書店は本との出会いの場。しかし、新刊や旧作、ベストセラーと並んだ中からどんな作品を選んだらよいか悩む人も多いのではないでしょうか。
おすすめ海外ミステリーを月別にご紹介します。
- 2022年12月発行の海外ミステリー
- 「赤屋敷殺人事件」 A・A・ミルン
- 「吸血鬼は夜恋をする SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選」リチャード・マシスン
- 「ネイティヴ・サン: アメリカの息子」リチャード・ライト
- 「罪の壁 」ウィンストン・グレアム
- 「カリフォルニア独立戦争」ジェイムズ・バーン
- 「ハイ・フィデリティ」ニック・ホーンビィ
- 「謎解きはビリヤニとともに」アジェイ・チョウドゥリー
- 「靴に棲む老婆」エラリー・クイーン
- 「嘘つき村長はわれらの味方」クリスティーヌ・サイモン
- 「破果」ク・ビョンモ
- 「湖は知っている」サンドラ・ブラウン
- 「完璧な秘書はささやく」ルネ・ナイト
- 「炎の爪痕」アン・クリーヴス
- 「なぜではなく、どんなふうに」アリアンナ・ファリネッリ
- ダーク・アワーズ(上下)
- 「セドナの幻日」ジェームズ・ロリンズ
- 「シャーロック・ホームズの事件録 悪魔の取り立て」ボニー・マクバード
- 「短編回廊 アートから生まれた17の物語」
- 「危険な蒸気船オリエント号: マーダー・ミステリ・ブッククラブ」C・A・ラーマー
- 「グッゲンハイムの謎」ロビン・スティーヴンス
- 「消えたソンタクホテルの支配人」チョン・ミョンソプ
- 「あどけない復讐」アイリス・ジョハンセン
- 「軋み」エヴァ・ビョルク・アイイスドッティル
- 「暗闇の梟」マックス・アフォード
- 「真珠湾の冬」 ジェイムズ・ケストレル
- 「アバドンの水晶 」ドロシー・ボワーズ
- まとめ
2022年12月発行の海外ミステリー
2022年12月に発売された海外ミステリー小説をご紹介します。
- 「真珠湾の冬」ジェイムズ・ケストレル
- 「アクティング・クラス」ニック・ドルナソ
- 「グッゲンハイムの謎」ロビン・スティーヴンス
- 「三体0【ゼロ】 球状閃電」劉慈欣
- 「七つの裏切り」ポール・ケイン
さてこの5冊は年間ベストに入るでしょうか。
「赤屋敷殺人事件」 A・A・ミルン
横溝正史生誕120周年記念出版。金田一耕助を生み出した横溝正史。「くまのプーさん」で知られるA・A・ミルン。日英を代表する二大作家が翻訳と原作で夢のコラボレーションを果たす! 雑誌『探偵小説』に一挙掲載されたまま埋もれていた長編ミステリの翻訳が90年の時を経て初の単行本化! 横溝正史氏の単行本未収録エッセイ、野本瑠美氏の書下ろしエッセイを併録。「金田一耕助の原点にして「探偵小説の故郷」と言われる名作を横溝正史の達意の訳で味わう。
2022年12月28日
「吸血鬼は夜恋をする SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選」リチャード・マシスン
「アンソロジイという言葉のもとになったギリシャ語の意味は「花々を集めたもの」。立ちどまるほどではないが、歩く途中ひょっと目にとまり、見とれる花、つまり、理屈ぬきで楽しんでいただけるような小品を選ぶよう心懸けた」(伊藤典夫)。名翻訳家が初めて単独編纂した伝説のアンソロジイを半世紀ぶりに初文庫化。〈SFマガジン〉〈奇想天外〉の掲載作を追加し、全32編とした。
2022年12月26日
「ネイティヴ・サン: アメリカの息子」リチャード・ライト
1930年代、大恐慌下のシカゴ。アフリカ系の貧しい青年ビッガー・トマスは、資本家令嬢で共産主義に傾倒する白人女性を誤って殺害してしまう。発覚を恐れて首を斬り、遺体を暖房炉に押し込んだその時、彼の運命が激しく変転する逃走劇が始まった――。現在まで続く人種差別を世界に告発しつつ、アフリカ系による小説を世界文学の域へと高らしめた20世紀アメリカ文学最大の問題作が待望の新訳。
2022年12月23日
