユ・デアンジェリス

好きになった相手を食べ殺してしまう16歳の孤独な少女は、父親を捜す旅に出て同類の少年に出会う。衝撃のカニバリズム・ロマンス

2023年01月24日

「忘れられた少女(上下)」カリン・スローター

連邦保安局の新米保安官補アンドレア・オリヴァーは、最初の任務として、殺害を予告する脅迫状を受け取った判事の身辺警護を命じられる。その判事は、38年前に18歳の娘エミリーを殺害されていた。誰もが一目置く人気者で優等生だった少女は、プロムの翌朝、裸をさらした無惨な姿でゴミ置き場で発見されたのだ。そして迷宮入りした事件の真相を突き止めることが、アンドレアのもうひとつの任務だった――。

「女たちの沈黙」パット・バーカー

敗戦により敵軍に囚われ、戦利品として男たちの手に渡った女たち。三千年もの黙殺のあと、彼女たちの声がブッカー賞作家の手でよみがえる。 トロイア戦争、最後の年。トロイアの近隣都市リュルネソスが、ギリシア連合軍によって滅ぼされた。都市の王妃ブリセイスは囚われ、奴隷となった。主は、英雄アキレウス――彼女の家族と同胞を殺した男。 ブリセイスは、やはり「戦利品」として囚われたイーピスらと、新たな日常を築いていく。ところが事態は急変する。アキレウスと不仲である総大将アガメムノンが、ブリセイスを無理やり自分のものにしようというのだ。男たちの争いは激化し、軍内部は混乱を極める。そんななか、女たちに与えられた選択肢は、服従か死か。だが、ブリセイスが選んだのは――。 数々の戦争小説を手掛けてきたブッカー賞作家が、西洋文学の起源にある暴力へ遡り、抑圧された者たちの声を高らかに響き渡らせる傑作歴史小説! イギリスで40万部突破。

2023年01月20日

「善意の代償」ベルトン・コッブ

下宿屋〈ストレトフィールド・ロッジ〉を見舞う悲劇。完全犯罪の誤算とは……。越権捜査に踏み切ったキティー巡査は難局を切り抜けられるか?

2023年01月20日

「白夜に沈む死」オリヴィエ・トリュック

石油景気に湧く沿岸の町ハンメルフェスト。町に侵入するトナカイをめぐりトナカイ所有者と住人とのトラブルが絶えない。そんななかトナカイ所有者の青年がトナカイの移動中に死亡、数日後同じ場所で市長が死体で見つかる。腑に落ちないものを感じたトナカイ警察のクレメットとニーナだったが、クレメットの叔父が撮った写真に、怪しげな人影が……。日の沈まない夏の北極圏、北欧三国にまたがり活躍する特殊警察コンビが事件を追う。

2023年01月19日

「父から娘への7つのおとぎ話」アマンダ・ブロック

幼い頃に両親が離婚したレベッカは、父のレオに20年近く会っていない。ある日、男性記者が取材でレオの行方を尋ねてきた。レオはBBCの子ども番組に出演していた人気俳優だったが、レベッカは彼の生死すら知らない現状に疑問を持ち、父が書いたというおとぎ話を手がかりに彼を探そうとする。「収集家と水の精」「世界の果てへの船旅」「魔女とスフィンクス」……7つの奇妙な物語と想像力のきらめきが導く、心温まる家族小説!

2023年01月19日

「ココナッツ・レイヤーケーキはまどろむ」ジョアン・フルーク

たびかさなる心配事でストレスがたまっていたハンナは、気分転換に友人の住むロサンゼルスへやってきた。 穏やかな気候、にぎわう街、華やかなセレブたち……。 いつもと違う世界に感動していたハンナだったが、末の妹ミシェルから緊急の連絡が入る。 なんと、妹の恋人で保安官助手のロニーが殺人事件の第一容疑者になってしまったというのだ。 急いでレイク・エデンに戻ったハンナは、前代未聞の事件の調査を始めるが……。

2023年01月13日

「最終法廷 ヨアヒム・フェルナウ弁護士」エリザベート・ヘルマン

ドイツ犯罪小説最優秀作品シリーズ、初邦訳 名門フンボルト大学の法学部を出ながら、破産寸前の法律事務所を共同経営する弁護士ヨアヒム・フェルナウ。 ある日、ヨアヒムが窃盗の罪で弁護を担当したホームレスの若者が、裁判所の前で老女に銃撃される。ホームレスはとっさに逃げるが、老女はその場で発作を起こして倒れてしまう。

2023年01月06日

「すべての罪は沼地に眠る」ステイシー・ウィリンガム

20年前に湿地で起きた連続殺人の悪夢が再び―― 過去と未来を行き来する本格サスペンス クロエにとって夏の湿地は最高の遊び場だった。しかし、12歳の夏に一変する。湿地で少女六人を殺したとして父が逮捕されたのだ。遺体は見つからなかったものの、父は有罪判決を受けた。それから二十年、連続殺人犯の娘として生きるクロエは様々な心の傷に苦しみながらも臨床心理士として成功し、結婚を控えていた。そんな折、またしても彼女の周りで少女を狙った連続殺人事件が起こる。父と同じ手口を使った犯人の目的は?

2023年01月06日

「鹿狩りの季節」エリン・フラナガン

1985年11月、ネブラスカ州ガンスラム。鹿狩りの季節を迎えた田舎町で、女子高生ペギーが失踪した。当初は家出と見られたが、弟マイロは不審に思い、周囲に聞き込みをする。やがてペギーに好意を抱いていた知的障害のある青年ハルが鹿狩りの帰りに血が付いたトラックに乗っていたことから疑惑の目を向けられる。ハルの無実を信じて事件を調べる保護者代わりの中年夫婦、姉の行方を追うマイロ、何かを隠している町の人々とハル……様々な思惑の果てに浮かぶ真実とは? アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作。

  • 信じたいけど信用しきれない容疑者、疑念を抱いているけど主役達は積極的な調査をせず推移を見守る流れ。胸がやけつくようなこんな田舎の暗黙のルールは嫌だを総ざらい。少年の成長が一服の清涼剤。
  • たった1人の行方不明事件が、閉じた社会に起こしたさざなみ。凄惨な事件でたたみかけなくても、面白い物語は面白いんだなあ。
  • ミステリとしても人間ドラマとしても面白かったです。装丁もかわいい。

2023年01月06日

まとめ

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。