第23回『このミス』大賞の2次選考通過作が2024年8月23日に発表されました。
ミステリー&エンターテインメントの分野で新しい才能を発掘・育成することを目的に2002年に創設された賞で、今年で24年を迎えます。
歴代受賞者の中からは、直木賞を受賞した東山彰良さん。大藪春彦賞を受賞した柚月裕子さんや辻堂ゆめさんなどの作家が生まれています。2次選考では1次選考を通過した21作品の中から7作品が選ばれました。
『どうせそろそろ死ぬんだし』夜ノ鮪
『わたしを殺した優しい色』瀧井悠
『九分後では早すぎる』入夏紫音
『一次元の挿し木』松下龍之介
『魔女の鉄槌』君野新汰
『私の価値を愛でるのは? 十億円のアナリスト』松井蒼馬
『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ
一位の座に輝くのはどの作品でしょうか。
どうせそろそろ死ぬんだし
山奥の別荘にやってきた元刑事の探偵と助手。そこは医師の茶山が主催するさまざまな病で余命宣告を受けた人々が集う終末期患者の会だった。そこで殺人事件が発生する。「なぜ、余命宣告を受けた人間をわざわざ殺すのか?」物語は、やがて思いもよらない方向に展開する……。
わたしを殺した優しい色
前世で誰かに殺された記憶があるという女子大生と出会った主人公。主人公はかつて経営していた店の女性従業員が何者かに殺害された過去がある。前世での知り合いに遭ったり名前を聞けば、記憶が浮かび上がってくるという女子大生の話に動かされ、真犯人を突き止める決心をする。
九分後では早すぎる
一組の高校生男女を中心とする六話からなる青春ミステリー。
一次元の挿し木
遺伝人類学を専攻する大学院生が主人公。ヒマラヤ山中の氷河湖から発掘された二百年前の白骨遺体のDNAが、四年前に姿を消した妹・紫陽のDNAと完全に一致した。産学連携の暗部に挑むSF謀略ミステリー。
魔女の鉄槌
魔術やまじないが存在し、効果を発揮すると信じられている社会が舞台。水車小屋の管理人を魔術で殺したとして告発された少女を裁く魔女裁判が開かれようとしていた。主人公の法学者は無実を証明する仮説を組み立てるが……。
私の価値を愛でるのは? 十億円のアナリスト
個人でも自分自身を上場することで株価として値が付き、トータルで「自己総額」として評価される社会が舞台。証券会社のアナリストとして自己総額七億円の価値を持つ主人公の女性を買収しようという動きが発覚した。買収が完了した場合、主人公の未来はどうなるのか。特殊設定ミステリー。
謎の香りはパン屋から
パン屋で働く漫画家志望の女子大生が主人公。日常の謎をつぎからつぎへと謎を解くミステリー。
これまでの受賞作の中から話題作をご案内します。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 このミステリーがすごい!大賞 を書きます。※本ページにはPRが含まれます