「罪の壁 」ウィンストン・グレアム
第二次大戦の残影色濃い1954年。フィリップは、考古学者の兄がアムステルダムの運河で身を投げたとの報を受ける。死因に不審を抱き、兄の謎めいた友人と恋人らしき女性の行方を追ってカプリ島へと向かったが――。善悪のモラル、恋愛、サスペンスと、さまざまな要素を孕み展開する馥郁たる人間ドラマ。第1回CWA最優秀長篇賞に輝き、戦後欧米ミステリーの可能性を切り拓いた記念碑的作品。
2022年12月23日
「カリフォルニア独立戦争」ジェイムズ・バーン
傭兵を引退してカリフォルニアにやってきたデズ・リメリックは、ホテルで武装した男たちに誘拐されかけていた女性を偶然助けることに。彼女ペトラは世界的民間軍事会社創業者の娘で、自身も会社幹部。誘拐事件の調査を依頼されたデズは、調べを進めていくうちに、軍人たちと極右メディアによる全米を揺るがす騒乱のただなかに! そして背後にちらつく外国の影!? 冒険小説界の新星がおくるノンストップ・アクション傑作
2022年12月21日
「ハイ・フィデリティ」ニック・ホーンビィ
35歳男のレコード店主、彼女に振られる。でも気にしない。恋人よりも音楽が大事、のはずだった。長い青春の終わりを描いた名作
2022年12月21日
「謎解きはビリヤニとともに」アジェイ・チョウドゥリー
インド料理店で働くカミルは元刑事。彼が給仕をしたパーティで事件が起こり……。カレーやビリヤニとともに推理を運ぶ名探偵登場
2022年12月21日
「靴に棲む老婆」エラリー・クイーン
製靴業で成功したポッツ家の当主コーネリアには子供が6人いる。先夫の子3人は変人ぞろい、現夫の子3人はまともだがコーネリアによって虐げられていた。ある日、名誉棄損されたと長男が異母弟に決闘を申し込んだ。介添人を頼まれたエラリイは悲劇を回避するため一計を案じる。だがそれは、狂気と正気が交錯する恐るべき連続童謡殺人の端緒に過ぎなかった。本格ミステリの巨匠、中期の代表作が新訳で登場。
2022年12月21日
「嘘つき村長はわれらの味方」クリスティーヌ・サイモン
自称村長は困っていた。近いうちに水道が止ってしまうというのだ。だが水道管の工事をする金などない。金策のため、つい映画撮影があると嘘をついただけなのに本当に映画の撮影が始まるなんて! イタリアの村を舞台に自称村長が奮闘する、笑えて泣ける長篇。
2022年12月21日
「破果」ク・ビョンモ
稼業ひとすじ45年。かつて名を馳せた腕利きの女殺し屋・爪角(チョガク)も老いからは逃れられず、ある日致命的なミスを犯してしまう。守るべきものはつくらない、を信条にハードな現場を生き抜いてきた彼女が心身の揺らぎを受け入れるとき、人生最後の死闘がはじまる。韓国文学史上最高の「キラー小説」、待望の日本上陸!
2022年12月20日
「湖は知っている」サンドラ・ブラウン
ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー作家、サンドラ・ブラウン作品 湖に沈められた驚愕の真実が今浮かび上がる── 予測できない衝撃のラスト! 20年前に起きた窃盗事件。その晩、4人の実行犯の計画は頓挫し、ひとりが殺されひとりが失踪。金は行方不明となり、残るふたりは沈黙を貫き牽制しあってきた。だが、失踪した男の娘アーデンが故郷に舞い戻ったことで均衡が崩れだす。父が消えた謎を探るため奮闘するアーデン。彼女を見守る男と、見張る男。過去を知る者たちがそろった時、美しい湖を抱く町に隠された衝撃の真実が明らかとなる!
2022年12月20日
「完璧な秘書はささやく」ルネ・ナイト
わたし、クリスティーンは、イギリスの大手スーパーマーケット社長マイナの秘書。18年間ものあいだ、完璧な忠誠心と職務遂行能力をもって彼女に仕えてきた。先代社長の会社からの追い出し作戦でも、名誉棄損で記者を訴えた裁判でも、公私にわたって彼女を支えてきた。そして、この関係がずっと続くと思っていた、オフィスに警察がやってくるまでは――。不穏な語りにじわじわとにじみ出る怖さ。新鋭が放つ、傑作サスペンス!
2022年12月19日
「炎の爪痕」アン・クリーヴス
イングランドから越してきた家族が住むシェトランド本島の家の納屋で、相次いでふたつの死体がみつかる。最初の死者は家の前の住人で、それ以来、何者かが家の敷地に侵入し、謎めいた書きつけをあちこちに残していた。そしてふたり目は島の旧家で働く子守りだった。ふたつの死には関連があるのか? ペレス警部は粘り強く捜査に当たる……。CWA最優秀長編賞受賞作『大鴉の啼く冬』から始まったペレス警部シリーズ、ここに完結。
2022年12月19日
「なぜではなく、どんなふうに」アリアンナ・ファリネッリ
大学で政治学とグローバリズム論を講じながら子育てをするイタリア系女性講師ブルーナは、自立心が強く進歩的だ。しかし医師である夫もその両親も保守的で差別と偏見に満ちている。両親に逆らえない夫、性同一性障害の幼い息子、仕事と家庭の板挟みになるブルーナの人生が教え子のムスリム青年の出現で覆る。そして彼の突然のISISへの出立。人種差別、性差別、移民問題……分断された現代社会で生きる彼女の人生が、現代を生きる私たちすべての人生に重なり、訴えかけてくる傑作小説!
2022年12月19日
ダーク・アワーズ(上下)
ブラック・ライヴズ・マター運動がロス市警にも逆風となった2020年。 深夜勤務刑事のバラードは二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)を追って大晦日の警戒態勢に入っていた。年越しの瞬間に銃による殺人事件が発生し、薬莢から10年前の未解決事件で同じ銃が使われていることが判明する。その担当は現役時代のボッシュだった。 ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。
2022年12月15日
「セドナの幻日」ジェームズ・ロリンズ
「幻日」が見せる心の恐怖――ジェームズ・ロリンズ短編集 〈時間結晶〉が心の奥底の恐怖を呼び覚ますーー パワースポットで知られるセドナでタッカーとケインが見たものとは!? 表題の〈シグマフォース〉番外編「セドナの幻日」を含むアクション&ファンタジー4編を収録 全世界でベストセラーの〈シグマフォース〉シリーズの著者ジェームズ・ロリンズが贈る短編集。 シグマフォースの秘密兵器こと元軍人&軍用犬の〝タッカー&ケイン〟。アリゾナの砂漠で科学者の拉致事件に遭遇したコンビは、事件の裏側に謎の鉱石――〈時間結晶〉が存在していることを知る。心の奥底の恐怖を呼び覚ますとされる鉱石が、タッカーのトラウマ――ケインの弟犬アベルとの悲しい記憶をよみがえらせる……。表題作「セドナの幻日」をはじめ、全4作品を収録。ロリンズが親友でもある作家スティーヴ・ベリーと共著した「アマゾンの悪魔」では、シグマのリーダーであるグレイ・ピアースとベリー作品の主人公コットン・マローンが協力して事件解決にあたる姿を描く。そのほか、デビュー当時、別名義でファンタジー作品も書いていたロリンズが原点回帰した「LAの魔除け」や、高校生時代からファンだったというジョージ・R・R・マーティン(「ゲーム・オブ・スローンズ」)編集の〝兵士〟をテーマにしたアンソロジーに寄稿した「ブルータスの戦場」も。
2022年12月15日
「シャーロック・ホームズの事件録 悪魔の取り立て」ボニー・マクバード
2022年12月15日
「短編回廊 アートから生まれた17の物語」
芸術の中に、ミステリーあり。 錚々たる作家陣の饗宴! アート・アンソロジー第2弾、ここに開幕。 探偵スカダーは滞在先で見覚えのある顔にでくわす。それは25年前、まだスカダーが刑事だった頃に恋人殺しの罪で逮捕した男で─L・ブロック『ダヴィデを探して』。考古学者の夫婦は世紀の発見にたどりつくが、待ち受けていたのは恐ろしい真相だった─J・ディーヴァー『意味深い発見』。絵のなかに閉じ込められてしまった少女の悲痛な叫び─ J・C・オーツ『美しい日々』他、芸術とミステリーの饗宴短編集!
2022年12月15日
「危険な蒸気船オリエント号: マーダー・ミステリ・ブッククラブ」C・A・ラーマー
クリスティ愛好家の読書会、捜査に乗り出す 蒸気船での豪華クルーズに参加したブッククラブの一行。 だが、怪事件の続発にミステリマニアの血が騒ぎ・・・・・・。 好評シリーズ第2弾! ブッククラブのメンバーは、蒸気船オリエント号での豪華クルーズに参加していた。仲間のひとりアンダースに誘われたのだ。アリシアにとっては彼とのロマンティックな船旅のはずだった。だが乗客が死亡したり行方不になったりで、それどころではなくなってしまう。アリシアたちはミステリマニアの血が騒ぎ、独自調査をはじめる! クリスティ好きの面々大活躍のシリーズ第2弾。
2022年12月12日
「グッゲンハイムの謎」ロビン・スティーヴンス
謎解きのおもしろさに夢中になれる 『ロンドン・アイの謎』続編! 誰が美術館から名画を盗んだのか? 12歳の少年テッドの推理が冴える! 夏休みを迎えた12歳のテッドは、母と姉といっしょに、グロリアおばさんといとこのサリムが住むニューヨークを訪れた。おばさんはグッゲンハイム美術館の主任学芸員で、休館日に特別に入館させてくれた。ところが改装中の館内を見学していると、突然、何かのきついにおいと、白くて濃い煙が。火事だ! テッドたちは、大急ぎで美術館の外に避難した。だが火事は見せかけで、館内の全員が外に出た隙に、カンディンスキーの名画〈黒い正方形のなかに〉が盗まれていたのだ。しかも、おばさんが犯人だと疑われて逮捕されてしまう。なんとしても絵を取りもどして、おばさんの無実を証明しなければ。「ほかの人とはちがう」不思議な頭脳を持つテッドは、絵の行方と真犯人を探すため謎解きに挑む。『ロンドン・アイの謎』につづく爽快なミステリ長編!
- 1作目が世に出たところで次作のタイトルだけ残して作者が亡くなった。そこで,別の作家が前作の登場人物を活かして書いた続編がこの本。別の人が書いたとは思えないほど自然。
- 謎解き成長物語の一冊。テッドと再会のうれしさ、ダウドさんの遺志が引き継がれて紡がれた作品への愛おしさが溢れる。今作の舞台はニューヨーク。
- ああ、もう一度テッドたちに再会することが出来て、ほんとに嬉しいのです。ダウドから引き継いで物語を創造してくれたスティーヴンスと訳者の越前さんに感謝あるのみです。
2022年12月12日
「消えたソンタクホテルの支配人」チョン・ミョンソプ
漢城(現ソウル)にある大韓帝国の迎賓館・ソンタクホテル。 伊藤博文統監が主催する晩餐会が催された翌日、ホテルの支配人ソンタク女史がとつぜん姿を消した―― 16歳のホテルボーイ裵正根(ペ チョングン)と梨花学堂の学生李福林(イ ポンニム)の二人が女史失踪の謎を追うが……。 日清戦争と日露戦争の勝利で朝鮮の属国化を進めた日本は、1905年の第2次日韓協約(乙巳条約)によって大韓帝国の外交権を奪い、漢城に統監府(後の総督府)を設置、支配の度を一段と強めていきます。 大韓帝国皇帝・高宗は、国の独立を守ろうと手をつくしますが、そのなかである〝事件〟が起きます。 本書は、日本の植民地支配(1910年の韓国併合)が始まる3年前の1907年に、じっさいに起きたその〝事件〟をもとに創作された物語。 韓国の独立を守ろうと力を尽くす人びとや、伊藤博文、李完用(イ・ワニョン)などの実在した歴史的人物も登場。西欧文明が導入されていったころの朝鮮半島の開化期の風景とともに、史実をなぞりながら、手に汗にぎる歴史ミステリーが展開します!
2022年12月09日
「あどけない復讐」アイリス・ジョハンセン
復顔彫刻家イヴ・ダンカン、 運命を揺るがす新たな事件―― 8年前の少女の骨が、葬られた真実と波乱の未来を呼び寄せ…… 女王アイリス・ジョハンセン最新作! 森で少女の白骨遺体が発見された。依頼を受けた復顔彫刻家イヴは少女 の「顔」を取り戻すが、直後に捜査関係者が殺され像を奪われてしま う。すべてを葬るため真犯人が動きだしたのだ。調べを進めるうち 似た容姿の少女が何人も消えているとわかり、事件は典型的なシリア ルキラーによるものと思われたが、待ち受けていたのは想像を絶する 真実で――。イヴの運命が大きく動きだす、急展開のシリーズ最新作!
2022年12月09日
「軋み」エヴァ・ビョルク・アイイスドッティル
CWAニュー・ブラッド・ダガー賞受賞作! 同居していた恋人との関係が唐突に終わり、エルマは長年勤めたレイキャヴィーク警察を辞め、故郷アークラネスに戻った。 地元警察に職を得て間もなく、観光名所であるアークラネス灯台の麓の海岸で女性の不審死体が見つかる。所持品はないに等しく身元の特定が進まなかったが、数日後、妻が行方不明になったという届け出がある。死体はクヴァールフィヨルズルに住むエリーサベトというパイロットのものだった。 夫によると、エリーサベトは死体となって発見される前日からカナダ便に搭乗し、三日後に帰宅する予定だった。だが航空会社に確認すると、フライトの朝エリーサベトは自ら職場に病欠の連絡をし、行方をくらましていたという。さらにエリーサベトは子どもの頃アークラネスで過ごしていたが、なぜそこへ行ったのかがどうしても腑に落ちないと言った。 「妻はあの町に行くのを嫌がりました。いくら誘っても絶対に行かなかった。だから買い物に行くのはいつもレイキャヴィークかボルガルネースでした。アークラネスに行くほうがずっと便利なのに。異様なほどあの町を嫌っていた。憎んでいたといってもいい。」 エルマは過去を掘り始めた。 小さな港町ゆえの濃密な人間関係――時の堆積の中に深く埋もれていたエリーサベトの死の理由とは? CWAニュー・ブラッド・ダガー賞(英国推理作家協会賞新人賞)受賞! 期待の新鋭による北欧アイスランド・ミステリの新たな傑作が登場!!
- アイスランドの新人。英国サスペンスの新人賞を受賞とある。でも読み終えると何処かで読んだ感が強く、今一つ新鮮味に欠けたのは残念。
- 社会問題を旺盛に取り込むのは他の北欧ミステリーと同様ですが、似通った名前の登場人物が障壁となるリーダビリティの悪さと作品を覆う独特の昏さはまさにアイスランドミステリー。
- 全て納得が行くドラマティックな展開よりも、人間の内面のあやふやさが伝わった。物語全体から漂うじめじめした暗さも好き。
2022年12月06日
「暗闇の梟」マックス・アフォード
新発明『第四のガソリン』を巡る争奪戦。跳梁跋扈する怪盗〈梟〉とは何者なのか? 〈ジェフェリー・ブラックバーン〉シリーズの長編第四作を初邦訳!
2022年12月06日
「真珠湾の冬」 ジェイムズ・ケストレル
世界最大のミステリ文学賞エドガー賞最優秀長篇賞受賞作 太平洋戦争迫るハワイ、香港、そして日本。彼は真実を追い求めた―― 1941年ハワイ。アメリカ陸軍上がりの刑事マグレディは、白人男性と日本人女性が惨殺された奇怪な事件の捜査を始める。ウェーク島での新たな事件を経て容疑者がマニラ・香港方面に向かったことを突き止めた彼はそれを追うが、折しも真珠湾を日本軍が攻撃。太平洋戦争が勃発する。陥落した香港で日本軍に捕らえられ、東京へと流れついたマグレディが出会ったのは……。戦乱と死が渦巻く激動の太平洋諸国で連続殺人犯を追う刑事の執念。その魂の彷徨を描く大作ミステリ。
2022年12月06日
「アバドンの水晶 」ドロシー・ボワーズ
寄宿学校を恐怖に陥れる怪事件の数々。散り行く命は〈アバドン〉への供物なのか? 陰鬱な連続怪死事件にロンドン警視庁のダン・パードウ警部が挑む!
2022年12月06日
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 海外ミステリー を書きます。